宗教法人私立小規模園で働く「幼稚園の先生」の仕事内容・給料レポート(2018年)

私立キリスト教系小規模園の正社員として働く、女性の「幼稚園の先生」によるキャリア体験談レポートです。

今回は、その幼稚園の先生の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

私立キリスト教系小規模園の正社員として働く、「幼稚園の先生」によるキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、幼稚園教諭の資格以外に保育士資格を持っているそうです。

「宗教法人私立小規模園の幼稚園の先生」を目指した理由

祖父母が教員をしていたので、先生という職業はとても身近でした。

また、こどもが好きだったので、自分の好きなことを仕事にできたら楽しいだろうと思い就職しました。

「宗教法人私立小規模園の幼稚園の先生」の仕事内容について

幼稚園教諭の仕事は、主に各学年のクラス担任業務です。

毎日、毎週、毎月、年間の指導計画を立て、それに沿ってクラスの運営を行なっていきます。
子どもたちの園生活が良いものとして保障されるように、また、各年齢で身につけてほしいと思っているねらいが達成できるように、クラス内容を考えていきます。

他にも、子どもたちと遊ぶことも大切な仕事です。ここでいう遊びは、ただ楽しく遊ぶのではなく、先生一人一人が、遊びの中で子どもにどう育ってほしいかの目当てを持って関わっていきます。その目当てのために、何を用意するのが良いのかを考えながら過ごします。

行事前には、行事の準備にも取り組みます。しっかりと計画を立て、ミーティングを重ね、リハーサルを行うこともあります。

保育が終わった後でも、次の日の準備などをしています。

また、大切な仕事の1つとして、記録をつけることもあります。文書にして子どもたちの様子を残しておくことで、その子の成長にもしっかりと寄り添うことができます。時と場合によって、そのことを保護者と分かち合ったり、お家の方とコミュニケーションをとることも大切な仕事です。

「宗教法人私立小規模園の幼稚園の先生」の1日の仕事の流れ

7時 家を出て通勤
7時半頃 出勤 保育の準備 お便りの印刷
8時半 ミーティング 1日の流れの確認
9時 登園 身支度 自由遊び
10時半 片付け トイレ手洗い
11時 クラス活動(制作活動など)
12時 お弁当準備 お弁当
12時半 ご馳走さま 外遊び
13時 片付け 手洗いうがい クラス活動 帰りの会 絵本の時間
14時 降園
(預かり保育 専任の教員がいる)
14時半 今日の振り返り
15時 園の掃除
15時半 日誌の記入
16時 明日の準備 行事の準備 次の日の指導案の作成
17時 預かり保育終了
18時 退社 保育に必要なものの買い出しに行くことも多いです。
19時 帰宅


この仕事の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、給料は月給が22万円ほどで、手取りになると16万円ほどでした。残業手当などは特にないため、残業代はつかず、固定給です。

ちなみに、ボーナスは年に2回ありました。4.5ヶ月分ほどあったので、1回50万円くらいもらうことができました。

普段の保育がある日に有給休暇を取ることはなかなかできませんが、夏休み、冬休み、GWなどはたくさん取れます。

この仕事で、働いているときに困ったこと

仕事量に対して、給料は少ないです。そのため、1人暮らしをしていたので、やりくりはとても大変でした。

あとは、朝が早いことや毎日お弁当を持っていかなければいけないところも、大変ではあります。当番の週ですと7:30には出勤して、自分のクラスのことに加えて、園全体の準備をしていました。

お弁当は子どもたちと食べるので、コンビニで買ったものなどを食べるのには抵抗があります。
作らなくても、買ったものを詰め直すなどひと手間を加えて過ごしていました。

行事前などは18時に退勤することは難しく、遅くて21時くらいになることもあります。

この仕事や職場でよかったこと

子どもも大人も喜怒哀楽に溢れている仕事環境です。

福利厚生の面は優れていないと思いますが、やりがいには溢れています。なによりも、毎日心から笑って、仕事ができることは、オフィスワークなどにはない魅力だと思っていました。

長期休みが取れるのも魅力の1つです。場所によっては夏休みが1ヶ月くらいある職場もあります。仕事を頑張った分、長い休みを使って旅行に出かけたりと、メリハリがつけられるのがとても良かったです。

「宗教法人私立小規模園の幼稚園の先生」の仕事エピソード

初めて担任を持った時、クラス運営の仕方に戸惑うことがたくさんありました。

行事にゆとりを持って参加できなかったり、クラス活動1つを取っても、子供達が楽しめるように準備ができなかったりします。子どもたちに申し訳ないという気持ちで、いっぱいでした。

ストレスで体重が減ってしまったり、週末になると熱が出たり、こんなに辛いならやめたい…と思うこともたくさんありました。でも毎日子どもたちのちょっとした言葉が、自分自身を励ましてくれます。

先生大好き!、昨日クラスで作ったやつ、楽しかったね、とそんな何気ない一言や、ニコッと笑う顔を見ると、頑張ろう!!という気持ちになりました。

お家の方にも感謝されることが多く、不器用でも努力していれば、きちんと見ていてくれることが発見でした。


「宗教法人私立小規模園の幼稚園の先生」の職場恋愛について

保育の現場は、女性が多いため、社内恋愛に至るケースは稀だと思います。

研修などに参加すると、男性もいますが、100人の参加者がいたとすると2.3人が男性というレベルです。

彼氏がいる先生のほとんどが、学生時代から付き合っていることが多かったと思います。また、人によっては、出会いがないことから、コンパや合コンに参加する方もいました。

なかなか新しい出会いを見つけるのが難しい職場環境ですので、紹介などで知り合う人も多いようです。

まとめ ー「幼稚園の先生」を目指す方へメッセージ

保育の仕事は大変なことも多いですが、それよりも楽しいことに溢れています。

先生も子どもも一緒に成長できる、素敵な関係を築いてください。

本記事は、2018年12月14日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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