「私立幼稚園」の「非常勤パートの先生」に関する仕事内容・給料レポート

私立幼稚園で非常勤パートとして働く、女性の「幼稚園の先生」によるキャリア体験談レポートです。

今回は、その幼稚園の先生の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

私立幼稚園で非常勤パートとして働く、女性の「幼稚園の先生」によるキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、保育士資格と、幼稚園教諭2種免許を持っているそうです。

「私立幼稚園の先生」を目指した理由

自分自身が幼少時代、幼稚園に通っており、担任の先生が大好きでした。

また、年下の子どもと遊んだり面倒を見たりすることが好きで、ピアノが得意だったので、幼稚園の先生になりたいと思うようになりました。

「私立幼稚園の非常勤パートの先生」の仕事内容について

パートの幼稚園教諭だったので、メインは清掃や延長番の担当をしていました。

また、体調不良などでお休みの先生がいれば、資格を持っていたのでそのクラスの1日担任のようなことをすることもありました。

幼稚園は担任制で、各クラスに1人担任の幼稚園教諭がいますが、年少クラスは2人体制なので、週毎にパートや非常勤のクラス割りが出され、年少クラスの副担任のような形で保育に入ります。

基本は担任の幼稚園教諭が、朝の会から帰りの会まで進めていくので、子どもたちの足並みが揃うよう、少し遅れをとっている子や、動き回る子などについて、進行を妨げずにすむようサポートをしています。

朝の会、帰りの会では、ピアノが苦手な担任のクラスだと朝のお歌、帰りのお歌の伴奏をすることもあります。

また、製作の時間がある場合などは、担任が朝の会から排泄などの進行をしている間に準備をすることで、子どもたちを待たせずにスムーズに次の活動へ移れるようにしています。

「私立幼稚園の非常勤パートの先生」の1日の仕事の流れ

7時:自宅を出て自転車で通勤する
7時20分:園到着
7時半:バスに乗る(バス当番の日。バス当番でなければ、自分の割り当てクラスの準備やバス当番の担任のクラスの準備をする。)
8時半:バス到着
8時45分:割り当てクラスに向かい担任と活動の流れを再度簡単に確認する
9時:朝の会(製作がある日は準備。)
9時20分:排泄介助
9時40分:午前の活動、活動の準備、片付け
10時半:排泄介助、水分補給
10時50分:外遊び(雨の日は室内遊び)
11時半:片付け、昼食準備
11時50分:昼食
12時40分:片付け、室内遊び
13時:外遊び(雨の日は室内遊び)
13時20:片付け、帰りのようい
13時45分:帰りの会
14時:降園、見送り、帰りのバスに乗る(バス担当の日)
14時10分:延長番
16時~:延長番順次降園
18時:退勤


この仕事の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、非常勤パートのため時給1100円です。残業代は出ませんが、毎日のようにあります。

担任の先生はクラスの保育が終わったあと、自分のクラスの仕事をこなすので、持ち帰りが少ない人もいました。パートの場合は、子どもがいる間は事務作業などができないため、持ち帰りになることが多いです。

有給はありますが、夏休みに使う形でした。他のところでは、よほどの理由がない限りは使いにくかったです。

この仕事で、働いているときに困ったこと

幼稚園は、クラス担任の色が強いので、担任のタイプや性格によってクラスの雰囲気、指導の仕方が異なります。

担任の幼稚園教諭がどのような人なのか、つかむまでは色々と指摘されることも多く、自分の保育もできないのでやりにくかったです。また、担任が誤った言葉かけをしてしまった際なども、立場的に指摘しにくかったので、担任の独裁的な状況でした。

また、暗黙の了解での残業が多く、当たり前のように拘束時間が10時間以上の日があるので、祝日のない月は辛かったです。

この仕事や職場でよかったこと

幼児教育のお仕事としては、ボーナスが手厚いということです。パートでも10万円程度ボーナスが出ました。

また、夏休みや冬休みなど、季節ごとの長期休暇があるので、その間に大人もまとまった休みをとることができ、旅行へ行く時間などが取れるのは恵まれていたと思います。幼稚園教諭で、夏休みに海外旅行へ行く人は多いです。

長期休暇以外にも、午前保育の日が毎週あり、その日は大人も半休をとれたりするので、中休みのような感じでよかったです。

「私立幼稚園の非常勤パートの先生」の仕事エピソード

新卒1年目の幼稚園教諭が担任についた年少クラスでのことです。

その担任は、とにかく目立つ子ども、よく話を聞く子どもにばかり声をかけたり、遊んだりしていました。また、全体的に偏見で子どもを決めつけて見ているようなところがあり、気になっていました。特に一人の子どもに対し、自分勝手な行動をする子、と決めつけて塩対応をしていました。

ある時、落ちている帽子を拾った子どもが、帽子にかいてある名前が読めず、誰のかわからないので、その担任に帽子を渡しました。小さな声で落ちてた、と言いました。しかし、その担任は、何これ?誰のとったの?人のとらないでよ。と言いました。私はその子の行動の一部始終を見ていたので、今回ばかりはと思い、担任に誤解であることを指摘し、その子の本意を代弁しました。

担任は悔しそうに、「だったらはっきり言ってよね」、と言って去っていき、私はスッキリしませんでしたが、その子はとても嬉しそうな笑顔でありがとうと言ってくれました。

その子は、翌日からは、私を探しては遊びに誘ってくれたり、自分の頑張っていることを手伝ってほしいと言ってきたりして、心を開いて沢山お話ししてくれるようになりました。

そしてその子が少しずつ自分の気持ちを伝えられるようになり、その担任に、先生はぼくをちゃんとみてくれないから悲しい、と言いました。小さな男の子の勇気と成長に感動しました。


「私立幼稚園の非常勤パートの先生」の職場恋愛について

職場恋愛は全くと言っていいほどないです。男性の幼稚園教諭はほとんどいません。まれに、園長先生が男性のケースがあるくらいです。

職場以外では、出会いが少なく、結婚が遅い先生が周りには多いです。早くに結婚される先生は学生時代からお付き合いをされていた方と、というケースが多く、お付き合いしている方がいる先生の彼から紹介してもらって、というような形でお付き合い、ご結婚された方もいました。

幼稚園教諭は、職業柄中々出会いは少ないのが本音です。

まとめ ー「幼稚園の先生」を目指す方へメッセージ

ピアノができなくても、絵が苦手でも大丈夫です!先生同士で苦手をフォローし、子どもたちと一緒に成長できます!

子どもたちの笑顔で、大変な仕事も頑張れる、そんな仕事なので、ぜひ幼稚園教諭を目指して、突き進んでほしいです!

本記事は、2018年12月7日時点調査または公開された情報です。
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