「市役所」の「税務部署」で働く一般事務職の仕事内容・給料レポート

市役所の臨時職員として働く、女性の「一般事務」によるキャリア体験談レポートです。

今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

市役所の臨時職員として働く、女性の「一般事務」によるキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、高等学校教諭免許と、社会教育主事、学芸員、ファイナンシャルプランニング技能士3級の資格を持っているそうです。

「市役所の一般事務(臨時職員)」を目指した理由

社会教育主事と学芸員の資格を活かしたいと思っていましたが、採用の空きが当時は無かったため臨時職員として一般事務で入職しました。

「市役所の一般事務(臨時職員)」の仕事内容について

ファイナンシャルプランニング技能士の資格を持っていたので、税務の部署に配属されました。

入職時期が一月だったので、当初は職員の源泉徴収票の作成と発送業務のアシスタントをし、その後税務署からの申告データが届き始めてからは住民税と固定資産税の計算の手伝いがメインになりました。

固定資産税は、他の部署が地価などから判断して計算をしていたものを、各個人に発送する前にデータベースと再照合して確認するのが主な業務でした。

固定資産税の納付書の送付の方が、住民税の納付書送付時期よりも早いため、こちらを優先し、やっと終わったころになって住民税の納付書を作成するためのアシスタントに入るという状況でした。

実際には、各個人の収入に合わせて税額を計算できるツールが既に作られていたので、一人一人手で計算することはありませんでしたが、確認のために登録されているデータとの照合はしなくてはならなかったので、その作業が煩雑だったと記憶しています。

ただ、時々収入額に対して多すぎたり少なすぎたりする税額が書かれていたりするので、そういう時には税務署に申告している扶養者の人数などの照会をする必要があり、手間がかかりました。

「市役所の一般事務(臨時職員)」の1日の仕事の流れ

私は臨時職員だったため、8時半から17時までの勤務でした。

まず出勤したら、上長の係長に本日行う業務の確認を取り、周囲の人たちから回してもらえそうな軽作業などを確認することから始めます。


その上で毎日のルーティンワークとしてのメールの確認に始まり、提出の迫っている書類の作成に取り掛かり、あとは都度都度周囲の人たちが抱えている業務をもらいに行ってサポートするという状況でした。

何時間もデスクワークが続くと身体が強張ってしまうので、息抜きを兼ねてファイリングや他の課へのお届け物などを挟むようにして、身体を動かすように心がけていました。私は臨時職員なので、そうしたアシスタント的な業務が多かったと思います。

時に窓口当番に当たることも有ったので、その日はあまりファイリングやこみいった計算や作業が難しくなってしまうので、窓口当番に当たる日を確認しながら仕事の予定を立てていました。

この仕事の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、給料は額面で月額21万円でした。また、賞与は夏と冬それぞれ一ヶ月ずつ支給されました。

残業は月10時間程度ありました。

有休は入職時から支給され、繁忙期の1月から7月くらいまでは、あまり有休を取ることが出来ませんでしたが、夏季やそのほかの時期には割と休みが取りやすい環境だったと思います。

この仕事で、働いているときに困ったこと

紙での作業が多く、そのためファイリングする量も多いのが難点でした。

勿論、住民の情報はデータベース化されているのですが、それにまつわる書類の量が多く、また上長に押印してもらう書類も多かったため、何かの申請書類を提出するにも決定されるまで時間がかかるので、早めに申請をしなくてはいけない状況でした。

他にも、私は以前に接客業を経験していましたが、他の職員は新卒から入職している人が多かったためか、電話や窓口での応対が少々つっけんどんで見ていてハラハラしたものです。もう少し接客術を身に着けてほしいと思いました。

この仕事や職場でよかったこと

公務員だったため、共済組合などがしっかりしていたことは恵まれていた点だと思います。

以前の会社の健康保険組合は、何かの手当金の申請を出しても、中々すぐに手続きしてもらえずにイライラしたのですが、共済組合はその点では対処が早かった気がします。

また、クレジットカードの新規申請をするときに、公務員だと書けたので審査が通りやすかった印象を受けました。臨時職員でしたが、周囲からは公務員ということで、安心されていたと思います。

「市役所の一般事務(臨時職員)」の仕事エピソード

住民税の納付書を送付した直後が一番大変でした。

納付書を受け取った本人から、どうしてこんなに住民税が高いのか、計算を間違っているのではないか、というクレームの電話が多くかかってくるので、その説明を一つ一つするのに時間を取られ、他の業務に手が回らないと言うことも多々ありました。

また、指摘の通りに実際の計算が間違っていて、高い住民税を請求していたことがあり、その時には上長が対応してくださいましたが、背筋が凍る思いでした。


お金が絡むことなので、間違いのないように皆が注意していますが、それでも間違ってしまうことがあるので、一時期は電話が鳴るのが怖かったこともありました。

「市役所の一般事務(臨時職員)」の職場恋愛について

私が知る限りは、職場恋愛はあまり無かったように感じます。と言うのも、部署により繁忙期がバラバラで、他の部署の人ともあまり交流がありませんでした。それに、年齢層が割と高いので、既婚者の方が多かったと思います。

ただ、私は他の課へのお届け物をしていた関係上、他の課の噂で総務課と保育認定課の人が付き合っているらしいという噂などはたまに耳にしたことがある程度です。

課ごとに仕事の内容も大分異なっているので、あまり職場内恋愛と言うのは発展しにくいのかもしれません。

まとめ ー「市役所の一般事務職」を目指す方へメッセージ

私は臨時職員として二年程度でしたが、市役所の仕事の内部を見れてよかったと思っています。

市によって違いはあるとは思いますが、もし興味があるのでしたら一度臨時職員として働いてみて、その場の空気を体験するのもいい経験だと思います。

本記事は、2018年10月11日時点調査または公開された情報です。
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