公務員として働く「幼稚園の先生」の給料・手当・ボーナスについて

「幼稚園教諭」の中には、公立の幼稚園に勤務する場合は、常勤の「地方公務員」として働くケースが主です。

今回は、私立の職員に比べて平均勤続年数が長いため、平均のお給料も比較的高いと言われている地方公務員の「幼稚園教諭」の給料について詳しく解説します。


「公立幼稚園教諭」の給与は「私立」よりも高い!

文科省と厚生労働省によると「公立幼稚園教諭」の2016年9月の平均給与は約27万円のようです。さらに2013年2月のデータでは、常勤の「公立幼稚園教諭」の平均給与に賞与の12分の1の額を足した額は約35万円とでした。

それに対して、私立の幼稚園教諭の2016年9月の平均給与は約21万円、2013年2月の常勤の私立幼稚園教諭の平均給与+賞与の12分の1の額は、約25万円でした。

つまり、常勤の職員については、賞与も含めて月額で比較すると、公務員である公立幼稚園教諭が、私立の幼稚園教諭よりも平均のお給料が約10万円も高いと言えます。

参考情報:
> 厚生労働省ホームページ「幼稚園・保育園等の経営実態調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/163-1.html

> 厚生労働省ホームページ「賃金構造基本統計調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html

「公立幼稚園教諭」の給与が高い理由は「勤続年数」

「公立幼稚園教諭」の給料が私立の幼稚園教諭より比較的高い理由は平均の「勤続年数」によると言われています。私立の幼稚園教諭は出産や育児等のタイミングで退職してしまう人が多いようですが、公務員でもある「公立幼稚園教諭」は産休や育休の制度が充実しているため、仕事が続けやすい環境にあります。

実際に2013年2月の常勤の幼稚園教諭の平均勤続年数を見てみると、「私立」では7.2年なのに対して、「公立」では倍近くの13.8年だったようです。「公務員」である「公立幼稚園教諭」はもちろん、「私立幼稚園教諭」も、常勤の「幼稚園教諭」の場合、勤続年数が長ければ長いほど昇給する給与体系が一般的であり、ベテランの職員が多い「公立幼稚園教諭」の方が、平均のお給料は高くなっていると考えられます。

「公立幼稚園教諭」の給与が高い理由には「賞与」も関係している

また、「常勤」の「公立幼稚園教諭」には比較的安定した「賞与」が出るために年収が高いとも言えます。「公立幼稚園教諭」は「地方公務員」ですので、地方自治体ごとに定められた「期末手当」「勤勉手当」としてボーナスが支給されます。

「私立幼稚園」でも常勤職員に対しては賞与が支給されることが一般的ですが、それぞれの園の経営状況によりますので、「公務員」より高額なこともあれば、経営が厳しく賞与が無いという場合もあります。このように賞与額が不安定なこともあり、平均すると「公立幼稚園教諭」よりも給料が低いということにつながっているようです。

「住宅手当」など基本給以外の待遇についても確認してみましょう

「地方公務員」である「公立幼稚園教諭」の給与額や諸手当など福利厚生は、自治体によって異なります。諸手当として、「扶養手当」や「住宅手当」、「通勤手当」などの制度がある自治体もあり、上限金額もその自治体の物価や住環境など考慮して設定されています。

公務員の「幼稚園教諭」を目指す場合には、勤務したい自治体の給料だけでなく、諸手当についても確認しておくことが大切です。


> 「幼稚園の先生の給料・年収・福利厚生について(さいたま市の場合)」

まとめ

このページでは、「地方公務員」の一員である「公立幼稚園」に勤務する「公立幼稚園教諭」の給料について解説しました。

公立、私立を問わず全体的に比較的女性が多い「幼稚園教諭」という職業は、産休・育休の制度が充実している「公立幼稚園教諭」の方が、「私立幼稚園教諭」よりも勤続年数が長い傾向にあり、仕事を続けられる人が多いようです。

本記事は、2019年1月25日時点調査または公開された情報です。
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