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【目指せ!外交官】自然と多民族の国「カナダ」の基本知識

世界の各国特集、今回ご紹介する「カナダ」は、人口約3,700万人、GDPランキング10位の国です。

「カナダ」は、自然が広がる大きな国土で、住みやすい国として世界からも評価されています。

外交官になるなら押さえておきたい国の基本知識です。

2019年02月01日更新

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目次
カナダってどんな国?
カナダの国民・宗教・言語について
カナダの経済状況について
カナダの政治・政策について
カナダの大統領・首相について
カナダの国防制度・軍事制度・兵役について
カナダと日本の関係について
まとめ
カナダの画像

カナダってどんな国?

「カナダ」の日本語の正式表記も「カナダ」で、漢字による当て字では「加奈陀」と表記し「加」と略されることもあります。公式の英語およびフランス語の表記は、「Canada(キャナダ、カナダ)」です。

「カナダ」は、イギリスを含め53か国が加盟している「イギリス連邦加盟国」の1つです。イギリス連邦加盟国とは、旧イギリス(大英)帝国が前身で、イギリスとその植民地から独立した国家からなる国家連合です。

面積・場所について

「カナダ」の国土の広さは、約1,000万平方キロメートルで、ロシアに次ぎ世界第2位の大きさで、日本領土の約27倍あります。しかし、国土の多くは北極圏内にあり、人が住める領域は国土に比して少なくなっています。

「カナダ」の場所は、北アメリカ大陸の北部で、大陸のほぼ半分が国土です。そして、北アメリカ大陸の南半分はアメリカで、アメリカとはほぼ北緯49度線を境に大陸を二分し、約9,000キロメートルの世界最長の国境を有しています。その他、東は大西洋、西は太平洋、北は北極海などが面しています。

都市について

「カナダ」の首都は「オタワ(英語・フランス語:Ottawa)」で、約98万人が住む首相官邸や国連政府の行政機関が集まっている都市です。

「カナダ」最大の都市は「トロント(英語:Toronto)」で、金融や経済、教育の中心地であり、北米有数の世界都市です。人口は約260万人、近郊を含む都市圏人口は約590万人で北米でもニューヨークやロサンゼルスなどに次ぐ第4番目の大都市です。

その他の都市に、アジア系が多く住む西の玄関口「バンクーバー(英語:Vancouver)」や、北米のパリともいわれる「モントリオール(英語:Montreal、フランス語:Montréal)」などの有名都市があります。

人口について

「カナダ」の人口は、約3,700万人(2018年)で、日本の人口の約4分の1です。そして、人口が集中しているのは、アメリカ国境から数十キロメートル以内にある大都市、またはその周辺に限られており、総人口の80%以上がこの大都市圏に住んでいます。

成り立ちについて

北アメリカ大陸には、約2万5,000年前にユーラシア大陸から、日本人と同じ祖先をもつモンゴロイドが渡り、人類が暮らし始めました。これがイヌイットなどの先住民の祖先です。

そして、西暦1000年頃、北ヨーロッパのヴァイキングが上陸し移住したのが、植民地化の始まりで、その後、1497年にはイギリス人とイタリア人が大西洋側を探検し、1534年にはフランスの探検家がそれに続きました。

この時、フランスは南アメリカを植民地として富を得ていたスペインやポルトガルに後れをとっていたため、フランス国王は1608年ケベック(都市)に砦を築き、その後、動物毛皮の取引のため「スーベル・フランス」会社を設立しました。

これに対抗し、イギリスは1670年「ハドソン・ベイ」社を設立、フランスとイギリスで植民地支配を競い合い、さらには争うようになりました。そして、1754年に七年戦争(フレンチ・インディアン戦争)が起き、この戦いでフランス軍はイギリス軍に敗れ、1763年のパリ協定により北アメリカのフランス人が住む地は、イギリスが支配することになりました。

同時期に南アメリカでは独立戦争が起こり、イギリスから独立したアメリカ合衆国が1776年誕生しました。そのとき、アメリカからイギリスの植民者の多くがカナダへ移住し、彼らの住む地域の「アッパーカナダ」と、フランス人が多く住む「ロワーカナダ」の異なる文化と社会の地域ができました。

そのため、両地域で反乱やさまざまな問題が起きましたが、アメリカはカナダとの合併も目論んでいました。そして、イギリスはアメリカからの侵略を防ぐため、1867年7月1日にアッパーとロワーを含む4つの植民地に連邦を結ばせ、イギリス帝国の自治領「カナダ連邦」となりました。この7月1日が「カナダ・デー」と呼ばれ、建国記念日になっています。

その後、1885年カナダに「大陸横断鉄道」が完成すると、経済が活発になり新しい州ができ、その後も経済は発展、国力も国際的な地位も高くなっていきました。そして、1931年イギリス連邦の主権国家として完全に独立し、1949年正式国名が「カナダ」になりました。

カナダの国民・宗教・言語について

国民について

「カナダ」の人種は、ヨーロッパ系白人が約77%、先住民が約4%、黒人が約3%、その他が約16%です。そして、「カナダ」の先住民は、北アメリカインディアン系とエスキモー民族に大きく分類されます。

その他の人種の内訳は、ほぼアジア系の人種で、特にバンクーバーとトロントでは、白人の人口割合が半分弱で、アジア系人口が増えています。

宗教について

「カナダ」の宗教は、キリスト教が約70%を占めます。内訳はキリスト教カトリックが約40%で、キリスト教プロテスタント・その他が約30%、その他の宗教が10%、そして無宗教が約20%です。

言語について

「カナダ」の公用語は英語とフランス語で、連邦政府機関で英仏二カ国語が平等に使用されます。しかし一部の州では、英語のみを州の公用語としています。
また、「カナダ」は移民社会なので、国民が母国語とする言語は200語以上あり、英語、フランス語以外では中国語が1番多く、続いてイタリア語とドイツ語になります。

カナダの経済状況について

「カナダ」のGDPは16,500億ドル(2017年)、日本円にすると約190兆円で、世界第10位です。同年の一人当たりのGDPは約4.3万ドルで、世界で18位です。
「カナダ」は主要産業は、金融・保険・不動産などのサービス業や製造業、建設業、鉱業、農林業などです。特にサービス業は、GDPの4分の3をしめています。

貿易について

「カナダ」の最大貿易相手国は、輸出入ともに「アメリカ」です。カナダからのアメリカの輸入は全体の約3分の2をしめ、輸出は全体の5分の4以上です。その他の主要輸出相手国は、「中国、イギリス、日本、メキシコ」で、その他の主要輸入相手国は「中国、メキシコ、ドイツ、日本」です。

「カナダ」の主な輸出品は、エネルギー製品、自動車やその部品、金属・非金属鉱物、食品(小麦、魚類)、衣類、木材や建築・包装材等です。そして「カナダ」の主な輸入品は、食品、衣類、自動車やその部品、電子電気機器やその部品、産業機械・機器やその部品、金属・非金属鉱物等です。

「カナダ」の総貿易額は、輸出が約4,200億ドル、輸入が約4,600億ドル(2017年)です。

カナダの政治・政策について

政治体制について

「カナダ」は立憲君主制で、公式には元首はイギリス国王(=カナダ国王)です。しかし、形式的には「カナダ総督」がカナダ国王としての代理を務め、実質の首長は連邦政府の首相です。

議会制度は二院制(上下院)です。上院は現在105議席で、首相の助言により総督が任命し、定年が75歳です。下院は現在338議席で、1選挙区1名の小選挙区から選出され、任期5年です。

「カナダ」の地方行政区分は、10の州(プロビンス、province)と、3つの準州(テリトリー、territory)に分かれます。そして、最大の都市トロントがあるオンタリオ州が最大の人口数で約1,400万人です。

選挙制度について

「カナダ」の選挙制度は、上院議員は任命制で、下院議員のみ小選挙区制によって選出され、任期は5年です。議員総数および議席配分は、10年毎に国税調査の結果で決定されます。ちなみに、初回の1867年には下院議員は181議席、2011年は308議席でした。

カナダの大統領・首相について

「カナダ」の首相は、カナダ国王として総督が任命します。カナダ議会外院の信任を得るため、憲法的慣行により下院(多数党首)から選ばれます。

総督により施行されるほとんどの権利は、首相の助言のもと実施されるため、行政権や軍指揮権は、実質的に首相になります。

カナダの国防制度・軍事制度・兵役について

「カナダ」の軍隊は、「陸海空の三軍」そして、サイバー戦や兵站活動、ISRを任務とする任務部隊の「総合作戦軍」「特殊作戦軍」を設置しています。

「カナダ」の兵士は志願制で、兵力は全体で約6万3,000人です。その内訳は、陸軍が約3.5万人、海軍が約8,000人、空軍が約2万人です。その他、予備役が約3万人です。

カナダと日本の関係について

「カナダ」と日本は、主要国首脳会議・G7のメンバーとして、アジア太平洋諸国同士としても多岐にわたる分野で協力し合い、二国間の関係は良好です。
日本から「カナダ」への輸出額(2016年)は約9,500億円で、主要貿易品目は輸送用機器や一般機械、電気機器などです。また、「カナダ」からの日本の輸入額(2016年)は約1兆500億円で、主要貿易品目は鉱物性燃料や農産品、林産品などです。

そして、「カナダ」にいる日本人の数は「約7万人」で、日本にいる「カナダ」人の数は「約1万人」です。(2017年)

また、約800社の日本企業が「カナダ」に進出しており、業種別でみると自動車産業や精密機械を扱う企業が多くなっています。

まとめ

いかかでしたか?

「カナダ」の広大な領地には、土地ごとに四季折々の魅力があふれ、「カナディアンロッキー」や「ナイアガラの滝」などの自然、さらにホエール・ウォッチングやオーロラ観測なども有名で、世界中から多くの観光客が訪れる国です。

ちなみに、「カナダ」は男女平等の進んだ国で、閣僚や公務員上層部の女性の割合はほぼ半分で、社会全体で女性の進出を支援している国です。

なお、男子サッカーの「カナダ」のFIFAランキングは、2018年10月では「78位」です。

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