自衛隊員としてやりがいを感じたこと3つ(女性隊員レポート)

元・女性自衛官インタビュー特集、第一回のテーマは、「自衛隊員として やりがいを感じたこと 3つ」です。

「演習参加と仕事への誇り」など自衛隊員としての誇りを強くもって働かれたことがうかがえるインタビューでした。


はじめに

公務員総研による女性自衛官のインタビュー記事です。

現在は退職されていますが、当時のことを振り返ってもらい、今後、自衛官を目指すみなさまへ、実体験を元にした貴重なお話をいただきました。

今回のテーマは「自衛隊員として やりがいを感じたこと」です。

やりがい1「演習参加と仕事への誇り」

1つ目は、演習に参加している時です。入隊してすぐの頃は、どうしてこんなことをしているのだろう、この演習に何の意味があるのだろうと思っていました。

しかし、だんだんと年数を重ねていくうちに、演習の趣旨を理解し、行動できるようになりました。毎回同じ訓練内容だと思っていましたが、毎回毎回目的や内容が違いました。

時には敵を攻める為、時には陣地を守る為。だんだんとレベルアップする訓練内容をこなすたびに、自分も少しずつレベルアップ出来ているのを実感できました。

ただ、どの訓練も共通しているのが、国民を守るということです。有事の際に、どれだけ国民を守れるか常に意識し、訓練に臨むことは、私にとってとてもやりがいを感じれる所でした。

人を殺す仕事だと最初は思っていましたが、自衛官である自分たちにしか国民は守れない。

人を殺すのではなく、人を守る仕事だといつしか誇りに思っていました。

やりがい2「教えることで自衛隊員の大事なことを再認識」

2つ目は、教える立場になった時です。

特に、体験入隊を担当した時です。毎年1週間程度色々な企業の方が、自衛隊に体験入隊してきます。職業も年齢も性別もバラバラの方達を教えることになります。


私は、ある企業の女性を10名ほど担当しました。今まで教えるといっても、後輩隊員の指導くらいでしたので、自衛隊のことを何も知らない方に指導するというのは未知の世界でした。

当時、その企業を担当した同僚は10数名でした。体験入隊開始の数週間前から準備をします。新隊員に教えるよりも、難しいと思います。

なぜなら、体験入隊と言っても、本職の仕事を一旦、1週間も止めて来ているのです。こちらも真剣に取り組み、実りのある1週間にしてもらわなければなりません。新隊員は3カ月みっちり期間がありますが、1週間で大事なことを学んでもらわないと無駄な時間になってしまいます。

また、体験入隊に参加する方達は、自分の仕事に誇りを持っていたり、会社の社風によって社員の方の雰囲気も違ってくるので、言動にも注意しなければいけませんでした。

1週間の間に教えるべきことは何か。よく考えて準備しました。正直、体力を鍛えるとかはあまり意味がないと感じました。体力のいる仕事ならまだしも、普段はデスクワークの方達。体力は重視しません。

それよりも、「礼儀」「節度」「協力すること」を教えました。挨拶はする、決められた時間を必ず守る、仲間と協力するということです。

教えているなかで、自分も改めて自衛隊員として大事なことを再認識できました。
誰かを教え、その人成長していく過程を見れたことは、すごくやりがいを感じること出来ました。

やりがい3(各種検定と目標の達成感)

3つ目は、各種検定に参加している時です。

自衛隊員は年に数回、検定を受けなければなりません。

体力検定や格闘検定等、種目は様々です。そのどれもが、いつも訓練していることが反映される時なのです。体力検定1つ取っても、項目がたくさんあります。全ての項目が合格点に達さないと合格とはなりません。

1年間でいくつもの検定があるので、自衛隊員は常に何かしらの錬成をしています。体を使うものだけではないので、時には皆で机に向かうこともあります。

各検定で、得意な人、不得意な人は必ずいます。皆で協力して、全員が合格できるように強力します。

努力して、目標を達成出来た時は本当にやりがいを感じました。

まとめ

いかがでしたか。

女性自衛官として働いていた当時を振り返っていただき、実体験についての貴重なお話を伺いました。


以上、元・女性自衛官による「自衛官としてやりがいを感じたこと3つ」でした。

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本記事は、2019年4月27日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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