国立大学法人「奈良女子大学」の基本情報(沿革・職員数など)

国立大学法人の職員を目指す方に知っておいてほしい国立大学法人「奈良女子大学」の基本情報について解説します。

国立大学法人「奈良女子大学」は、奈良県奈良市にある国立大学法人で、「奈良女子高等師範学校」を前身とする国立大学です。


はじめに

国立大学法人「奈良女子大学」は、本拠地(大学本部/キャンパス)は、奈良県奈良市にあり、1949年(昭和24年)設置された国立大学です。

国立大学法人「奈良女子大学」の入試の偏差値は、学部によって変わりますが、54~66程度のようです。

今回は国立大学法人「奈良女子大学」に関する基本的な情報について解説します。

国立大学法人「奈良女子大学」の沿革について

国立大学法人「奈良女子大学」の沿革は、1908年(明治41年)に創設された「奈良女子高等師範学校」まで遡ります。

この「奈良女子高等師範学校」では、1911年に附属小学校と附属高等女子学校、翌年に附属幼稚園が創設され、1949年(昭和24年)の国立学校設置法の公布によって、この「奈良女子高等師範学校」を母体として「奈良女子大学」が発足されました。

なお、発足当時は、「文学部」と「理家政学部」の2学部でしたが、1953年に「理家政学部」は「理学部」と「家政学部」に分かれ、1993年(平成5年)に「家政学部」は、「生活環境学部」に改組されています。

この後、1964年(昭和39年)に「大学院家政学研究科(修士課程)」が、翌1965年に「大学院理学研究科(修士課程)」が、1968年に「大学院文学研究科」が、それぞれ設置された以降も、1998年(平成10年)に大学院と博士後期課程が、2003年(平成15年)に博士後期課程が改組されました。

国立大学法人「奈良女子大学」の理念・スローガンについて

国立大学法人「奈良女子大学」の理念・スローガンは、下記の4つです。

1)男女共同参画社会をリードする人材の育成ー女性の能力発現をはかり情報発信する大学へー
2)教養教育、基礎教育の充実と専門教育の高度化
3)高度な基礎研究と学際研究の追求
4)開かれた出し学ー国際交流の推進と地域・社会への貢献ー

この基本理念のもと、国立大学法人「奈良女子大学」は、小規模でありながら個性のある教育・研究の推進を目指しています。

国立大学法人「奈良女子大学」の学章・校歌について

学章について

国立大学法人「奈良女子大学」の学章(シンボルマーク)は、八重桜を輪郭とした図形中に八稜鏡を配し、中心に撫子を配した図形によってデザインされています。


校歌について

国立大学法人「奈良女子大学」には正式な校歌はありませんが、その前身である「奈良女子高等師範学校」当時の1927年(大正6年)に当時の貞明皇后より「御歌」が下賜され、校歌として奉唱することの許可を得て、当時の「東京音楽学校」(現:東京藝術大学)に作曲が依頼されました。

その後、1949年(昭和24年)に新制「奈良女子大学」になって以降、校歌は制定されませんでしたが、現在も、国立大学法人「奈良女子大学」では、「奈良女子高等師範学校校歌」が歌い継がれています。

なお、このほかにも、国立大学法人「奈良女子大学」には、戦後に作られた3つの「学友の歌」があり、現在も大学の式典などで用いられている「学友の友(3)」は、作詞は、「武部 利男」さん、作曲は、「前田 卓央」さんによって創作されました。

国立大学法人「奈良女子大学」の学長について

現在の国立大学法人「奈良女子大学」の学長は、「今岡 春樹(いまおか はるき)」さんです。

「今岡 春樹」さんの経歴は、1981年(昭和56年)に東京工業大学総合理工学研究科システム科学専攻修士課程を修了、1981年に工業技術院繊維高分子材料研究所に勤務、1990年(平成2年)に奈良女子大学家政学部助教授に就任、1993年に奈良女子大学生活環境学部 助教授に就任しました。

その後、2001年(平成13年)に国立大学法人「奈良女子大学」生活環境学部教授に就任、2011年(平成23年)に同大学生活環境学部学部長に就任した後、2013年(平成25年)に国立大学法人「奈良女子大学」学長に就任しました。

学長の「今岡 春樹」さんは、国立大学法人「奈良女子大学」が「大学」に昇格となるまでの先人たちの苦労と情熱を受け継ぎ、大学構成員とともに今日の大変化時代に柔軟に対応できるよう努めています。

なお、「今岡 春樹」さんは、国立大学法人「奈良女子大学」の第11代目の学長です。

国立大学法人「奈良女子大学」の本拠地・キャンパスについて

国立大学法人「奈良女子大学」には、本拠地(本部キャンパス)である「奈良キャンパス」があります。

この「奈良キャンパス」には、文学部、理学部、生活環境部、人間文化研究科があります。

このほかに、記念館、大学会館、埋蔵文化財調査室、学術情報課、学術情報センターなどが置かれています。

なお、「奈良キャンパス」は、奈良県奈良市にあり、最寄り駅は、近鉄「奈良駅」です。

国立大学法人「奈良女子大学」の教職員数について

国立大学法人「奈良女子大学」の教職員数の総数は、293人で、このうち職員数は、94人で、教員数は、199人です。

教職員採用に関する情報は、下記ページをご覧ください。

> 国立大学法人「奈良女子大学」の教職員数
URL http://www.nara-wu.ac.jp/nwu/intro/officer/index.html


国立大学法人「奈良女子大学」の学生数について

国立大学法人「奈良女子大学」の平成30年の学生数は、学部学生数は、2,085名(外国人学生を含む。)で、大学院学生数は、529名(外国人学生を含む。)です。

参考データ https://www.nara-wu.ac.jp/nwu/intro/about/pdf/25-26.pdf

国立大学法人「奈良女子大学」の学部について

国立大学法人「奈良女子大学」には、3つの学部があります。

1)文学部
2)理学部
3)生活環境部

国立大学法人「奈良女子大学」大学院について

国立大学法人「奈良女子大学」の大学院には、「人間文化研究科」があり、さらに8つの専攻にょる博士前期課程と5つの専攻による博士後期課程に分かれています。

博士前期課程

1)人文社会学専攻
2)言語文化学専攻
3)人間科学専攻
4)食物栄養学専攻
5)心身健康学専攻
6)情報衣環境学専攻
7)生活工学共同専攻
8)数物科学専攻

博士後期課程

1)比較文化学専攻
2)社会生活環境学専攻
3)共生自然科学専攻
4)生活工学共同専攻
5)複合現象科学専攻

国立大学法人「奈良女子大学」の財務状況について

平成29年度の、国立大学法人「奈良女子大学」の収入は、55億9,500万円でした。

その主な内訳は、運営費交付金、授業料・入学料および検定料などです。

参考URL:http://koto.nara-wu.ac.jp/kokai/29kessanhoukoku.pdf

まとめ

いかがでしたか?

国立大学法人「奈良女子大学」は、国立大学の中で2つしかない女子大学の1つとして、学生個々の適正を最大限に引き出し、女性として社会で知的に自立するための充実した教育プログラムを特徴とする国立大学です。

ちなみに、国立大学法人「奈良女子大学」出身の有名人は、坂東 眞砂子さん、辛島 美登里さんなどがいらっしゃいます。

国立大学法人「奈良女子大学」のウェブサイトのURL

http://www.nara-wu.ac.jp/

そのほかの「国立大学法人」の基本情報はこちらです。

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本記事は、2019年5月13日時点調査または公開された情報です。
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