父に憧れて警察官になった「警察事務職」の仕事内容や初任給レポート

K県の警察署で働く、キャリア4年の女性の「警察事務職」によるキャリアレポートです。

今回は、その女性の「警察事務職」の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

K県の警察署で働く、女性でキャリア4年の「警察事務職」(警務係)によるキャリアレポートです。

ちなみに、その方は、基本情報技術者(国家資格ではなく国家試験)の資格を持っているそうです。

この職業を目指した理由

父親が警察官だったので、私も父に憧れて警察官になりたいと思って目指すようになりました。

「警察事務職」の仕事内容について

私がかつて勤めていた警務係の仕事内容は、主に勤務管理、健康診断などの管理、公務災害手続きや行事準備でした。

一般企業に例えると、総務事務のお仕事が近いといえるでしょう。

まず、勤務管理、健康診断などの管理とは、署の職員の出勤・退勤を管理して、健康診断などがあればそちらも手続きをします。

そして、公務災害手続きというのは、通勤途中であったり、執務中に怪我を負ってしまった職員の公務災害処理業務です。

また、行事準備とは、署が行う行事の準備を行います。

この他には署に送られてくる郵便物の仕分けをしたり、資料作成や電話応対もします。

主事というのは、簡単にいえばバイトリーダーのような立場です。中間管理職のように、新人と上司の間に立って意見をまとめたりします。

仕事内容は本当に裏方業務が多く、派手なところはありませんが、とにかく雑用が多いです。


「警察事務職」の1日の仕事の流れ

通常勤務(月~金)
7時:自宅を出て電車で通勤
8時30分:出勤後朝会 署員の予定や行事などスケジュール確認
10時:郵便物の仕分けや勤怠管理などの事務作業
12時30分:休憩
13時30分:資料作成や電話応対などの事務作業
16時:行事の準備
17時15分:退庁(退勤)

とくにこれといった目立った行事のないときはこのようなスケジュールでした。とにかく細かい業務が多いので、慣れないうちは1日で全てを終えるのは難しいかもしれません。

「警察事務職」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、1年目(初任給)の「警察事務職」の月収は20万円前後(残業代込)でした。ちなみに、ボーナスは40~50万円で、年収は約290万円でした。

基本的に残業はありません。市役所などに勤めている公務員は年齢ごとに給料もボーナス額も上がっていきますが、公務員と似ていると考えてもらっていいでしょう。

有給休暇取得については、部署やそのときの忙しさによります。地震などの大災害があると取れませんが、基本的には取りやすいです。

警察の警務係の仕事で困ったことは、外国人対応でした

警察の警務係の仕事で困ったことは、勤怠管理から電話応対まであらゆる雑務をこなさなければならないので、最初はとにかく仕事を覚えるのに必死でした。

細かいところまで管理するのが仕事なのでしょうがないのですが、毎日やることが沢山あって慣れるまで時間が足りなかったです。

とくに困ったことは言葉の壁です。

警察署には日本人だけではなく、外国人の方も来ますし、そういった方の対応(窓口)をすることもあります。言葉が通じないと相手もイライラするし、こっちも「仕事が溜まってるのに」とイライラするので、中国語や韓国語、英語は覚えた方が役立ちます。

それで、部署の職員全員が基本的な外国語の教養があればいいのにと思った事もあります。

また、私自身、学生の頃にもっと英語を勉強していればよかったと後悔しましたし、大人になってから英語を覚えるのはとても大変でした。

この仕事や職場でよかったこと

警察事務職は一応公務員なので、勤務時間については安定感があります。

少なくとも私のいた部署では過度な時間外労働を求められたりすることはありませんでした。お昼の休憩もしっかり取れますし、休日もゆっくりと休めます。

健康的な生活が出来る仕事でしょう。

警察事務職を辞めたあとに一般企業に入社したのですが、そこと比べてみてとくに給与面が安定していると感じました。


公務員は年齢と共に給与も上がっていくので、長く勤めていればそれだけ貰えるお金も増えます。

一般企業は長く勤めていても給与が変動しないこともあるので、この点については安定しているといえるでしょう。

「警察事務職」の仕事エピソード

警察事務職として働くようになってまだ新人の頃、毎日失敗していました。

例えば電話応対でうまく受け応えができなかったり、わかりやすい資料を作成できなかったりなどです。

事務の仕事の経験がある人はわかると思いますが、相手に伝わりやすい資料を作るというのはなかなか難しいのです。作成した資料は職員が読むものもあれば地域住民の方が読むものもあるので、両者に伝わる言葉遣いを考えるのが大変だと感じました。

でも感動したこともあります。

それは、自分が作成した資料がわかりやすいと褒めてもらったときです。さらに、地域住民の方からの評判が良い、と聞いたときは嬉しく感じました。

職場恋愛について教えてください。

職場以外で異性と出会う機会が本当に少ないので、職場恋愛はとても多いです。かくいう私の父と母も職場恋愛、結婚ですし、親類にもそういう人がいます。

また、同じ部署内で付き合う人もいれば、違う部署で付き合っている人もいました。

他には、上の者の紹介が多いと思います。紹介されるのは警察関係者が多いです。こういう人がいるんだけど、という話しを聞いて、いいなと思えばお見合いをセッティングされます。この場合、上の者からの紹介なので断りにくいという難点がありました。

職場以外だと結婚相談所からの紹介が多いです。つまり、合コンや婚活パーティーよりは、結婚相談所のお見合いでの出会いです。

まとめ ー「警察事務職」を目指す方へメッセージ

警察事務職は雑用仕事です。

犯人を掴まえたり事件を解決したり、TVでやっているような派手なことはしません。そのため、地味な雑用が多いですが、そのかわり体力もそこそこ必要です。

私は体力が続かず辞めてしまいましたが、もしも警察事務職を目指したいのであれば教養だけではなく体力も付けてください。

本記事は、2018年8月2日時点調査または公開された情報です。
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