地域のためにごみ収集や清掃や運転手業務を担う地方公務員「技能・労務職」の東京都の場合の平均の月給料や年収モデル、参考初任給や定められている福利厚生について解説します。用務員のおじさんや、大型特殊自動車の運転など各自治体で特色ある募集が行われています。
東京都に所属する「技能労務職」の給料について
地方自治体「東京都」で働く地方公務員の技能労務職の給与は、東京都人事委員会の定める行政職給料表(二)に基づいて計算されます。
計算式についてですが、月給与は、「給料の月額+特別調整額(管理職手当)+扶養手当+地域手当+住居手当+その他の手当」で計算されます。「給料の月額」については、「給料月額+給料の調整額+教職調整額」、地域手当は 「(給料の月額+特別調整額(管理職手当)+扶養手当) ×支給割合」で計算されます。さらに地域手当の支給割合は、都内区市町村(島しょ地域を除く。) 20/100、都外地域 12/100で計算されます。
「税金」や「社会保険」は、民間企業と同じく、給与から差し引かれます。
技能労務職の初任給例(平成28年4月1日時点)
東京都の技能労務職の初任給は、142,000円で、別途地域手当、扶養手当、住居手当、通勤手当、また勤務に応じた特殊勤務手当等が支給されます。また、民間企業でいうボーナスにあたる期末・勤勉手当として、年間を通じ給料月額の4.40か月分が支給されます。
なお、採用前に一定の勤務経歴のある人には、上記の額に所定額が加算されるケースもあります。
平均年齢や平均給与データ、年収例
地方公務員の技能労務職(東京都)の平均年齢は全技能労務職員で48.8歳です。うち清掃職員が50.6歳、うち守衛が50.7歳、うち用務員が51.1歳、うち自動車運転手が51.0歳、うち電話交換手が41.3歳、うちその他が47.3歳、バス事業運転手が48.0歳、学校給食員が51.1 歳です。
諸手当を加えた平均給与月額は、全技能労務職で395,372円です。職務別の場合、清掃職員が498,801円、守衛が454,744円、用務員が356,498円、自動車運転手が503,873円、電話交換手が328,056円、その他が41,4941円、バス事業運転手が465,602円、学校給食員が372,791円(※2)です。
※1:平成28年東京都の状況です。
※2:学校給食員のデータのみ、平成28年度の練馬区のものです。
平均年収は、技能・労務職全体で約633万円(※3)です。
※3:平均年収は、公務員総研の予測概算値です。月給与の12ヶ月分とボーナスは、おおよそ月給与4ヶ月分を仮に計算して、算入しています。
福利厚生について
地方公務員の技能労務職(東京都)の福利厚生は採用される職種により設定されています。
以下では東京都交通局(採用職種:自動車運転[バス]、交通技能[自動車整備]など)における例を紹介します。
▼諸手当
地域手当のほか次のような諸手当が支給されます。
・扶養手当、住居手当、通勤手当、また勤務に応じた特殊勤務手当等が支給されます。
・期末・勤勉手当として、年間を通じ給料月額の4.40か月分が支給されます。
▼勤務制
職種によって設定されています。
平成28年度東京都交通局運輸系職員〈交通技能(バス部門)の場合は、日勤(8:30~17:15)…実働7時間45分です。
※ローテーションにより、早朝・夜間勤務があります。
▼週休日、休日、休暇等
週休日、休日は4週8休(4週間を平均して週38時間45分労働)です。
休暇等として、年次有給休暇20日(4月1日採用の場合、当年15日付与)、妊娠・出産を支援する休暇(妊娠出産休暇、出産支援休暇、ほか)、仕事と育児・介護の両立を支援する休暇(育児参加休暇、介護休暇、短期の介護休暇、ほか)、慶弔休暇、夏季休暇などがあります。
▼職員住宅
東京都交通局採用の場合、単身用と家族用があり、多くは自動車営業所等に併設されています。
▼福利厚生
福利厚生として、東京都人材支援事業団(各種祝い金・見舞金等、団体扱い保険、積立年金、旅館やホテル等の宿泊助成金、レジャー施設の割引、ローンあっせん、ショッピングあっせん、相談室など)、東京都職員共済組合(健康保険、共済年金、保養施設、スポーツ施設、休業手当金など)、その他(健康診断、事業所(一部)における食堂など)があります。
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