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社会人から公務員へ(1)社会人から公務員になるということ

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目次

はじめに – 社会人から公務員になるということ

社会人から公務員へ転職された「イマイカツヤ」さんは、社員時代に上司や同僚からパワハラを受けうつ病と宣告されながらも、短期間で5つの自治体から内定をもらった経験を活かし、最短・最速で公務員試験に合格するための公務員試験合格アドバイザーとして活動されています。

今回は、そんなイマイさんに社会人から公務員になるためのアドバイスについてのコラムを公務員総研で連載していただきます。

第一回のテーマは、「社会人から公務員になるということ」です。

なぜ公務員になるのか?

自分の人生の目標は?

「転職して人生を変えたい」

私は前職時代、常に強くこの思いを持っていました。

この記事を読んでいるあなたも、少なからずこの気持ちを持っているはずです。

では、もう一段階レベルを落として考えてみてください。

「人生をどのように変えたいのだろうか」と。

おそらく、多くの方は漠然と「変えたい」と考えているだけで、「どのように」変えたいのかということまでは考えが及んでいないのではないでしょうか。

現状に対する不安や不満はどこから来ているのか。生活のどの部分が不安や不満の基になっているのか。

まずは、そこを考えてみてください。


そして、思いついたものを全て書き出してみてください。書き出したものを眺めて、もう一度考えてみましょう。

書き出した不安や不満が全て解消すれば、理想の人生が送れるのか…

まずは、あなたの「人生のゴール」を漠然とでもよいので思い浮かべておくこと。
これが、何よりも重要なのです。

転職する理由

先程思い浮かべた「人生のゴール」。

それを達成するのが難しいと思っているから、あなたは「転職したい」と思っているのでしょう。

ですが、そのゴールは本当に転職をしないと手に入らないものなのでしょうか?
転職を決意する前に理解しておいていただきたいのは、「転職活動にはリスクがある」ということ。

ノーリスクで誰もが自分の理想の人生を手に入れられるほど、転職市場は甘いものではありません。

転職したものの理想とは程遠い職場環境であったり…転職を繰り返してどんどん年収が下がってしまったり…自分と市場を見誤り、八方塞がりになってしまったり…過去、転職で「失敗」している人は星の数ほどいるのです。

最もリスクのない決断は、今いる場所で理想の人生を掴むこと。それが本当に不可能なのか、今の自分の周りを見て、今一度確認してみてください。

部署の異動をすることで、自分の希望は叶えられないのか?

働き方を変えれば、よりよい生活が送れるのではないか?

「どうしようもできない!」と思ったとき、やむを得ず転職を決意する。

それくらい慎重に考えてほしいと思っています。

今の仕事、会社では自分の理想とする人生にたどり着くことができない。それをしっかりと認識することが転職活動のスタートです。

なぜ公務員になりたいのか?

さて、この記事を読んでいただけていると言うことは「公務員になりたい」と考えていらっしゃるということかと思います。


その理由としては、「公務員は仕事が楽そうだから」「いつも定時に帰れるから」「仕事ができなくてもクビになることがないから」と言った方がもしかしたら多いのかも知れません。

私はそれでよいと思っています。私だって公務員になろうとしたのはその程度の理由からでした。

ですが、必ずしもそれが当てはまる職場ばかりではないということも理解しておいてください。

私が今勤めている市役所でも、月に80時間を超える時間外労働をしている人は多くいますし、忙しい時期には2・3日徹夜といった部署もあります。

問題を起こしてクビ(懲戒免職)になっている人も何人も見てきましたし、人間関係や労働環境からメンタル疾患となり、休職している人もいます。

公務員=楽とは必ずしも言い切れない世の中になってきているのです。

とはいえ、世間的な「ブラック企業」と比較すると恵まれている部分が多くあることも事実です。

入職したときとのギャップが大きくならないようあえてこんなこともお話しましたが、比較的恵まれた労働環境という部署が多いと思いますので、そこはご安心ください。

他の民間企業じゃダメなのか?

「公務員になりたい」という思いを持つ方のお話を聞く機会が多くあります。

その際に、ほとんどの方が言うのは、「前職の経験を活かしたい」ということ。

確かに、それまでの社会人としての経験は貴重でかけがえのないものであり、自治体にとっても必ず役に立つものです。ですが、本当に「経験を活かしたい」と考えているのなら、同業他社や類似の業種に転職するべきではないでしょうか。

公務員には、本当にいろいろな仕事があります。

税金の計算や徴収、窓口での住民対応、社会福祉法人等に対する指導や監査、役所の中での調査や取りまとめ、人事や組織の検討、首長の秘書業務、スポーツ大会やお祭りの主催などなど…。

正直に言って、同じ役所の中でも前の所属での経験が全く活かされないということも日常茶飯事なのです。

仕事の根本的な部分やコミュニケーションといった部分での経験を活かしたいということなら良いのでしょうが、特定の業務に特化したいと考えている方には公務員は向いていないかと思います。

経験から学びながらも職場に応じて柔軟な対応をできる人が公務員として活躍できる人です。

自分の長所を活かした仕事でなければ!と思う方は、民間企業の特定職への採用がおすすめです。

今の仕事はどんな仕事か、今の会社はどんな会社か?

それでも公務員への転職をしたいと考えるのであれば、まずやっておいてほしいことがあります。

それは、今の仕事や会社の「棚卸し」をしておくということ。棚卸しと言っても、実際に商品を棚卸しすることではありませんよ。


あなたが今までやってきた仕事やその成果、実績といったことや、会社の社風だとか考え方、目標としていることなどを、今のうちにまとめておいてほしいということです。

これをやっておくのとやらないのでは、今後の面接対策の難易度が大きく異なっています。
なぜかというと、今のあなたを形作っているものは、仕事や会社がほとんどだからです。

仕事をする中では、会社の目標やチームの目標といったものが必ずあるはずです。その目標の基盤となっているのが、会社の理念や経営目標といったものです。

気づいていないかも知れませんが、あなたの仕事ぶりはそれらに大きく影響されているのです。そこを予め理解することができていれば、面接試験で問われる「前職での実績や経験をどのような業務で活かすことができるか」といった質問に簡単に答えられることができます。

試験に合格し、公務員になってからも、棚卸しした経験たちは必ずあなたを助けてくれるはずです。意外と、やめてしまってから細かいことを思い出すのは難しいものですよ。

後悔しないと自信を持てるか?

第1回からいろいろと厳しいこと、テンションの下がることを申し上げて申し訳ありませんでした。

ですが、今回お話したことを認識しているのといないのでは、あなたの転職活動の成功率が大きく変わってきますので、あえてお話させていただきました。

ここまで読んでいただき、決意を固めることができたあなたなら大丈夫なはずです。転職活動の目標は「あなたの理想の人生を手に入れる」こと以外の何物でもありません。それを実現できるのは、あなた以外に誰もいないのです。

公務員になるまで、これから様々な困難に直面する方のほうが多いと思います。そういった方の助けになれるよう、私も全力で記事を作成していきますので、ぜひご覧になってください。

あなたの公務員試験合格を全力でサポートさせていただきます。

※ご不明点のお問い合わせや公務員試験に関するご相談がある場合は、お気軽にお問い合わせください。

公務員試験合格アドバイザー「イマイ カツヤ」ページ

本記事は、2018年10月8日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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