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【市役所の面接対策】面接シミュレーションシリーズ第2回:志望動機編

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目次

はじめに

前回に引き続き、面接の様子をシミュレーション形式でお伝えします。

今回は「志望動機編」です。

「地元出身ではない受験者」を想定したシミュレーションになっています。

ぜひ、面接の雰囲気をイメージすることに役立ててくださいね。

市役所の採用試験の面接設定(細かい設定は前回のとおり)

市役所の採用試験「1次面接での志望動機」

【1】受験者(Aさん):受

28歳 男性

【2】面接官:面

3名:総務部長(50代男性)、人事課長(40代女性)、人事課長代理(30代男性)

面接シミュレーション「志望動機」

面:それでは次に、志望動機をお願いします。

受:はい。私は「幅広い分野で市民の方の暮らしを支えることができる」ということに魅力を感じて、今回御市の採用試験を受験いたしました。
元々、漠然と「人の役に立ちたい」という想いがありまして、現在は自分の受験経験を活かせる予備校の職員として働いております。
しかし、昨年の台風被害があった際に、被災された方の対応や現地調査など、市役所職員の方がさまざまな分野で市民の方をサポートされている光景を見て、心を打たれるものがありました。
市役所の業務は多岐にわたるかと思います。自分自身が市役所で働くことで、今まで以上に広い視野で人の役に立つことができるのではと感じ、今回志望いたしました。


面:なるほど、わかりました。
ただ、その理由ですと、本市である必要がないのかなと思う部分もあります。
また、Aさんは本市にはお住まいではないようですが、なぜ本市を受験しようと思っていただけたのでしょうか?

受:はい。「御市が健康の施策に力を入れていること」に魅力を感じております。
先日、御市のホームページで施政方針を拝見し、「高齢者の体操教室の実施」や「がん検診の受診率向上イベントの開催」など、健康の施策に力を入れられている印象を受けました。
私自身、これからの少子高齢社会を考えたときに、「健康」に意識を向けることは必要不可欠だと思っております。
正直に申し上げますと、今回採用試験を受験するにあたって、地元はもちろん近隣市の受験も視野に入れ、複数の自治体様のホームページや広報紙に目を通しました。
○○市では「経済」に、▲▲市では「観光」に力を入れているなど、各市の特徴を比較したときに、今後の社会で重要だと思われる「健康」に最も力を入れらているのが御市でした。
今後の社会状況を見極めて、施策を進められている御市の考え方を知ったときに、「ぜひこの市で働かせていただきたい」という想いが強まり、今回志望させていただいた次第です。

面:施政方針まで目を通してくださっているのですね。ありがとうございます。
ただ、市役所は人事異動も多く、自分の働きたい部署で働けるとは限りません。
配属が希望とまったく違う部署になることも多々ありますが、そのあたりはどうお考えですか?

受:はい。先ほど「幅広い分野で」と申し上げましたように、私はさまざまな点から市民の方の暮らしを支えられることに魅力を感じております。
「健康」は御市を志望しようと思った1つのきっかけなので、私自身、さまざまな部署での業務を通して成長していきたいと考えております。
また、役職が上がっていくことを仮定すると、多岐にわたって複数の部署の仕事を経験できることは、むしろありがたいことなのでは、と思っております。

面:わかりました、ありがとうございます。
質問は以上ですが、何かお聞きしたいことやお伝えしたいことはありますでしょうか?

受:はい。先ほど少しお話に出ましたが、私は現在○○市の住民ではありません。
しかし、これから30年以上働く職場として考えたときに、市民に寄り添った施策を進められている御市でぜひとも働かせていただきたいと考えております。
何卒よろしくお願い申し上げます。

面:ありがとうございます。熱いお気持ちが伝わってきました。
それでは、本日の面接は以上になります。お疲れさまでした。

受:ありがとうございました。

まとめ

今回は、志望動機編のシミュレーションを見ていただきました。

志望動機は「なぜ?」を自分で追求すると、考えやすいですよ。

特に徹底したいのが以下の3点。

・なぜ市役所なのか。
・なぜその市なのか。
・なぜ他(民間や他市)ではできないのか。

また、地元受験でない場合は、高い確率で「地元は受けないのか?」と聞かれるので、今回のように1回目の志望動機を述べる時点であえて言わないというのも1つのテクニックです。

ただ、注意が必要なのは「この市役所を変えたい」、「公務員の働き方を変えていきたい」など、前向きに聞こえるような言葉も、聞く人によっては「今の自分の働き方を否定されている」と感じてしまいます。

一職員が組織の働き方を変えるのは難しいと思ったほうが良く、志望動機としても好ましくありません。


今回のシミュレーションを参考にし、「なぜ?」を追求した志望動機を考えてみましょう!

次回は、「よくある質問編」のシミュレーションを行います。

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本記事は、2021年6月9日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研のライター「井上 樹」です。市役所職員として7年間勤務した後、フリーライターとして独立しました。市役所職員や市役所職員に興味のある方に「面白い!」と思ってもらえるような記事を書けるよう頑張っています。

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