【市役所の面接対策】面接シミュレーションシリーズ第3回:よくある質問編

【市役所の面接対策】面接シミュレーションシリーズ第3回:よくある質問編です。


はじめに

今回の面接シミュレーションは「よくある質問編」です。

市役所の採用面接では、自己PRと志望動機以外にも、定番と言われるような質問がいくつかあります。

面接対策を行ううえで、定番の質問への回答も事前に準備しておくに越したことはありません。

今回はそれぞれの質問への回答案に加えて、簡単なポイントもご紹介します。

ぜひ、面接の雰囲気をイメージすることに役立てていただければと思います。前回の記事はこちらです。

【市役所の面接対策】面接シミュレーションシリーズ第2回:志望動機編

面接シミュレーション「よくある質問」

1.民間企業と公務員の違い

面:民間企業と公務員の違いには、どんなものがあると思いますか?

受:はい。「1つの組織で扱う業務の分野が広い」という点が、大きな違いだと思います。市役所で扱う業務は民間企業に比べると多岐にわたり、異動があれば転職するぐらい仕事内容が変わる印象があります。
私自身、幅広い分野で住民の方の暮らしを支えていきたいと思っており、また色々な部署でお仕事させていただけることで、自分自身の成長にもつなげていきたいと考えております。

 

【回答のポイント】

民間と公務員の違いを聞かれたときの回答として「公務員は利益を追求しないから」という定番のフレーズがありますが、実際はあまり好ましい回答ではありません。


現在の市役所はどこも財政が厳しく、ふるさと納税などで税金をより多く集める方法を考えたり、国や都道府県から交付金をもらえるように案を考えたりと、「お金」の部分にも目を向けられる職員が必要です。

今回のように、「市役所の業務」に目を向けて答えることで、志望動機にもつなげやすくなりますよ。

2.県職員か市職員か

面:なぜ県職員ではなく、市職員の採用試験を受けようと思ったのですか?

受:はい。「住民の方とより近い距離で仕事をしていきたい」と思ったからです。
私には県職員として働いている友人がいるのですが、「やり取りするのは各市役所の職員の方ばかりだ」と話していたのをよく覚えています。
もちろん県職員としての仕事も、住民の方の暮らしを支える仕事だということは重々承知しておりますが、私は仕事するうえで「目の前の人を支えていきたい」という想いがありますので、より住民の方と近い距離で働ける市職員を志望しました。

 

【回答のポイント】

公務員と一口でも言っても、市職員や県職員はもちろん、警察や消防など、働き方は多岐にわたります。

その中でも「なぜ市役所なのか?」という質問に答えられることが必要です。

やはり県と市の大きな違いは、「住民との距離感」。

自分が住民と近い距離で働きたいと思う理由をしっかり考えておきましょう。

3.これからの行政に必要な観点

面:これからの行政が力を入れるべき内容は何だと思いますか?

受:「健康」と「防災」だと考えております。
まず、健康について、日本は少子高齢化が進み、今後もその流れは変わりません。
だからこそ医療費などの問題を解決するためにも、高齢者の方が健康寿命を延ばしていくことが必要で、行政が道を示していくべきだと思っております。
また、防災については、近年災害が激甚化しており、毎年のようにどこかで大きな災害が発生しています。
いつ災害が起きても迅速に対応できるように、行政主導で日ごろから災害への意識を高めていくことが重要だと考えております。

 

【回答のポイント】

「少子高齢社会」、「災害の激甚化」は日本の大きな課題です。


それぞれに対応するため、各市ではさまざまな施策を展開しています。

面接に臨む際は、各市の健康と防災の施策に目を通し、どのような取り組みが行われているのかを把握しておきましょう。

4.ストレス耐性について

面:どんな時にストレスを感じますか?また、どうやって発散していますか?

受:やはりクレームを受けるとストレスがたまってしまいます。現職でもさまざまなご意見を頂くことがありますが、中にはどう考えても理不尽な要求をしてくる方もいらっしゃいます。
そんなときは一人で抱え込まず、チームで対応するようにしてストレスがたまらないよう心掛けています。
ただし、ストレスを全く感じないというのは不可能だと思うので、ストレスがたまってきたときは音楽を聴いて発散するようにしています。私は「ストレスがたまる原因のことを考えすぎない」ことが大事だと思っております。音楽を聴くと少し現実を忘れられるので、聴いている間に嫌なことも薄れていき、次の日の仕事を頑張ろうと思えます。

 

【回答のポイント】

私も実際に働いて感じましたが、市役所の業務は思った以上にストレスがたまります。

組織での人間関係に悩むこともありますが、やはり住民の方とのやりとりでストレスがたまることが多かったのが本音です。

もちろん住民の方の多くは、市役所の職員に敬意を持ってくれていますが、中には理不尽な要求をしてくるクレーマーのような方もいます。

「ストレスを感じない」というのは現実的に難しいので、ストレスを発散させる方法を持っている、という観点で答えていきましょう。

まとめ

今回は、よくある質問編のシミュレーションを見ていただきました。

市役所の面接に臨む際は、「どれだけ市役所のことを理解しているか」が見られます。

民間との違いはもちろん、これからの行政の課題など、市役所として求められていることに目を向けて、面接対策を行っていきましょう。

ただし、最終的に大切なのは「この市役所で働きたい」と想う熱意です。

シミュレーションやテクニックをそのまま真似するのではなく、自分の言葉に落とし込んで、想いを伝えるよう心掛けましょう。

【市役所の面接対策】面接シミュレーションシリーズ第1回:自己PR編

本記事は、2021年6月9日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

気に入ったら是非フォローお願いします!
NO IMAGE

第一回 公務員川柳 2019

公務員総研が主催の、日本で働く「公務員」をテーマにした「川柳」を募集し、世に発信する企画です。

CTR IMG