2024年7月7日、いよいよ、新しい東京都の行政のリーダーが決まります。
今回は、公務員総研では、50%以下と低下する投票率を危惧し、選挙啓発を行っております。
その一環で実施した『GO TO 選挙 標語マンガ コンテスト 2024』。本ページでは、その結果は発表と、理由のコメントなどを紹介します。
順位発表
1位:投票とは、義務ではなく特権である(弐) 22票獲得!
▼コピー制作者のコメント
投票率の低下に対して、今の日本の民主主義の歴史を鑑みて、特権という言葉で表現しました。ちょうど朝ドラ「虎に翼」の影響もうけた、個人的にも気に入っているものです。
▼美術担当のコメント
女性には参政権が無かった時代もあります。一定の年齢になれば自動で与えられる参政権なので、ありがたみも薄れますが、実は「当たり前」ではなかった時代もある、特別な権利なんですね。
選んだ理由
- 選挙権があるから、NOが言える。そう思っています。まさしく、NOが言える特権なのです。選挙権があれば、権力者にひどいことをされた時、私はあなたに投票しない、知り合いにも事実を伝えて、あなたに投票しないよう訴えると、NOを言うときに特別な力になります。このひとコマの標語に、共感したので、選ばせていただきました。
- 義務という言葉よりも、自分の特権だと言われた方が行こうという気持ちになると思ったため。
- 実は私、1度も選挙に行ったことがないのですが、「そうか、特権か!」と思えるセリフだと思いました。
- 民主主義社会の歴史を背景に考えると、とても感慨深いというか、今までの過去の多くの人々の希望と犠牲が今の選挙制度を作っていると思うと、このセリフがじーんときました。
- ポップな感じで目に止まるため
- 「義務」よりも「権利」と言われる方が、“やらなくちゃ”と思えるからです。
- 先人たちが勝ち取った権利であるということがあるので。
- 絵もシンプルで見やすいし言い回しがかっこよかったから
- 見たときに、心を打つものがあったからです。
- 選挙権がない人もいるのでまさに「特権」
- 今までは投票に行かなくちゃという義務感から、誰に投票しても一緒でしょという気持ちになっていた、でもそうではないんだということに気付けたので選びました。
- 投票とは、押し付けられてるのではなくいという事を端的にわかり易くイメージさせてくれるから。
- 義務ではなく、自発性があって良いと思いました。
- 選挙に行く、というアクションに関し、前向きで楽しそうな気持ちを持たせてくれるから
- 義務と言われると重荷に感じるが、特権と言われると行かないと損な気持ちになるから
- メッセージが一番しっくりくる内容でした。他は「これで選挙に行く気になるか?」というものが多かったです。
- 義務ではなく特権だと思うと投票に足が向くような気がするから。
- 特権と言う言葉に惹かれました
- コピーがまさにその通りだと思ったからです。義務じゃなくて、権利ですよね。行かないのは折角の権利を破棄してるのと同義だと思います。
- 外国人参政権が話題の今、この特権という言葉が日本人の未来のために選挙に行こうと思わせてくれるから。
- 選挙権を「義務」や「権利」ではなく「特権」と置き換える発想がいいと思いました。私自身、わざわざ決められた投票所に行かなければならないという手間を考えてしまいますが、自分は選ぶことが出来る立場にある、投票することが出来るという前向きな考え方にすることによって、投票しようかなと考えを改めるきっかけになりました。
- 一番印象に残りました。明るいトーンが好きでした。
2位:その小さな一票が、大きな希望を創る(参) 20票獲得!
▼コピー制作者のコメント
マザーテレサの名言のオマージュ作品です。好きな名言がちょうど、うまくはまって、今回、作品化しました。
▼美術担当のコメント
一人一人の1票が、実は未来への確かな希望なのだと、伝わってくれて嬉しいです。
選んだ理由
- 投票に行こう!という気にさせられるからです。
- 自分の1票が自分の将来にかかわってくる政治を決めていると感じたから
- 毎回選挙に行く人間にとっては、参加する人が多くなるほど、人々の意志が反映され、それはきっと希望になると知っているから、そういう気持ちはわかってほしいです。
- 簡潔でわかりやすい
- 小さな1票が1万、10万と集まれば日本を変えられると思うから
- 政治に興味が少し出てきて、投票に行くことの大切さを感じています。国民に与えられた権利なので一人一人意識して投票に行って欲しいと思ったので
- たとえ一人の小さな一票でも、多くの人が一票を投じれば社会は大きく変わる気がします。希望や夢が実現することの願いが込められているようで選びました。
- なかなかよい言葉だと思えました
- 小さな1票で何かが変わるというのが強く伝わってきます。
- 票の大切さが画から伝わって動かなければという気持ちにさせてくれます。 1番わかりやすく、心に残ると思いました。
- 8つの中でもっとも分かりやすく、かつ印象深かったため選びました。
- 国民がひとりひとり真剣に厳しい目で選挙をしている感じがしました。ネクタイをしているサラリーマン?が多くかかれており、自分のような働く世代が中心となって選挙を受けているイメージがして良かったです。
- たかだか1票でも、候補者にとっては貴重な1票であるから
- その小さな一票が、大きな希望を創るんだよというフレーズが良かったからです。
- どうせ自分の一票ぐらい、という国民大多数の先入観を一喝してくれるかのようだから。
- 選挙に行って投票することで、自分の意見が政治に反映され、これから暮らしていく上での制度や法律が変わるということが端的に伝わってきました。
- 怒りのような悲しみのような気迫が感じられあの1コマだけで伝わってきます。
- 自分が住みやすい社会にしたいなら、まずは投票にいくことが一つの希望であることがよくわかるから
- どれも確かに気になるなぁと思いますが3番の 1人の1票が変わるのは確かだなぁと思います。それで負けた方もいらっしゃると思うので大事だなとは思いますし、やっぱりせっかくある選挙権なので行くのがいいかなぁとは思います!
- インパクトがあり、その通りだと思わせてくれたため。
3位:千年の歴史も一票から(壱) 16票獲得!
▼コピー制作者のコメント
格言「千里の道も一歩から」そのまま、割り当てましたが、かっこいいセリフだなと思います。自分もどこかで実際にいってみたいですね。
▼美術担当のコメント
長い歴史も、人々の一歩一歩の積み重ね。これからの1000年を作るのは、私たちの小さな1票ですね。
選んだ理由
- 自分の一票が未来の歴史を作って行くという感じがしてワクワクするような気持ちになりました。
- イラストと合わさって一番しっくりくると思ったから。
- 押し付けるのではなく、さりげなく自分の投票が役にたちそうと思えるから
- 日頃から選挙に対する自分の考えと方針が似ていました。有権者として、一票を入れて初めて社会問題を肯定又は否定すべきだと思います。一票を入れない人に限って、愚痴不平不満を言う傾向があると思います。
- 千年の歴史と一票の対比にインパクトがあるので。
- もっともなことだと思ったから。まだ世界は何千年も続くのだ。
- この一票が、今後の歴史や常識を作っていくかもしれないと思うと、投票に行く気になるから
- すっと心に残りやすい言葉だったのと、一人一人の行動が未来につながっていくのだと感じたからです。
- 投票しない事には何も変わらない。変えることができない。と、思わせてくれる。
- この一票を入れなければ何も変わらない。千年も前からそうやって歴史が作られてきたんだと改めて思いました。
- 顔が見えていないのが良いです。自分で想像して考えるきっかけになりそうです。奥行きのある絵が、自分の一票で世の中が変わることは遠くないと感じさせてくれます。
- 絵とセリフをすんなり受け入れられる。
- 元になった漫画を見ていない人にも、違和感なく見られるからです。あえて背中のみのシーンを選ぶことで、これから投票へ赴く…という印象を与えるのではないでしょうか。
- 今この瞬間が千年の歴史をつくるという発想はありそうでなかったので、面白いと思ったから
- とにかく今の日本を変えたい!歴史を変えたいと言う気持ちに寄り添った言葉だと思います。その一票がないと歴史を変えられないです。
- 申し訳ないですが、強いて選ぶならです。絵とセリフが、まあ合っているからってトコです。「選挙にいきたくなるような作品」って事ですので、もっと身近に感じられる方が良いと思いました。
4位:未来はわからない。でも、君の書いた名前(投票)が歴史に残るかもしれないよ(護) 13票獲得!
▼コピー制作者のコメント
こちらは選挙にいかない理由の上位の「いっても何も変わらないから」のアンサー的なコピーです。ちょっと長いですが、投票を考えるコピーになったと思います。
▼美術担当のコメント
自分が選んだ人が、数十年後数百年後の偉人かもしれない、そんなロマンがあるコピーです。
選んだ理由
- ありきたりではなく、納得できるものだった為
- 選挙は自分が関わっている実感がなかなかしないが、この言葉には心動かされる
- 歴史に残るような人を自分が選べる機会は、選挙しかないんだなと納得したから
- イラストと記載してある言葉が複雑でなく、頭にすっと入ってきたから。シンプルで良かった。
- 君の書いた名前(人物)が、歴史に残る、というセリフが、とても心に響いたからです。
- 投票による責任を感じる広告だと思いました。字とイラストのバランスも良く、見やすかったです。
- フレーズが心に刺さりました。
- 自分の書いた名前の候補者が、歴史を変えるような明るい未来を創ってくれるなら、喜んで選挙に行きます。
- セリフの文章を見て、なるほどと思ったから
- 選んだ人が歴史に名前が残るかもしれないというワードが自分も歴史を生きている一人で英雄を選べるかもしれないというワクワク感がありました。
- 未来はわからない。一票でも変えられる可能性もある、可能性にかけたい。
- タイトルを読んですぐに、自分自身も選挙に行かなくては、とはっとさせられたから。
- すぐに変わる未来もある。しかし長い目でみて変わる未来もある。私たちが託した一票でいつか誰がか救われると感じたため。
5位:それ(選挙/投票)は、今を生きる私たちの責任(志) 11票獲得!
▼コピー制作者のコメント
これはテレビCMみたいななじみのある形で、すっとでてきました。あえて投票っていってないのもCM・動画的な広がりをもってみると、よい作品です。1コマだとちょっとほかのよりも票はあつめないかなと思ってましたが、絵がとても良くマッチしてるかなと。
▼美術担当のコメント
駅のホームに向かうエスカレーターの壁に貼りたいようなポスタータイプのキャッチコピー。インパクトがあります。
選んだ理由
- キャッチコピーに共感したため
- 選挙を私たちの責任としたところが選挙に行かなくてはという気持ちにさせられる。
- どうせ変わらないだろうと選挙に行く事がおっくうではあるが、確かにたかが一票でも責任はあると思った。
- 「責任」という言葉が、目的(投票率向上と啓発)に合致していていいと思いました。
- 責任」という言葉を使っているところに好感を覚えた。選挙や投票にいちばんふさわしいキャッチフレーズだと思った。
- 未来に繋げる為には今やらなきゃいけないから
- 画像をみたときに一番「確かに」「選挙にいかないといけないな」と思ったからです。一票の重みはわかっていても、どうせいかなくてもいいかと思ってしまっていますが、選挙権があるということは、選挙に行くという責任があるということだと気づかされました。
- 最も適切なキャッチコピーだと思うから。
- 選挙に行くことは今を生きる自分たちの責任でもある一方、未来を生きていく子供たちへの責任でもあると思っています。義務とも言えますが、責任という言葉が次の一歩へと?がる力強い言葉に思えました。
- いちばん納得した
- 選挙にいくことに意味があると思うし、若い人の投票率が変わらないといろんなことが変わらないと思っています。
6位:あと6票(立候補者の汗と涙)(禄) 10票獲得!
▼コピー制作者のコメント
これはマンガの絵から想起して作成しました。が、とても面白い仕上がりで、選挙の1票の重みが別の形でアプローチしてみました。
▼美術担当のコメント
「どうせ自分が投票しても結果は変わらない」と思っている人にこそ響いて欲しい。その1票、結果を左右するかもしれません。
選んだ理由
- 壱と禄でめちゃくちゃ悩みました。どっちもシンプルで分かりやすいのに、心にドンッとくるインパクト。でも禄にしたのは、この僅差で負けたときの悔しさが、自分にも伝わったからです。
- 自分の1票が何かの役に立つのかもしれないと思えたから。
- 候補者側の目線なのか?または有権者が自分が応援している候補者を思っての言葉なのか?想像が広がるところが面白い。選挙を通してのヒューマンドラマみたい。
- 直観的には、自分が選挙に行かなくたって大勢に影響はないと思ってしまいがちだが、この広告は、立候補者側から見た1票の重さを端的に表していて、選挙に行ってみようかという気持ちにさせてくれる。
- 多くの標語が投票者側のものである中、立候補者側の切実な言葉が新鮮に感じました。
- 必死な様子がみてとれるので印象に残りました。
- 誰の一票にも意味がある、たかが一票ではなく大切な、大きな一票なんだよと感じられたから。
- 作画の悔しい表情がよかった
- 選挙にいかない人の中には、「自分が投票してもしなくても、どうせ結果はかわらない」と思っている人も少なくないと思います。6番は、「あと6票(あったら受かったのに)・・・」というコピーで、「投票に行く人が少し増えるだけでも、結果は変わるかも」ということを、一般の人に対して一番身近なかたちで、わかりやすく伝えられていると思います。
- 他のは少し大げさな気がします。あと◯票で結果が変わったのに!という方がリアル。
同率7位:投票しなくたっていい、にんげんだもの (でも、投票いってほしい)(虹) 5票獲得!
▼コピー制作者のコメント
あいだみつをの名言のオマージュ作品です。これは、あえて投票率が低いことがどういう意味なのかを考えるも、私自身、絶対的な答えはだせてません、が、ただいけばいいってことじゃないけど…投票率50%は少ないなーという気持ちと混ざった作品になりました。
▼美術担当のコメント
あえて見た人に判断をゆだねることで、投票に行く/行かないに対して「なぜ?」を投げかける作品ですね。
選んだ理由
- 選挙へ行けと無理強いせず、個々の自由が尊重されている気がして良かったです。
- 理由は選挙の在り方において投票をしないというのも権利であり、これも人間としての考え方でありであると思ったからです。
- 絵がスッキリして見やすく、言葉、文字の部分が頭に入ってきやすい。
- 投票を強要しない文言が良いと思ったため。
- 本当は投票しないと駄目だが、この広告を見ると「行っても行かなくてもどっちでも良いかな」と少し心が軽くなるため
同率7位:大喜利「投票率の低さに一言」(∞) 5票獲得!
▼コピー制作者のコメント
大喜利の名作、ガンジーが…のオマージュですね。1万円札といえば福沢諭吉先生、江戸から今の日本の基礎となる明治維新の活躍した偉人である福沢諭吉先生、そして、自由平等、独立の思想と教育・啓蒙と説いた「学問のススメ」の作者である福沢諭吉先生…と時空をこえて、自由平等や個人の独立・尊厳の尊さへの思想・想いなど盛り込んだ作品になっています。
▼美術担当のコメント
みなさんもぜひ、大喜利「投票率の低さに一言」を考えてみてください。面白いフレーズが飛び出すかも。
選んだ理由
- 登場人物の言葉が名言っぽくて、かっこいいなぁーと思ったからです。
- お金がもったいない
- 投票率の低さに着眼点をおいたところと、皮肉なユーモアのあるセリフが面白かった
- 他のものは選挙のことと記載がなければぱっと見分からないのと、ブラックジャックによろしくの漫画が分からないと少し怖めのテイストだな、でスルーされそうだと思った。8だと大多数の人が分かる大喜利がテーマで、諭吉である万札を燃やすくらい選挙に行かない・投票しないのはもったいないことだとストレートに伝わってきた。
- 投票率の低さを大喜利にしているところがいいなと思った。
コンテストについて
対象者 | 18歳以上の日本国籍のある男女 |
調査名 | GOTO選挙クリエイティブ投票(8つの1コマ漫画広告から1つ投票) |
調査方法 | インターネット調査(クラウドソーシングによる有料アンケート) |
調査期間 | 2024年6月15日~2024年6月30日 |
有効回答数 | 102件 |
内容 | 匿名アンケート |
コンテストページ | https://koumu.in/blacksenkyo/goto-senkyo |
結果ページ | https://koumu.in/blacksenkyo/goto-senkyo-kekka2024(このページです) |