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【市役所の面接対策】面接シミュレーションシリーズ第1回:自己PR編

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目次

はじめに

市役所の採用面接って、面接対策の本を読んで紙にまとめたり、頭の中で想像したりしながら対策をしても、実際のところどんな雰囲気で行われているのかイメージしにくいですよね。

そんなあなたのために、面接の様子をシミュレーション形式でお伝えします。

今回は「自己PR編」。

ぜひ面接の雰囲気をイメージすることに役立てていただければと思います。

市役所の採用試験の面接設定

市役所の採用試験「1次面接での自己PR」

【1】受験者(Aさん/28歳 男性):受

・現職は予備校の職員として勤務

・夜遅い勤務体系を変えたいと思い、市役所への転職を志望

・受ける自治体は、地元ではない市役所

【2】面接官:面

3名:総務部長(50代男性)、人事課長(40代女性)、人事課長代理(30代男性)


面接シミュレーション

受:失礼します。(入室)
○○よりまいりました、Aと申します。
本日はよろしくお願いいたします。

面:よろしくお願いします。おかけください。
本日はお忙しい中、面接にお越しいただき、ありがとうございます。
今日はどのようにして来られましたか?

受:電車で●●駅まで来た後は、市役所まで歩いてまいりました。

面:そうなんですね。遠いところありがとうございます。
それでは、早速ですが面接を始めさせていただきます。
まずは、自己PRを1分程度で簡単にお願いいたします。

受:はい。私の強みは「傾聴力の高さ」です。どんなときでも相手が話しやすい雰囲気を作ることを意識し、相手の本当のニーズを引き出せるよう意識しております。
現在、予備校の職員として働いているのですが、生徒はもちろん、保護者様と面談する際にも、こちらから一方的に話すことがないよう注意しています。
また、心がけていることは、できるだけ笑顔で和やかな雰囲気を作り、相手の話に興味を持ちながら耳を傾けることです。
今後、市役所で働くにあたっても、市民の方のニーズを汲み取ってお仕事をしていくことが重要だと考えておりますので、このスキルは今後の業務でも活かせると考えております。

面:なるほど。傾聴力ですか。
そのスキルが実際に活きた具体的なエピソードがあればお聞かせください。

受:はい。ある生徒が「英語の成績が伸びない」ことに悩んでいたときのお話です。
その生徒は、ずっと英語の成績が伸びないことに悩み、学校の先生に聞くと「単語→文法→長文の順番で勉強すれば良い」とアドバイスを頂いたようなんです。
しかし、その通りに勉強をやっても、やはり成績が伸びない。
そこで原因を探るために話を聞いていると、どうやら英語は訳せるようになったが、問題文の意図をうまく汲み取れないことが多い、ということがわかりました。
その話を聞いて、現代文の勉強を勧めてみたところ、3ヶ月後には現代文だけでなく英語の成績も上がったのです。
生徒からも「問題文の意図を汲み取れるようになりました!」と喜びながら報告していただけました。
「英語ができない」という悩みを聞いてすぐに解決策を提示するのではなく、相手の話をしっかり聞いたからこそ「文章の意図が汲み取れない」という本当のニーズを引き出せたことは、自分の傾聴力が活きた経験だと思っております。
市役所で働くにあたっても、このスキルを活かして、市民の方の「本当のニーズ」を引き出せるように精進してまいりたいと思っております。

面:なるほど、確かに市役所ではさまざまな方のお悩みを聞く機会が多くあります。
相手の意図を引き出すスキルは今後も役に立ちそうですね。ありがとうございます。
逆に、欠点や伸ばしていきたい点などはありますでしょうか?

受:はい。私の欠点は「まだまだ知識不足な点があること」だと考えております。
さきほどの「傾聴力」にもつながってくる部分ですが、相手の話を聞くにあたって、こちら側にも知識が必要だということを痛感しております。
現職の予備校の業務は、自分の受験経験やこれまでの指導経験があるため、受験に関することなど一定のアドバイスなどが可能です。
しかし、保護者様とお話をしている際に受験以外のテーマの話になると、うまく言葉を切り返せないことがあります。
これは自分の知識不足から来ていることだと思っているので、今後市役所で働くにあたって新聞を読む、本を読むなど、業務以外でも常に自分の知識を増やして改善していこうと考えております。

面:なるほど。欠点を把握されていて、すでに改善策も考えられているわけですね。

 

面:それでは次に志望動機をお願いします。

【志望動機編】に続く。

まとめ

今回は、自己PR編のシミュレーションをご紹介しました。

伝える際のコツは2点。


まずは「回答の冒頭は“一言”で言い切る」。そして「自分の経験を“これからどう活かすか”を伝える」ことが重要です。

特に自己PRでは、「こんなことができます!」だけで終わってしまう方が多いのですが、面接官が知りたいのは「そのスキルを市役所業務にどう活かすか」です。

自己PRは事前の準備がしやすい項目なので、今回のシミュレーションを参考にして面接に臨みましょう。

次回は、「志望動機編」のシミュレーションを行います。

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本記事は、2021年5月22日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研のライター「井上 樹」です。市役所職員として7年間勤務した後、フリーライターとして独立しました。市役所職員や市役所職員に興味のある方に「面白い!」と思ってもらえるような記事を書けるよう頑張っています。

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