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千葉県千葉市が「避難情報」の発令の仕方を変更すると発表(2022年5月~)

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千葉市が発令する避難情報変更:「避難指示」で必ず避難に

千葉市が発令する「避難情報」について、2022年(令和3年)5月20日から、新しい5段階の警戒レベルで伝えられることが発表されました。

参考:千葉市「千葉市が発令する避難情報が変わります(避難指示で必ず避難)」
https://www.city.chiba.jp/somu/kikikanri/keikailevel.html

千葉市の「避難情報発令」見直しのきっかけは「令和元年東日本台風」

2019年の台風第19号は「令和元年東日本台風」と名付けられ、千葉市を含む東日本の様々な地域に甚大な被害をもたらしました。

千葉市でも河川の氾濫や土砂崩れなどが発生するほどの豪雨が観測されたのですが、市内には「避難勧告」が発令されても避難をしなかった、避難が遅れたという市民が多く、そもそも防災情報の警戒レベルがわかりにくいという課題がありました。

これは千葉市だけではなく、様々な自治体で発生した課題です。このような状況を受けて、内閣府は「災害対策基本法」を改正し、2022年(令和3年)5月10日に「避難情報に関するガイドライン」を見直し、2022年(令和3年)5月20日から運用を開始することとなりました。

千葉市もこれに従い、5月20日から新ガイドラインでの避難情報運用がスタートするようです。

引用:千葉市HP「内閣府「新たな避難情報に関するポスター・チラシ」より」
https://www.city.chiba.jp/somu/kikikanri/keikailevel.html

千葉市などが発令予定の「新ガイドラインによる避難情報」を紹介します

2022年5月からスタートする新しい内閣府の「避難情報に関するガイドライン」をもとに発令される避難情報についてご紹介します。

避難情報新ガイドライン 「警戒レベル5:緊急安全確保」について

「警戒レベル5」は、「緊急安全確保」として、災害が発生又は切迫している状況で、いまだ危険な場所にいる方に対して「立ち退き避難」から「緊急安全確保」をするよう促すために発令されます。

ただし、すべての災害発生・切迫した状況を、市が把握できるとは限らないため、必ず千葉市が発令するものではありません。つまり、千葉市が発令しない場合でも、県や国の発令があったり、身の危険を感じたら、千葉市の発令を待たずに命を守る行動を取ることが大切です

「立ち退き避難」とは

「立ち退き避難」とは、千葉市によれば、災害リスクのある場所にいる方が、そこにいては命が脅かされるおそれがあることから、その場を離れ安全な場所に移動すること。


「緊急安全確保」とは

「緊急安全確保」とは、千葉市によれば「立ち退き避難」を行う必要のある方が、避難が遅れたために災害が発生・切迫し「立ち退き避難」を安全にできない状況に至ってしまった場合に、命の危険から身の安全を確保するため、その時点でいる場所よりも相対的に安全である場所へ直ちに移動することです。

避難情報新ガイドライン 「警戒レベル4:避難指示」について

「警戒レベル4」では、「避難指示」として、災害が発生するおそれが高い状況において、危険な場所にいるすべての方に対して「避難行動」を促すために発令されます。

なお、「避難指示」は令和3年の災害対策基本法改正以前の「避難勧告」のタイミングで発令します。

避難情報新ガイドライン「警戒レベル3:高齢者等避難」について

「警戒レベル3」では、「高齢者等避難」について、災害が発生するおそれがある状況において、危険な場所にいる避難に時間のかかる高齢者等(高齢者、障害者、避難支援者の方)に対して避難行動を促すために発令されます。

また、高齢者等以外の方も、必要に応じて普段の行動を見合わせたり、避難の準備をしたり、自主的に避難をするタイミングです。

避難情報新ガイドライン「警戒レベル1、2」「警戒レベル相当情報」について、千葉市は発表しない方針

気象状況の悪化により、気象庁は「警戒レベル1」及び「警戒レベル2」を発表しますが、千葉市では「警戒レベル1」及び「警戒レベル2」は発令しないとのことです。

また、千葉市民が自主的な避難行動をとるよう促すために、千葉市とは別に、国土交通省や気象庁、千葉県が「警戒レベル相当情報」を発表する場合があるので、その場合は千葉市の発令を待たずに避難行動を取ることが大切です。

内閣府のガイドラインについて

千葉市が避難情報を変更するもとになった内閣府のガイドラインについて、詳しくはこちらをご覧ください。

内閣府防災情報のページ「避難情報に関するガイドラインの改定(令和3年5月)」

まとめ

このページでは、千葉市が2022年5月20日から新しく運用する避難情報の新ガイドラインとそこで発表される避難情報についてご紹介しました。

内閣府のガイドラインの変更に伴い、2022年から避難情報の出し方は各自治体で変更される予定です。

千葉市のように警戒レベル1、2については発令をしない場合もありますので、お住まいの地域の新しい避難情報についてどう変更されるのか、確認しておくことをおすすめします。

本記事は、2021年6月25日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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