【文化庁】著作権課の仕事とは
文化庁では、社会の変化や情報技術の発達、普及などにも対応した、「著作権制度の整備」を行うために、文化審議会著作権分科会を設置して、日々検討を行っています。
技術の進歩で簡単にコピーされてしまう作品を守るための政策を、最新の技術を把握し、その悪用を防ぐという、いち早く著作権侵害の恐れを察知して、時には先回りして作品などを守ることが必要な仕事です。
また、著作物が本来あるべき形で利用・流通できるよう、合法の売り手から購入を促進できるような様々な施策を行ったり、消費者の意識を高めるため、著作権に関する教育事業も実施したりしています。
さらに、海外での「海賊版対策」や、著作権に関する国際的なルール作りに積極的に参加するなど、国際的な課題への対応も担当しています。
【文化庁】キティちゃんを「著作権広報大使」に任命!
文化庁では、国民に「海賊版」の問題をより身近な問題として認識してもらえるように、「広く国民に認知され、親しまれているキャラクター」という理由で、株式会社サンリオの「ハローキティ」を「著作権広報大使」に任命しました。
任命式は2020年(令和2年)7月29日に行われ、文部科学大臣や文化庁長官との記念撮影も行われました。
▼参考URL
文化庁|ハローキティ「著作権広報大使」任命について
(https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/92412401.html)
文化庁|ハローキティの「著作権広報大使」任命式について
(https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/92413101.html)
ハローキティ×文化庁 第2弾動画「海賊版はキライ!」
キティちゃんが著作権広報大使として登場する動画の第2弾「海賊版はキライ!」が2021年に公開されました。
文化庁によると、日本や世界では、海賊版による著作権の侵害がたびたび起きており、作家・クリエイターなど、作品を作った人が多数の被害を受けている状況のようです。
コピー品、模倣品、海賊版ではなく、「正規品」を購入したり利用したりすることが、本当に作品を作った人を応援できます。
第2弾となる動画では、「海賊版についての意識啓発」として文化庁の「著作権広報大使」であるキティちゃんが分かりやすく解説した動画が公開されています。
YouTube「海賊版はキライ!」
ロング版
ショート版
英語版
英語ショート版
ハローキティ×文化庁 第1弾動画「大切にしようね著作権!」
キティちゃんの著作権広報大使としての初の動画は、2020年に公開された「大切にしようね著作権!」です。
2020年(令和2年)6月5日に「著作権法及びプログラムの著作物に係る登録の特例に関する法律の一部を改正する法律」が成立し、同年6月12日に公布されました。
この法律の施行によって、2021年(令和3年)の1月1日から、違法にアップロードされたものだと知りながら著作権を侵害しているコンテンツをダウンロードすることについて、一定の要件の下で私的使用目的であっても違法となりました。
さらに、正規版が有償で提供されているにもかかわらず、違法なコンテンツのダウンロードを継続的に、または反復して行う場合には刑事罰の対象となります
ただし、「親告罪」といって、作者や著作権菅理者などの権利者の告訴が必要な罪の一つです。
以上のような内容を、キティちゃんが分かりやすく解説しているのが第1弾動画の「大切にしようね著作権!」です。
YouTube「大切にしようね著作権!」
ロング版
ショート版
英語版
英語ショート版
【文化庁】キティちゃんの「普及啓発パンフレット」「ポスター」もあります
文化庁では、キティちゃんが表紙の著作権に関する正しい知識の普及啓発を目指したパンフレットやポスターも作成し、親しみやすいキャラクターキティちゃんを活用した広報活動を実施しています。
▼参考URL
文化庁|「著作権広報大使」ハローキティの【大切にしようね著作権!】
(https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/pdf/93417801_01.pdf)
文化庁「「著作権広報大使」ハローキティの【海賊版はキライ!】」
(https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/pdf/93417801_02.pdf)
まとめ
このページでは、「著作権広報大使」としてキティちゃんが登場する文化庁の動画をご紹介しました。
国内だけでなく、世界でも人気の「ハローキティ」というキャラクターを通し、国内だけでなく海外の人にも「著作権」についての正しい知識を伝えようとしている文化庁の取り組みをご紹介しました。
法律の成立や、私的利用であっても著作権侵害のコンテンツのダウンロード利用の違法化など、著作権を取り巻く動きは活発になっています。
簡単に違法コンテンツをやりとりできてしまう今の時代ですが、キティちゃんの動画をご覧になって、自分の行動にも問題が無いか確認しておいた方が良いかもしれません。このキティちゃんを活用した啓発活動により、クリエイターの権利が守られる社会が実現されるでしょうか。
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