2022年度の太陽光発電所の事故件数は?
製品評価技術基盤機構(NITE)は、2022年度の自家用電気工作物(太陽光50kW以上、風力20kW以上)における太陽光発電所を公表しました。経済産業省が2023年3月28日に開催した有識者会議で示された報告によれば、前年度比で98件増の453件の事故が報告されています。
具体的には、主要電気工作物の破損事故が443件、その他の事故が10件でした。
参考)製品評価技術基盤機構(NITE)のサイト:https://www.nite.go.jp/index.html
メガソーラーによる事故まとめ2019年9月~2024年4月
2019年9月~2024年4月に発生したメガソーラーによる事故をまとめました。
千葉・山倉水上メガソーラー発電所、発火・焼損(2019年9月)
【事故場所】
千葉県市原市
【事故概要】
台風15号の強風によって太陽光モジュール全50,904枚の約8割が破損、一部が発火、焼損。
【事故原因】
強風によるアイランド(太陽光パネルの島)の揺動により、南側中央部に応力が集中したこと。
【参考・関連記事】
群馬県の特高メガソーラー火災(2020年5月)
【事故場所】
群馬県内
【事故概要】
群馬県内で稼働する、同じメガソーラー(大規模太陽光発電所)から出火し、消防車が駆けつけて消し止めるという火災事故。
【事故原因】
パワーコンディショナー(PCS)から出火。
【参考・関連記事】
関連記事:日経BP
山梨県のメガソーラー火災(2020年12月)
【事故場所】
山梨県北杜市
【事故概要】
メガソーラーで2万5800㎡の森林が焼ける火災。
【事故原因】
原因不明。ただし、専門家は「メガソーラーの下の雑草などを生い茂った状態で放置していた場合、機器の不良で発生した火花が燃え移るリスクが高い」と指摘。
【参考・関連記事】
ハヤシソーラーシステム高柳発電所火災(2024年3月)
【事故場所】
鹿児島県伊佐市
【事故概要】
併設されていた蓄電設備の建屋から白煙が上がり、近隣の住民が消防署に通報、駆けつけた消防隊員が煙を排出する作業にあたったところ、爆発し、消防隊員4人が火傷を負った。
【事故原因】
原因不明
【参考・関連記事】
関連記事:産経ニュース
西仙台ゴルフ場メガソーラー発電所火災(2024年4月)
【事故場所】
宮城県仙台市
【事故概要】
ソーラーパネルが設置された下草などが燃えた。
【事故原因】
原因不明
【参考・関連記事】
関連記事:NHK
北海道のソーラーパネル集積地火災(2024年4月)
【事故場所】
北海道根室市
【事故概要】
ソーラーパネルの集積地から出火し、火はパネルの下の草地約5000平方メートルに広がった。
【事故原因】
コネクターの漏電が原因とみられる。
【参考・関連記事】
関連記事:釧路新聞
メガソーラー建設による事故
メガソーラー建設による事故をまとめました。
埼玉県でのメガソーラー建設事故(2019年3月・10月)
【事故場所】
埼玉県越生町
【事故概要】
19年3月、樹木が伐採され、むき出しになった斜面から、すぐ下を走る道路に巨石が崩落。同年10月には台風19号の大雨で大量の土砂が同じ道に流れ込んだ。
【参考・関連記事】
関連記事:埼玉新聞
福島県でのメガソーラー建設事故(2020年7月)
【事故場所】
福島県西郷村
【事故概要】
大雨が降り土砂が集落に流出。県は防災工事を先に終わらせるよう指導したが、業者は従わず伐採や太陽光パネルの設置を進め、その後も土砂流出を2度繰り返し、2021年2月には県が工事の中止を命令した。
【参考・関連記事】
関連記事:朝日新聞
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