国家公務員・地方公務員ともにさまざまな職に応じて、採用試験が用意されています。
本ページでは、全国の海を舞台に、日夜たゆまず海の危機管理を業務とする海上保安官を目指すため学校へ入学する、国家公務員「 海上保安学校学生(特別)」採用試験について解説します。
国家専門職「海上保安学校学生(特別)」の採用試験について
海上保安学校学生(特別)採用試験は国家公務員専門職で高卒程度試験です。この専門職に、大卒者および社会人の採用はありません。
なお、高校卒程度とは、人事院が同等の資格があると認める者も含まれ、受験者に要求する能力や試験問題のレベルを示しています。
海上保安学校学生(特別)採用試験合格者の入校は、「2018年10月」になります。
「海上保安学校学生(特別)」採用試験の区分について
試験の区分については、「船舶運航システム課程」のみです。
「海上保安学校学生(特別)」採用試験の受験資格について
受験資格には、日本国籍を有し、2013年3月31日以降に高等学校や中等教育学校を卒業、もしくは高等専門学校第3学年過程を修了した者、および、2018年9月までに高等学校や中東教育学校を卒業見込みの者という制限があります。
また、次のような身体条件があります。
【身長条件】男子は157センチ以上、女子は150センチ以上身長が必要です。
【体重条件】男子は48キログラム以上、女子は41キログラム以上体重が必要です。
【視力条件】両眼とも0.6以上視力が必要です。
【色覚条件】特定の色に対し識別できない等の異常がないことが条件です。
【聴力条件】両耳とも2,000ヘルツ、1,000ヘルツ、500ヘルツでの聴力レベルが、40デシベル以上の音の可聴が条件です。
【身体条件】四肢の運動機能に異常がないことが条件です。
「海上保安学校学生(特別)」採用試験の日程・内容について
<応募受付期間>
受付期間は、2018年3月30日(金)9:00~4月6日(金)です。当日の受信有効です。
<第一次試験の日程・内容>
▼試験種目:
>「基礎能力試験(多肢選択式)」
この試験は、公務員が必要とされる基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験です。問題数は40題で、知能分野から20題、知識分野から20題が出題されます。
>「作文試験」
この試験は、課題に対する理解力や文章の表現力等についての筆記試験です。
▼試験日:2018年5月13日(日)12:30~15:30(12:00受付開始)
▼合格発表日:2018年6月1日(金)9:00
<第二次試験の日程・内容>
▼試験種目:
>「人物試験」
この試験は、人柄や対人関係の能力などについての個別面接です。
>「身体検査」
この検査は、胸部疾患(エックス線撮影含む)、血圧、尿、その他一般内科系検査を実施します。
>「身体測定」
この測定は、身長、体重、視力、色覚、聴力について測定します。
>「体力検査」
この検査は、次の内容ごとに条件を満たすか検査します。
【上体起こし(筋持久力】
仰向きで膝を曲げ寝た姿勢で、30秒間に男子は21回以上、女子は13回以上、上体を起こすこと
【反復横跳び(敏しょう性)】
1メートル間隔の3本の線上で、20秒間に男子は44回以上、女子は37回以上、サイドステップすること
【鉄棒両手ぶら下がり】
直径約2.8センチメートルの鉄棒を両手で握り、10秒以上、両足を床につかず、ぶら下がること
▼試験日:2018年6月7日(木)~6月19日(火)
▼最終合格者発表日:2018年7月20日(金)9:00
海上保安庁公式サイトの紹介
海上保安庁ホームページに、海上保安官に関する次のようなページがあります。
>海保安庁サイト:任務について
http://www.kaiho.mlit.go.jp/mission/
海上保安官の主な任務「治安の確保」「領海警備」「海難救助」「海上環境」「災害対策」「海洋調査」「海上交通の安全」「国際関係」について、詳しく解説されています。
>海保安庁サイト:海の安全・基礎知識について
http://www.kaiho.mlit.go.jp/safety/
実際の海での事故情報(速報)や事故防止対策などについて、リーフレットや動画など詳しい内容が掲載されています。
その他にも、採用に関して参考になる情報が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
海上保安学校公式サイトの紹介
採用後入学する海上保安学校に関して、海上保安学校公式サイトに詳しい情報が掲載されています。
>海上保安学校サイト:学校紹介
http://www.kaiho.mlit.go.jp/school/elements/main_info/schoolinfo.html
海上保安学校の理念や組織、施設、沿革、交通アクセスなどについて、掲載されています。
>海上保安学校サイト:教育内容
http://www.kaiho.mlit.go.jp/school/elements/main_edu/edu_info.html
海上保安学校の「船舶運航システム」(航海・機関・主計の3コース)、「航空」、「情報システム」、「管制課程」、「海洋科学」の5課程について、それぞれの教育内容や期間、取得する資格について説明されています。
>海上保安学校サイト:学生生活
http://www.kaiho.mlit.go.jp/school/elements/main_life/life_info.html
海上保安学校は全寮制です。入学後の寮生活について、また福利厚生についても、詳しく掲載されています。
その他にも、採用に関して参考になる情報が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
まとめ – 採用予定人数
いかがでしたか?
最後に、平成30年度専門職「海上保安学校学生(特別)」採用予定数についてご案内します。
採用予定数は、試験区分「船舶運航システム課程」約310名と発表されています。ただし、採用予定数は変動することがありますので、留意ください。
国家公務員である「海上保安官」の育成を行う「海上保安学校」。入学すると学生ですが、公務員という身分で給料が支払われます。今回は、学生期間の参考初任給やボーナスなどの給料情報や、寮生活となる学生生活を学生寮や食堂などの福利厚生についてご紹介します。
コメント