質問「公務員試験の対策は、仕事や卒論と両立できますか?」
「公務員になりたい」と決心した皆さんは、目標達成のために、どのように試験対策をおこなっているでしょうか?
今回は、現役公務員の立場からそんな疑問について考えてみたいと思います。
基本的には仕事や卒論と両立は、可能です!
卒業論文を書きながら公務員試験対策をしても合格できるのだろうか…。仕事をしながらの対策では、大学生に遅れを取ってしまうのではないか…。
忙しい中での公務員試験対策をしていると、いろいろな不安が頭をよぎることかと思います。
ご安心ください、時間が無い中でも公務員試験に合格している人はたくさんいますし、あなたもその中のひとりとなることは十分可能です。
その理由は、公務員試験とは「完璧でなければ合格しない試験ではない」からです。多くの人がなんかんだと思っている筆記試験だって、満点を取る必要なんてありません。60~70%正解できれば次のステージへ進出できるのです。
面接試験だって同じです。
全ての質問に完璧に受け答えできなければ合格しないという試験ではありません。しっかり面接官とコミュニケーションを取り、あなたの良い部分を熱意を持って伝えれば、合格を勝ち取ることは可能なのです。
時間を掛けるべきポイントを見極めよう
とはいえ、何も考えずにがむしゃらに努力しても、合格する可能性を効率的に高めていくことはできません。何をすれば一番合格に近づいていけるのか、そのポイントを見極め、労力を集中していくことが必要なのです。
具体的に申し上げると、筆記試験では「過去問」が、そして面接試験では「志望動機」と「自己PR」がそのポイントだと言えるでしょう。
時間がない中でも徹底的に過去問を繰り返し解き、徹底的に志望動機と自己PRに磨きをかけていけば合格の可能性は飛躍的に高まります。
いかに浮気をせずに、そのポイントを絞った対策ができるかということが、忙しいあなたの合否を分ける鍵となるのです。
スキマ時間を上手に使う
そこで重要となってくるのが、5分・10分といったスキマ時間を無駄なく上手に使うということ。
「塵も積もれば山となる」というように、毎日少しずつのスキマ時間を積み重ねていくことで、大きな成果が生まれるのです。
あなたは、一日どれくらいの「スキマ時間」を無駄にしているかということを考えたことがありますでしょうか?通勤電車に乗っている時間や買い物中にレジが空くのを待っている時間、注文した食事が出てくるのを待っている時間などなど…。スマートフォンを使っている時間があるのなら、その時間で公務員試験合格のための行動を起こしてみてはいかがでしょう。
5分でも、たった1分・2分でもできることはいくらでもあります。「勉強」をするにはまとまった時間が必要だという固定観念は、もう捨ててしまいましょう。
また、スキマ時間を有効に使うために重要なのが、予めやることを決めておくということです。
何をやろうか迷っている間にも、時間は過ぎ去ってしまいます。「5分時間ができたらこれをやろう、10分時間があればこれができる」と準備しておくことで迷わず行動を起こせるようになりますのでオススメです。
忙しいからこそ結果が出る
時間があるからといって、全てを公務員試験対策のために使えるとは限りません。「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」といった言葉を聞いたことがあるかと思います。
今、あなたが仕事や学業を辞めて、公務員試験対策だけに注力しようとしたとしても、「思ったように対策が進まない」となってしまう可能性が高いでしょう。むしろ、時間に限りがあるからこそ、効率的かつ効果的な対策をすることが可能なのです。
人間の集中力はそれほど長くは続きません。時間ではなく、何をどれだけやったかで評価を行いましょう。
3時間漫然と対策をするよりは、30分という締切を設定して最大限に集中したほうが効果が高いというのは、あなたの経験上も明白なはずです。
まとめ – 公務員総研編集部から
いかがでしたでしょうか?
「公務員試験の対策は、仕事や卒論と両立できますか?」という質問に対して、現役公務員の立場から答えて頂きました。
試験対策を立てる上で、ヒントになればと思います。
コメント
コメント一覧 (1件)
忙しい生活でなにかを両立させるコツとはどんなものなのか興味がわきました。
やはりスキマ時間の利用は効果があるのですね。時間が限られているからこそ効率的で効果の出る対策ができる。関連性のないことを同時に進行させなければならなかったりするので、参考になりました。