質問「どうすれば勉強を続けられるのでしょうか?」
現在、公務員を目指して試験勉強に取り組んでいる方のなかには、このような悩みを抱えている方はたくさんいらっしゃると思います。
現役公務員がその質問に対して、答えてくださいます。
モチベーションアップに繋がるヒントが得られたらと思います。
はじめに
何度か筆記試験対策についてお話をさせていただきましたが、その後の調子はいかがでしょうか?考になっていると嬉しいのですが、実際にやってみると大変なことが多いかと思います。
1人で対策をしている方の最も多い失敗パターンが、やり方が分からず、途中で投げ出してしまうこと。
公務員試験に限らず、勉強を続けられなくなったという経験は、ほとんどの方にあるはずです。(もちろん、私にもあります。)「今度こそ絶対に成し遂げるぞ!」と強く思ったはずなのに、なぜ続かないのでしょうか。最初の強い気持ちは、なかなか長続きしないんですよね…
今回の記事では、勉強を続けることができなくなってしまう原因とその対策について、考えてみます。
勉強が続かない原因は?
勉強を始めても、結果が出る前に挫折してしまう人がほとんどです。よく言われることですが、絶対に失敗しない方法は、とにかく続けることなのです。わかってはいますが、それができれば苦労なんてありませんよね。
「頑張っても頑張っても結果を出すことができない」、それが挫折の一番の原因なのです。
なかなか結果が出ない…
公務員試験における勉強の成果とは何でしょうか?
もちろん筆記試験に合格し、面接試験へと進むことですね。ということは、筆記試験に合格したという「結果」が出るまでは、今やっている勉強が正しいのかどうかわからないということになってしまいます。
特に、忙しい仕事の合間に、一人で勉強をするのだったらなおさら心配ですよね。暗闇の中を歩いているような不安を感じることと思います。
それでは、その逆を考えてみましょう。
短い期間の中で結果が出れば、勉強を続けるモチベーションになるということではないでしょうか。ここでいう「結果」を何にするのか、それがポイントになりそうですね。
やったことを記録しよう
私が子供の頃、家の手伝いをすると、シールを1枚もらうことができました。そのシールを集めて、ノートに貼るのが楽しくて、積極的に手伝いをしようとしていたのを覚えています。
このように、「記録」は成果になるのです。(シールを集めても、何ももらえませんでしたが、シールが溜まっていくのがただただ嬉しかったのです。)毎日記録を残していけば、必ず「今日」も記録を残したくなります。この小さな成果を積み重ねていくことが、勉強を続けることの最大のモチベーションになります。
ここで一つ注意していただきたいのは、時間ではなく、勉強した内容について記録してほしいということです。
対策をした「時間」にとらわれると、勉強の本質を見失ってしまいかねません。過去問○問といったように、具体的に取り組んだ内容を記録してくださいね。
成果は突然やってくる
「勉強をすれば、勉強をしただけ結果が出る」、そう思っている方も多いことでしょう。この考えは、捨て去ってください。勉強しても、結果が出るのには時間がかかります。(わかりやすくするために、あえて「時間」で書いています。同じ内容を同じ密度でやった場合の時間と考えてくださいね。)
勉強を始めて最初の100時間と、中盤の100時間、そして慣れてきてからの100時間では、出て来る結果が全く違います。成長というものは勉強に限らず、どんなものでも指数関数的に起きるものなのです。
「昨日までできていなかったのに、突然できるようになった。特別なことをしたわけではないのに…」あなたにも、そういった経験があるのではないでしょうか?
これは、今までの努力により、壁を打ち破ることに成功し、新たなステージへとステップアップできたということにほかなりません。頑張っているのに結果が出ない、それは、順調に成長している証かもしれませんよ。
明日ブレイクスルーがあるかもしれないのに、今日やめてしまうのはもったいないですよね。自分を信じて、一歩一歩確実に進んでいきましょう。
目的がイメージできているか
勉強をする目的とその結果についてイメージすることも、継続のためには必要不可欠です。
●全力で勉強をすれば、公務員試験に合格することができます。
●公務員試験に合格すれば、今の仕事から離れることができます。
●嫌な上司や取引先とはもう会う必要がありません。
●ノルマに追われることも、不安定な仕事で将来を憂うこともありません。
●「公務員試験に合格して、人生を変えるんだ!」
そう思っている方が大半のはずです。挫折しそうになったら、原点に帰ってみてください。あなたが勉強をしているのは、あなたのため以外の何物でもありませんよね。
強制力を働かせる
そうはいっても、自分ひとりでは勉強ができない…と自信がなくなってしまうかもしれません。
安心してください。世の中の大半の人は、そう思っているはずです。
では、みんなはどうしてきたのか?
自分が勉強できるように「強制」してもらうしかありません。予備校に通ったり、勉強仲間を作ったり、サークルに加入して勉強したりといろいろなやり方があると思います。
結局はやったもの勝ちなのですから、手段は問いません。
あなたが勉強を「強制的」に続けられる環境を作る工夫をしてみましょう!
まとめ – 公務員総研編集部から
いかがでしたでしょうか?
今回は、「どうすれば勉強を続けられるのでしょうか」という質問に対して、現役公務員の立場から答えて頂きました。
これからの試験勉強へのモチベーションアップのヒントになればと思います。
それでは次回もお楽しみに!
コメント
コメント一覧 (5件)
小さな成果(記録)を積み重ねていくことが、勉強を続けるモチベーションになります、という部分は、今取り組んでいる(勉強以外の)ことにも当てはめられそうで、参考になりました。
公務員に関わる勉強に限らず、様々な勉強についてのモチベーションアップになりそうな内容でした。特に、成功体験を積み重ねていくことで自信が出るようになる、という内容にとても共感しました。
就職や資格の勉強をしていくなかで、最も難しいのが「学び続ける」ことだと思います。この記事はそうした悩みを解決するコツが分かり易く紹介されていたので興味深く拝見しました。
勉強に対するモチベーションの維持はどの分野の人にも共通する対策方法だと感じました。時間ではなく内容を記録するという点は特に参考になったので、実践してみたいと思えました。
勉強へのモチベーションや続かないという誰もが抱える悩みに、具体的に答えをみれてよかったです。
「なぜなのか」「どうすればよいのか」「その結果どうなるのか」と段落ごとに書かれており、参考になりました。