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社会人から公務員へ(7)小論文・作文試験対策について

公務員試験合格アドバイザーとして活動する「イマイ カツヤ」さんによる社会人から公務員へ転職を考える方向けのハウツーコラムです。

第七回のテーマは、公務員試験の「小論文・作文試験対策について」です。

2018年10月21日更新

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目次
はじめに
もはや避けては通れない
基礎知識があることは前提
出題者の立場に立とう
いきなり書き始めてはいけない
どのような準備をすればよいのか
本番も落ち着いて
社会人から公務員へ(7)小論文・作文試験対策

はじめに

社会人から公務員へ転職された「イマイカツヤ」さんのハウツーコラムシリーズ第七回です。

第六回は「筆記試験対策Part.2(具体的な勉強法)」でした。続いて、第七回のテーマは「小論文・作文試験対策について」です。

> 第六回:「筆記試験対策Part.2(具体的な勉強法)」

もはや避けては通れない

独学で対策をしていると、なかなか手を出しづらいのがこの小論文・作文試験対策ですが、全く対策をしないというわけにはいきません。

というのも、今や試験科目に小論文・作文試験があるのは当然であり、避けては通れない試験となってしまっているからです。(形式や難易度には大きな差がありますが…)

小論文・作文試験では、択一の筆記試験や面接試験で計れない部分のチェックのために実施されています。

例えば、文章力であったり表現力であったり、論理的な思考力であったりというところですね。それに加え、「公務員として適切な考え方をもっているかどうか」も問われています。

また、公務員として仕事をしていくためには、適切な文章を作る能力というのが不可欠でもあります。

公務員の仕事は「文書主義」であり、後からその仕事が適切だったかを検証するためにも、必ず文書で痕跡を残して置かなければならないのです。

このように言うと、「難しそう」とか「大変そう」とか思われがちですが、心配することはありません。適切な対策さえしておけば、合格ラインの小論文・作文を書くことは全く難しいことではないのです。

基礎知識があることは前提

小論文・作文試験を受験するにあたり、必ず抑えておかなければならないのが、「基本知識(作法)」です。

まず、試験の際には原稿用紙が使われる自治体がほとんどなのですが、その原稿用紙を正しく使えるかどうか、自信はありますか?

◯横書きではなく縦書き
◯題名は3字下げる
◯段落の冒頭は1字空ける
◯句読点やカッコ、記号にも1マスを使う
◯行の頭に句読点や閉じカッコを使わない
◯数字を書く際は、2つの数字を1マスに記入する
◯不必要な空白行・列を作ってはいけない

などなど、必ず受験前に一度は確認するようにしてくださいね。

ちなみに、「です、ます」調ではなく、「だ、である」調で書くこともルールなのでお間違いなく!

次に、試験の際には文字数が規定されていることがほとんどです。例えば1,000字以内とか1,000字~1,500字とか2,000字程度といった具合にです。

このときに注意しなくてはならないのは、表記された数字のうち、大きいものの90%は書かなくてはならないということです。1,000字以内なら900字以上、1,000字~1,500字だったら1,350字以上、2,000字程度だったら1,800字以上ですね。

条件の数字内に収まっていないものはもちろん、90%に満たないものは大きく減点されてしまう場合もありますのでご注意ください。

出題者の立場に立とう

小論文・作文試験において「出題者の気持ちを読む」ことができるかどうかは、合否に大きな影響を及ぼします。

「出題者は、どのようなことが聞きたくてこの問題を出したのだろうか?」と問題文を見たら、必ずこれを思い浮かべるようにしましょう。

小論文・作文試験においては、出題がシンプルであることが数多くあります。「少子化対策について、問題点や背景を踏まえ、自治体が取り組むべき施策について論じなさい」という問題なら、何を書けばよいのか明確なのですが、「超高齢化社会について」といった曖昧な出題となる可能性もあるのです。

ここで勘違いしないでいただきたいのが、小論文・作文試験はあなたの「考え方」や「意見」を問うものであり、「知識」を問うものではないということです。

「超高齢化社会について」と問われていても、高齢化社会に関する知識をひたすら書いても全く得点はもらえません。

小論文・作文試験を出題する意味と出題者の気持ちを考えれば、ただ知識を書き連ねるということはありませんよね。

出題者は、あなたがある課題に対してどのような考えを持ち、どのような問題点や対応策があると考えられるかを知りたいのです。

なお、小論文や作文を書く際に、時間がなかったからなのでしょうか、書きなぐったような読みづらい字となる人が意外と多くいます。出題者の立場に立つことができる人なら、そんなことはしませんよね。

字を上手く書くことはできないかも知れませんが、丁寧に書くことはできるはずです。そういった「気遣い」の部分も見られていることも忘れないでください。

いきなり書き始めてはいけない

小論文・作文試験において最も重要となるのが、時間配分です。

試験がスタートし、いきなり文章を書き始めようとするあなた、気持はわかるのですが、少しお待ち下さい。ノープランで書き始めてしまっては、絶対によい小論文は書けません。

まずやるべきは、問題をじっくりと読み、「何が問われているのか」を考えることです。ここで出題者とのコミュニケーションをすることで、見当違いな小論文・作文を書いてしまうことを防ぐことができます。

次に、持っている知識をベースに、結論を考えましょう。知識の量は多くなくても構いません。

まずはゴールを固めてしまい、そこに向かった論理展開をすると非常に考えやすいですよ。
そして、構成やそれぞれに要する文字数を計算し、文章全体のイメージを作ります。

全体の構成は、3段階構成(序論・本論・結論)か4段階構成(起・承・転・結)が書きやすいかと思います。ここまで決まってからようやく書き始めることができます。

可能な限り焦らず、丁寧に書くようにしてくださいね。

そして最後に、全体の見直しや誤字脱字の確認の時間を残しておくことです。不必要なところで減点されないように、最終確認の時間は十分に確保してください。

割合としては、準備に10%、全体の構成を考えるのに30%、実際の記入が50%、見直しや誤字脱字の確認に10%くらいの時間配分がおすすめです。(実際に対策する中で、自分にあった時間配分を見つけてください!)

どのような準備をすればよいのか

小論文・作文試験の対策は、一朝一夕には身につきません。日頃からニュースなどで情報をチェックし、気になったことは随時調べる癖をつけましょう。

その際に重要なのが、自分の頭で「何が問題となっているのか」や「どのような解決策があり得るのか」を考えることです。

この積み重ねが、小論文・作文試験はもちろん、面接試験の際にも大きな差となりますので頑張っていきましょう。

また、頭の中だけで考えるだけでは、小論文・作文は書けるようにはなりません。自分の手で、原稿用紙を使って、時間を計測しながら書くことが、合格への唯一の近道です。

準備から見直しまで本番と同じように取り組みましょう。そして、書いた小論文・作文は必ず他の人に見てもらうことです。理想は公務員試験に精通した人なのですが、自分以外の目を通すと新たな発見ができますので、周囲の誰でも構いません。

時間がない中で大変かと思いますが、やればやった分必ず成果が出ます。

本番も落ち着いて

全く考えたことのない、突拍子もないテーマが出ても焦る必要はありません。条件はみんな平等なのですから、多くの受験者があなた同様びっくりしているはずなのです。

今の自分の知識を総動員し、なんとか食らいつきましょう。規定の分量を記入してしまえば、合格ラインに乗るということもありえます。

ただし、そこで注意していただきたいのが、あまり強引に他の話題へ結びつけてしまわないようにすることです。テーマとあまりにも内容が違いすぎると、採点してもらえなくなる可能性もありますからね。

※ご不明点のお問い合わせや公務員試験に関するご相談がある場合は、お気軽にお問い合わせください。

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