国家公務員・地方公務員ともにさまざまな職に応じて、採用試験が用意されています。
本ページでは、労働者の安全や健康の確保・向上のため厚生労働省の職員として活躍する、「労働基準監督官」専門職について解説します。
国家専門職「労働基準監督官」の採用試験について
労働基準監督官採用試験は国家公務員専門職で大卒程度試験があります。この専門職について、平成30年度は、高卒者採用および社会人採用はありません。
なお、大卒程度とは、大学卒業(見込)を要件としているのではなく、人事院が同等の資格があると認める者も含まれ、受験者に要求する能力や試験問題のレベルを示しています。
受験資格には、日本国籍を有する者で「21歳以上30歳未満」の年齢制限があります。
国家専門職「労働基準監督官」の区分について
採用試験の区分については、「労働基準監督A(法文系)」、「労働基準監督B(理工系)」があります。AとBでは、第一次試験において専門試験の出題科目が異なり、区分別採用人数も異なります。しかし、採用後の配属や業務内容に違いはありません。
国家専門職「労働基準監督官」の試験日程・内容について
<応募受付期間>
受付期間は、2018年3月30日(金)9:00~4月11日(水)です。当日の受信有効です。
<第一次試験の日程・内容>
▼試験種目:
>「基礎能力試験(多肢選択式)」
公務員が必要とされる基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験です。問題数は40題で、知能分野から27題、知識分野から13題が出題されます。
>「専門試験(多肢選択式)」
労働基準監督官が必要とされる専門的知識についての多肢選択式筆記試験です。
【労働基準監督A(法文系)】
問題数は48題で、必須問題12題が出題され、選択問題では次の8科目の36題から28題を選択し、合計40題解答します。
選択問題科目:「憲法、行政法、民法・、刑法から16題」「経済学、労働経済、社会保障、社会学から20題」
【労働基準監督B(理工系)】
問題数は46題で、必須問題8題が出題され、選択問題では工学に関する基礎科目の38題から32題を選択し、合計40題解答します。
選択問題科目:工学系に共通な基礎 としての数学、物理、化学
>「専門試験(記述式)」
労働基準監督官が必要とされる専門的知識などについての記述式筆記試験です。
【労働基準監督A(法文系)】
必須問題が2題、出題されます。
【労働基準監督B(理工系)】
必須問題が1題、選択問題では工学に関する専門基礎の3~5題から1題を選択し、合計2題解答します。
選択問題科目:機械系、電気 系、土木系、建築系、衛生・環境系、応用化学系、応用数学系、応用物理系等の専門工学に関する基礎分野
▼試験日:2018年6月10日(日)
▼合格発表日:2018年7月3日(火)9:00
<第二次試験の日程・内容>
▼試験種目:
>「人物試験」
人柄や対人関係の能力などについて個別面接です。
>「身体検査」
胸部疾患(エックス線撮影含む)、血圧、尿、その他一般内科系検査を実施します。
▼試験日:2018年7月11日(水)~7月13日(金)
▼最終合格者発表日:2018年8月21日(火)9:00
労働基準監督官採用試験2018 サイトが開設されています
厚生労働省のホームページに、採用試験受験者向けの労働基準監督官に関するサイトが開設されました。
労働基準監督官とは
労働基準監督官の業務内容、労働基準監督署の組織や体制、仕組みなどが詳しく説明されています。
http://www.saiyo-kantokukan.mhlw.go.jp/about.html
職務紹介・若手監督官の1日
実際の労働基準監督官からの声や、1日のスケジュール形式などで、業務内容が詳しく紹介されています。また、採用後の研修制度についても説明されています。
http://www.saiyo-kantokukan.mhlw.go.jp/job.html
職場環境について
子育てと仕事の両立支援制度を利用した職員の「ワーク・ライフ・バランス」について、1~3年目の労働基準監督官による「若手監督官座談会」が、Q&A方式で職場環境について紹介されています。
http://www.saiyo-kantokukan.mhlw.go.jp/environment.html
キャリアパスについて
平成31年度に採用される労働基準監督官の詳細なキャリアパスについて、説明されています。
http://www.saiyo-kantokukan.mhlw.go.jp/careerpaths.html
説明会・インターンシップ
全国の労働局で行われる業務説明会や職場見学ツアーの日程表が紹介されています。また、インターンシップを募集する労働局もあります。インターンシップ実施期間や応募方法など掲載されています。ぜひご覧ください。
http://www.saiyo-kantokukan.mhlw.go.jp/briefing.html
まとめ – 採用予定人数
いかがでしたか?
最後に、平成30年度専門職労働基準監督官採用予定数についてご案内します。
採用予定数は、労働基準監督A(法文系)が約210名、労働基準監督B(理工系)が約70名と発表されています。ただし、採用予定数は変動することがありますので、留意ください。変動があった場合には、3月下旬に別途発表されます。
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全国約410万の職場の約5300万人の働く人を守る。それが労働Gメンこと「労働基準監督官」の使命です。労働厚生省の国家公務員の専門職です。「労働基準監督官」になるために抑えるポイントや「労働基準監督官採用試験」について解説します。
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