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社会人から公務員へ(2)「転職」活動スタートにあたって

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目次

はじめに – 社会人から公務員になるということ

社会人から公務員へ転職された「イマイカツヤ」さんのハウツーコラムシリーズ第二回です。

第一回は、「社会人から公務員へ(1)社会人から公務員になるということ」でした。
続いて、第二回のテーマは「「転職」活動スタートにあたって(仕事を辞める?続ける?)」です。

>第一回:「社会人から公務員になるということ」

いつまでに転職するのか、しないといけないのか?

あなたは、いつまでに転職したいとお考えでしょうか。

多くの方は「そんなもの今すぐに決まってんだろ!」と考えているかも知れません。

もちろん、今すぐに全ての方が転職に成功するのが理想なのですが、なかなかそうも行きません。特に、公務員試験においては試験の時期が決まっており、転職のチャンスが限られているというのが実情です。

そんな中で考えるべきは、あなたはいつまでに転職しなければならないのかということ。

今の仕事で我慢できるのはいつまでなのか?

今の会社はいつまで持ちこたえられそうなのか?

事情はそれぞれ異なると思いますが、ぜひ転職の「締切」を設定してみてください。

また、公務員試験には、年齢制限があります。(上限年齢は自治体ごとに様々です。)


つまり、公務員になるためのタイムリミットが決まってしまっているということ。知らないうちに、もう時間がなくなってきているのかもしれません。

仕事を辞める?辞めない?

社会人から公務員への転職を目指すときに、まず最初の決断となるのが「仕事を続けながら合格を目指す」のか「仕事を辞めて、対策に専念し合格を目指す」のかということです。

多くの人が悩み、苦労してきた問題です。私も明確な答えをお教えできればよいのですが、これに関してはそれぞれの事情で異なるため、なんとも言えないというのが実情です。

ただ、一つ安心していただきたいのは、どちらを選んでも公務員試験の合格には影響がないということです。

もちろん、その人の性格や生活状況によりやりやすさや向き不向きはあるのですが、仕事を続けているか辞めているかということで合否の判断をされることはありません。

私の同僚でも、新卒で就職した会社を3ヶ月や1年程度でスッパリと辞め試験に合格した人がいますし、忙しい仕事を続けながら、合間合間の対策で試験に合格した人もいます。

問題となるのは、あなたの今いる状況がどうかということと、どのような性格の持ち主かということなのです。

それでは、仕事を続けることとやめることについて、それぞれのメリット・デメリットを見てみることとしましょう。

仕事を続けるメリット、デメリット

仕事を続けながら試験の対策をするというパターン

仕事を続ける一番のメリットは、なんと言ってもリスクを最小化することができるということですね。

収入も今までのものが保証されますし、公務員試験に失敗しても失うものは決して多くありません。再チャレンジをしやすい環境にあるということが言えるのではないでしょうか。

また、転職活動の方針転換がしやすいというのも、大きなメリットの一つですね。公務員試験対策を進めていく中で、自分の心境に変化が起こったときや他にもっと良い条件の転職先が見つかったときなど、フレキシブルに対応することができます。

一方で、デメリットとなるのは、やはり試験対策に必要な時間が捻出しづらいことでしょう。特に、拘束時間の長い仕事についているという方は、机に向かって勉強したり、じっくり腰を据えて志望動機を練ったりという時間が取りづらいかも知れません。

細かい時間をいかに捻出できるかや、限られた時間をいかにうまく使うことができるかに勝負がかかってきます。プライベートの時間も今より確実に短くはなりますので、自分をいかに律することができるかが鍵になります。

仕事を辞めて試験の対策をするというパターン

仕事を続けるパターンとは逆に、時間の余裕というのが最も大きなメリットになるでしょう。できた時間をいかに使うかはあなた次第ですが、仕事をしているときとは比較にならないほど対策に集中できるでしょう。

ですが、時間があればあるだけ対策ができるのかというと、そうでもないような気もしています。まだまだ余裕があるからとのんびり対策をしていたら、すぐに一年近く立ってしまっていた…。これは、浪人の経験がある方には、おわかりいただけるかも知れません。


そして、仕事を辞めた場合に大きな問題となるのは「お金」です。

ある程度は失業保険などで補填することができるかも知れませんが、定期的な収入を失うというのは非常に不安なことです。

会社から家賃補助などを受けていた場合には、その分もなくなってしまいますし、寮などからは退出しなければなりません。
辞めた後に行く宛はあるのか、対策に集中できる環境は作れるのか、仕事を辞める前には十分に考えることが必要です。

また、仕事を辞めていると、面接で必ず「なぜ仕事を続けなかったのですか?」と聞かれます。突然聞かれてしどろもどろにならないように、自分なりの答えは見つけておいてくださいね。

最悪のパターンを想定する

前回の記事でも記載しましたが、すべての人の転職がうまくいくとは限りません。「転職 失敗」で経験すればいくらでも事例を見つけ出すことができます。

「前の職場に残っていればよかった」なんて思っても、どうすることもできませんからね
(一部の会社では出戻り歓迎なんてこともあるようですが、まだまだ例外でしょう)。

公務員試験においても、何年も何年も受験をしたがどこにも合格できないという人がいることも事実としてあります。

「自分だけは大丈夫」なんてことは、絶対にありえません。

もしも、全てが上手くいった場合は…、その時のことは考える必要ありませんよね。

もしも、全てが上手くいかなかった場合は…、考えるべきはこちらのパターンです。

例えば、先程も述べたように試験をいくら受験しても合格できず、年齢的なタイムリミットが来てしまうということですね。そうなった場合に、あなたはどうするつもりなのか、一度でよいので考えてみてください。

「最悪」のパターンを考えてから、仕事を辞める・辞めないの決断をするようにしましょう。人生を良い方向にすることが目的なのに、その逆へ行ってしまっては目も当てられませんからね。

何を決断の根拠とすべきか

先程も申し上げましたが、仕事を辞めるか続けるかという問題に、明確な答えを出すことはできません。

ですが、いくつか判断基準を設けましたので、決断の参考にしていただければ幸いです。

家族や親族からの援助を受けることは可能か?

実家や親戚の家に住むことが可能であれば、仕事を辞めてもある程度の期間は安心です。金銭的な援助を貰えれば、なお安心感は増すでしょう。

1年間から2年間働かなくても生活できる貯蓄があるか?

実家等を頼らない場合、生活費等多くのお金がかかります。教材費などもかかるため、現在よりも多めに見積もっておきましょう。

アルバイトをするくらいなら、仕事を続けながら対策をするほうが良いかと思います。

退職した後、落ち着く場所(住まい)はあるのか?

寮などに住んでいる場合、退職したら新居を探すことが必要です。落ち着いて対策できる環境が見つかるまでは仕事を続けたほうがよいと思います。

大学受験の経験があるか?

大学に行っていない場合、大学附属の中学校・高校から進学した場合は、ある程度筆記試験対策に時間がかかることが予想されます。最も優先する部分ではないのですが、仕事を辞めたほうがスムーズに合格できることも多いです。


心身ともに疲弊する仕事をしているか?ブラック企業に勤めているか?

公務員試験対策をする余裕が全く無い場合、すぐに仕事を辞めるようにしましょう。おそらく、今のままでは遅かれ早かれ身体か精神を壊してしまうことでしょう。

5つご紹介しましたが、ここに書いたことは全てではありません。
なかなかご自分では判断が付きづらいかと思いますので、周囲の人に相談してみるのも一つの方法です。

※ご不明点のお問い合わせや公務員試験に関するご相談がある場合は、お気軽にお問い合わせください。

公務員試験合格アドバイザー「イマイ カツヤ」ページ

本記事は、2018年10月13日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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