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社会人から公務員へ(3)どうやって試験対策をするのか

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目次

はじめに

社会人から公務員へ転職された「イマイカツヤ」さんのハウツーコラムシリーズ第三回です。

第二回は「「転職」活動スタートにあたって(仕事を辞める?続ける?)」でした。続いて、第三回のテーマは「どうやって試験対策をするのか(独学?予備校?通信教育?)」です。

> 第二回:「「転職」活動スタートにあたって」

色々なパターンがある

前回、仕事を辞めるべきか続けるべきかという話をしましたが、今回もそれにつながる話です。

公務員試験を受験するにあたっては、何も対策せずにノーガードで挑むというわけにはいきません。ごく一部の才能に非常に恵まれた方だったらそれでもうまくいくかも知れませんが、私を始めとしたごく一般的な人は必ず「対策」を取る必要があります。

その「対策」というのが、公務員試験の場合若干特殊であり、そのために悩む受験生が続出し、私のようなアドバイザーが必要になっているのです。

まず、公務員試験に合格するためには、「筆記試験」を通過しなければなりません。あなたが今まで受けてきたあらゆるテストと同様に、筆記試験には対策(お勉強)が必要です。その筆記試験は難しいものではないのですが、少し「特殊」であるため今までの貯金が通用しづらいのです。

筆記試験を通過すると「面接試験」が待ち受けています。多くの社会人は入社の際に面接試験をくぐり抜けてきたかと思いますが、こちらも一般企業とは少し違った特徴を持つため、専用の対策が必要になってしまいます。

特にここ最近は、面接試験重視の傾向が特に強くなってきているため、必要な技術・知識が増加してきているのです。

さて、そんな公務員試験対策ですが、大きく分けて独学・予備校・通信講座の3つがあります。それぞれにメリット、デメリットがありますので、簡単に見ていくこととしましょう。

公務員試験対策3つのパターンについて

「独学」のメリット、デメリット

最大のメリットは、必要なお金が少ないということでしょう。必要となるのは筆記用具とテキストや過去問くらいと言ったところでしょうか。


数万円程度で必要なものを揃えることができてしまいます。先立つものが足りないという場合は、独学一択になりますね。

また、自分のペースで学習を進めることができるというのもメリットということができると思います。他人や組織を気にせずどんどん進んでいくことができるので、短期合格も不可能ではありません。

一方で、デメリットとなるのは、情報が不足しがちなことでしょう。自分で調べなければ情報は入って来ず、もっと良いやり方や知っていれば得する情報があっても気づかずにいてしまいがちです。

自分の勉強法を確立している人は良いのですが、勉強慣れしていない人はペースを作るのにも苦労してしまいます。

独学とはいえ、必ずしも一人で全てをやらなくては行けないわけではありません。これだけ情報の多い現代社会なのですから、仲間を見つけたり、アドバイスをくれる人を見つけたりして、うまく乗り切っていきましょう。

やり方と良きアドバイザーさえ見つけてしまえば、私は独学にまさるものはないと考えています。

予備校のメリット、デメリット

公務員試験を受験するとなったら予備校に通うイメージを持つ人が多いかも知れません。予備校のメリットは、なんと言っても情報量の多さとサポート体制です。

自分で情報収集をしなくても、予備校には公務員試験の情報が数多く集まってきます。聞くところによると、過去の面接で聞かれた内容などをまとめた冊子なんかもあるとか…。非常に羨ましいですね、一度見てみたいものです。

また、筆記試験に向けての対策も充実していますので、どうしても筆記試験が不安だという人は、予備校に通うことをおすすめしています。

一方でデメリットとなるのは、やはり金銭的な負担が大きいことです。情報料と考えても、なかなか勇気がいる金額が必要になってきます。

また、予備校依存となってしまいがちなことも大きなデメリットの1つです。予備校に通っている=公務員試験の対策ができているということにはなりません。サポートを受けながらも、自分の進捗管理は自分でしていく必要があります。

加えて、面接試験の対策もやっていることはやっているのですが、筆記試験ほどではないという感じが否めません。面接試験対策は時間と手間がかかるので、生徒の多い大手になればなるほど、一人あたりに割くことのできる時間が少なくなってしまうのでしょう。

面接を重視した予備校やスクールなどもありますので、気になる方はぜひ探してみてください。

通信講座のメリット、デメリット

通信講座とは、郵送されるテキストに沿って試験対策を進めていくというものです。今は、動画サイトで講義の動画を配信しているものもあるようですね。

形式としては限りなく独学に近いのですが、教材費とサポートに要する経費がかかるという点が違いでしょうか。予備校に通う時間はないのだけれど、何からスタートしたらよいのかわからないといった方にはピッタリのスタイルかと思います。


メリットとデメリットも、独学と予備校の中間といったところでしょうか。

必要な資金は予備校ほどではないけれども、参考書と過去問だけで対策をするよりは必要になりますし、もらえる情報も予備校ほどではないけれども、自分ひとりでやるよりは確実に楽に収集できます。

自己管理に関しては、予備校ほどきっちり授業スケジュールが決まっていないという場合が多いので、独学と同程度のレベル必要になることかと思います。

サポート体制については、業者によって異なるため一概には言えませんが、一般的には独学にプラスして情報料を払うといった程度に捉えてしまって良いかも知れません。

今までの経歴から自分に合った方法を

3つのパターンを紹介しましたが、この中のどれを選ぶべきなのでしょうか。答えは、人によって異なります。

あなたにとっては独学が正解であっても、他の人にとっては予備校が正解だったり、通信講座が正解だったりするのです。どの方法が優れているかということではなく、どの方法が適しているのかということなんですね。

1つの判断基準としては、今まで自分がどれだけ勉強をしてきたかということがあります。
中学受験からエスカレーターだったため、大学受験も高校受験も経験していないという人は、勉強のペースを掴むため、予備校に通うのも選択肢の1つにして良いと思います。

これは勉強ができるできないという問題ではなく、ある程度の期間勉強し続けるという経験が歩かないかの問題です。

私の経験上、大学受験の際に自分なりの勉強法を見つけ出せている人は、独学でも難なく筆記試験を突破できていますし、そこに大学のレベルは関係していません。

同様に、新卒の就職活動の際にどれだけ労力を費やしたかも、面接試験対策の難易度に影響します。

研究室の推薦で就職を決めた受験者を指導した際は、志望動機と自己PRを作るのにも大変苦労した記憶があります。

ポイントは、やったことがあるのかないのかということです。過去の経験を振り返り、自分に最もあった対策法を選べるようにしましょう。

目的と行動を一致させること

どのような対策法を取るにしても、目的は公務員試験に合格することのはずです。目的と行動を一致させましょう。

ありがちなのは、予備校に通うことが目的となってしまう人、公務員試験の情報を集めるのに一生懸命になってしまう人、仲間を見つけて対策法を考えるのに一生懸命になってしまう人…とさまざまです。

どれだけ予備校に熱心に通っても、公務員試験に詳しくなっても、新しい対策法を発見しても、試験に合格しなくては何も意味がありません。公務員試験対策は長丁場ですので、目先のことに囚われてしまうと大きな目的を見失ってしまいがちです。

自分の行動は合格につながっているのか?常に意識していきたいところですね。

※ご不明点のお問い合わせや公務員試験に関するご相談がある場合は、お気軽にお問い合わせください。

公務員試験合格アドバイザー「イマイ カツヤ」ページ

本記事は、2018年10月14日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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