公務員試験対策に予備校って必要ですか?イマイ先生に質問(6)

公務員試験合格アドバイザー「イマイ」先生が公務員試験や公務員に関する質問に回答するコーナーです。

第六回目は、公務員を目指す方に多い質問「公務員試験対策に予備校って必要ですか?」という質問に、現役公務員に回答いただきました。


質問 公務員試験対策に予備校って必要ですか?

「公務員になりたい」という人の中には、試験対策手段として予備校に行くべきなのか判断に困っている人もいるのではないでしょうか?

今回は、現役公務員がその質問に対して、ズバリ答えてくださいます。

予備校に行くメリットは大きい

公務員試験対策を始めるときに多くの人が悩むのが、「予備校に行くか?独学にするか?」ということです。(通信講座の受講は独学に含むこととします)

公務員試験に合格するためには、まず予備校に通うことが第一条件なのではと思っている人も多いことでしょう。

確かに、予備校に通うことには非常に大きなメリットがあるといえるでしょう。

まず、筆記試験対策の体系的な講義を受講することができます。特に、今はVOD形式も取り入れられており、場所や時間に縛られず講義を受講することが可能になっています。専門試験の対策を個人ですべてやることは難しいので、大きな手助けとなると思います。

また、「情報の入手がしやすくなる」というメリットもあります。予備校は多くの受験者から公務員試験の情報を入手し、それを整理して提供しています。

例えば、面接試験の質問だったり、論作文試験の題材だったりというところです。情報ばかり集めるコレクターになってしまってはいけませんが、情報が多いに越したことはありません。

予備校が必要な人、必要じゃない人

では、誰もが予備校に行けばよいのかというとそうは言えないのが難しいところです。自分にとって予備校が必要なのかそうでないのかを見極める必要があるのです。

ひとつずつ例を挙げてみましょう。

まず、「筆記試験が本当に苦手な人」は予備校に通ったほうが良いと思います。


教養試験のみであれば過去問を繰り返し解いてさえいれば合格するというのが私の持論ですが、「勉強」に拒絶反応がある人はうまくいかないかもしれません。

一方で、「仲間がいないと不安」という人は予備校を避けたほうがいいかもしれません。同じ志を持つ仲間と切磋琢磨することはモチベーション向上にもつながるのですが、「馴れ合い」の関係になってしまうこともあります。

公務員試験合格のために予備校に通っているはずなのに、そこから遠ざかる行動をしてしまう人がいかに多いことか…残念でなりません。

自分にとって予備校に通うことが本当に最善の選択なのか、十分な時間をとって考えてみてください。

自分に向いているかどうかが重要

誰もが合格できる「公務員試験対策」はありません。

インターネット上にも多くの勉強法や対策法が掲載されていますが、それがあなたにも当てはまるかはわからないのです。

もちろん、試験までどれだけの時間があるのかということも重要です。予備校に通ってじっくり勉強する時間がないという人も多くいることでしょう。

では、どうやって「自分にあった方法」を見つければよいのでしょうか。

一番良い方法は、公務員試験のことをよく知っている人に相談するということです。

私で良ければいつでも相談に乗りますので、ぜひご連絡をいただければと思います。

ですが、なかなか他人には相談できないという人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そんな人にオススメなのが、「過去の経験を振り返る」ということです。

過去の体験を振り返ってみよう!

まず、筆記試験についてですが、ここで振り返っていただきたいのは「大学受験の際にどれだけ勉強をしたか」ということです。勉強が得意だったか苦手だったかということではありません。

ここで重要となるのは、「勉強に集中した経験」があるかないかということです。

勉強とはテクニックであり、自分にあったテクニックを見つけられるかどうかということが結果に直結します。

中学や高校からエスカレーター式で大学に進学したり、AO入試や指定校推薦で大学に入学した人は、そのテクニックを持っていないという確率が高いです。(もちろん例外もあります)


「勉強のやり方」が全くわからないのであれば、予備校に通ったほうが合格する可能性は高くなるでしょう。

また、面接試験については、」新卒の就職活動を経験したかどうか」ということが鍵になります。ここでも、複数企業に合格したとか大手企業から内定をもらったとかが重要なのではありません。

就職活動の際にどれだけ自分の過去を振り返り自己分析をできていたか、業界研究をして志望動機を考えていたかがポイントです。

その経験は公務員試験対策の際にも必ず役に立つこととなります。ですが、大した苦もなく内定がでた企業に就職したり研究室の推薦で就職したりといった場合は、少し努力が必要となるでしょう。

予備校に通って、自己分析のやり方や志望動機の基礎から学んだほうが効率が良いかもしれません。

以上のことから、私は公務員試験に合格するために、予備校は「絶対に必要」とまでは言えないと思います。

まとめ – 公務員総研編集部から

いかがでしたでしょうか?

今回は、「公務員試験対策に予備校って必要ですか」という質問に対してお伝えさせていただきました。

過去の経験を良く振り返り、あなたにピッタリの方法を考えてみてくださいね。

それでは次回もお楽しみに!

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本記事は、2018年12月2日時点調査または公開された情報です。
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