「海上保安学校」の入試の日程や試験内容(平成29年度)

「海上保安学校」は、京都府舞鶴市に本校がある海上保安庁の学校です。この大学校への入学試験は、高校卒業程度の試験で、5つの試験種目があります。この試験の入試日程や試験実施地、試験内容についてご紹介します。


「海上保安学校」では、5つの試験種目があり、各課程によって試験内容が異なったり、一部同じだったりします。第一次試験の基礎能力試験は、同じもので、航空課程のみ第3次試験があります。

1)船舶運航システム課程(教育期間1年)
2)航空課程(教育期間1年)
3)情報システム課程(教育期間2年)
4)管制課程(教育期間2年)
5)海洋科学課程(教育期間1年)

試験日程と試験地について

受付期間が、7月19日(火)9:00~7月28日(木)でインターネットから申し込みます。第一次試験が9月25日(日)、第二次試験が10月18日(火)~10月27日(木)(第一次試験の合格通知にて指定)で、航空課程は2日間で行います。航空課程のみ第三次試験があり、12月3日(土)~12月11日(日)(第二次試験の合格通知にて指定)に行います。最終合格発表日は、11月22(火)です。航空課程の最終合格発表日は、1月19日(木)です。

第一次試験地は、札幌市、函館市、小樽市、旭川市、釧路市、青森市、盛岡市、塩釜市、秋田市、水戸市、東京都、横浜市、新潟市、松本市、静岡市、名古屋市、金沢市、京都市、舞鶴市、大阪市、神戸市、和歌山市、米子市、広島市、高松市、松山市、高知市、福岡市、北九州市、長崎市、佐世保市、対馬市、熊本市、大分市、宮崎市、鹿児島市、奄美市、那覇市、石垣市です。第二次試験地(航空課程を除く)は、小樽市、塩釜市、横浜市、新潟市、名古屋市、舞鶴市、神戸市、広島市、高松市、北九州市、鹿児島市、那覇市です。航空課程は第二次・第三次試験地ともに東京都です。

第一次試験の内容について

基礎能力試験(多肢選択式)は、公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験です。出題数は40題、内訳は知能分野20題(文章理解7、課題処理7、数的処理4、資料解釈2)知識分野20題(自然科学5、人文科学9、社会科学6)です。試験時間は1時間30分、配点比率は船舶運航システム課程(1)は3/4で、航空課程(2)、情報システム課程(3)、海洋科学課程(4)は3/8です。

学科試験(多肢選択式)は、課程によって異なります。

航空課程(2)、情報システム課程(3)は数学及び英語についての筆記試験です。数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列、ベクトルの分野に限る。)13、コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ13の計26題です。試験時間は2時間、配点比率は3/8です。

海洋科学課程(4)は数学、英語及び物理についての筆記試験です。数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列、ベクトルの分野に限る。)13、コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ13、物理基礎、物理13の計39題です。試験時間は3時間、配点比率は3/8です。

作文試験は、文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験です。試験時間は50分です。

第二次試験について

人物試験で人柄、対人的能力などについての個別面接を行います。配点比率は船舶運航システム課程(1)は1/4、航空課程(2)、情報システム課程(3)、海洋科学課程(4)は2/8です
これに加えて身体検査、身体測定、体力検査を行います。また、以下の基準に達しないものが一つでもある場合は、体力検査で不合格となります。ただし、海洋科学課程は鉄棒両手ぶら下がりのみの実施です。

上体起こし(筋持久力)… ひざを曲げ、あおむきに寝た姿勢で、30秒間のうちに何回上体を起こすことができるかを検査します。男子21回以上、女子13回以上を基準とします。


反復横跳び(敏しょう性)… 100㎝間隔に引かれた3本のライン上で、20秒間のうちに何回サイドステップすることができるかを検査します。男子44回以上、女子37回以上を基準とします。

鉄棒両手ぶら下がり… 水平に設置された直径約2.8㎝の鉄棒を両手で握り、両足を床から離してぶら下がり、10秒以上耐えることができるかを検査します。

また、次のいずれかに該当する場合は身体測定で不合格になるとして公開されています。

【船舶運航システム課程、情報システム課程の場合】
・身長が男子157㎝、女子150㎝に満たない者
・体重が男子48㎏、女子41㎏に満たない者
・視力(裸眼又は矯正)がどちらか一眼でも0.6に満たない者
・色覚に異常のある者(職務遂行に支障のない程度の者は差し支えない。)
・どちらか片耳でも2,000、1,000、500各ヘルツでの検査結果をもとに算出した聴力レベルデシベルが、40デシベル以上の失聴のある者
・四肢の運動機能に異常のある者

【海洋科学課程の場合】
・視力(裸眼又は矯正)がどちらか一眼でも0.6に満たない者
・色覚に異常のある者(職務遂行に支障のない程度の者は差し支えない。)
・どちらか片耳でも2,000、1,000、500各ヘルツでの検査結果をもとに算出した聴力レベルデシベルが、40デシベル以上の音の失聴のある者
・四肢の運動機能に異常のある者

【航空課程の場合】
・身長が158㎝に満たない者又は190㎝を超える者
・体重が男子48㎏、女子41㎏に満たない者
・各眼が裸眼で0.7以上及び両眼で1.0以上の遠見視力を有しない者又は各眼について、各レンズの屈折度が(±)8ジオプトリ
ーを超えない範囲の常用眼鏡により0.7以上、かつ、両眼で1.0以上に矯正することができない者
・どちらか一眼でも、80cmの視距離で、裸眼又は矯正により近見視力表(30cm 視力用)の0.2の視標を判読できない者
・どちらか一眼でも、30~50cmの視距離で、裸眼又は矯正により近見視力表(30cm 視力用)の0.5の視標を判読できない者
・色覚に異常のある者
・どちらか片耳でも、次のいずれかの失聴のある者
・3,000ヘルツの周波数において50デシベル超・2,000ヘルツの周波数において35デシベル超
・1,000ヘルツの周波数において35デシベル超・500ヘルツの周波数において35デシベル超
・その他操縦士として航空業務に支障のある者

第三次試験について

航空課程のみ第三次試験にて適性検査を行います。

採用予定人数について

船舶運航システム課程約215名、航空課程約10名、情報システム課程約60名、海洋科学課程約15名で発表されています。

本記事は、2017年7月8日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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