相続人なき遺産、647億円が国庫入り(2023年2月1日記事)

公務員総研の行政・社会ニュース紹介、今回は「相続人なき遺産、647億円が国庫入り」についてです。


相続人なき遺産、647億円が国庫入り

2023年1月23日、遺産の相続人がいないなどの理由で国庫に入る財産額が、2021年度は647億円と過去最高だったことがわかったというニュースがありました。

遺産とは?

遺産とは、亡くなった人が所有していたすべての財産のことを言い、遺産は有形無形やプラスマイナスに限られず、相続の対象となるものだけでなく、相続の対象とならないものも含まれるそうです。

相続人なき遺産とは?

相続人なき遺産とは、相続人も遺言もない遺産のことをいうそうです。

相続人も遺言もない遺産は、利害関係者の申し立てにより、家庭裁判所に選任された「相続財産管理人」が整理するそうです。

未払いの税金や公共料金などを清算し、相続人が本当にいないかを確認して、一緒に暮らしたり身の回りの世話をしたりした「特別縁故者」がいれば家裁の判断などにもとづいて財産を分与し、残りは国庫に入るとのことです。

国庫とは?

国庫とは、財産権の主体としてとらえた場合の国のことです。

国庫について、財務省のサイトより掲載内容をご紹介します。

国庫は、国の別個の組織として独立して存在するものではなく、国を立法・司法・行政の機能の主体としての国と区別して財産権の主体としてとらえた場合に用いられる呼称であり、国庫には、現金(国庫金)のほか、有価証券、不動産、物品等様々な財産が属しています。
出典)財務省のサイト:https://www.mof.go.jp/policy/exchequer/summary/index.htm

国庫金とは?

国庫金とは、国庫に属する現金のことです。

国庫金は国民から集めた税金(国税)や、その他受け取った国の資金がそれにあたるそうで、日本銀行に政府がお金を預けるため、政府預金という呼び方をする事もあるとのことです。

国庫金には、歳入金、歳出金、歳入歳出外現金の3種類があります。

出典)財務省のサイト

みんなの反応・SNSの反応

相続人なき遺産についてのTwitterでの反応をいくつかご紹介します。市町村で何かできないかや次世代への活用を希望する声や国民のために使わないのかといった様々な声がありました。


本記事は、2023年2月6日時点調査または公開された情報です。
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