「セントビンセント及びグレナディーン諸島」ってどんな国?
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の正式名称は、英語で「Saint Vincent and the Grenadines」です。漢字では「聖文森特和格林納丁斯」と表記し、その他「聖文森、聖文森國、聖文森及格瑞那丁」などとも表記されます。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の広さ 面積・場所について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の面積は約390平方キロメートルで、五島列島の福江島とほぼ同じ大きさです。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の場所は、カリブ海の小アンティル諸島にあり、火山島のセントビンセント島と珊瑚礁のグレナディーン諸島から成るイギリス連邦加盟国であり、英連邦王国のひとつです。
北にセントルシア、東にバルバドス、南西にグレナダが存在します。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の首都について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の首都は「キングスタウン」で、「キングスタウン」は、主要な港があり、主な産業は観光と農業です。
「キングスタウン」の人口は、2012年現在、1.2万人です。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の人口について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の人口は、世界銀行が2019年に調べた時点で約11.0万人であり、人口密度は、約285.35人で、第33位です。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の成り立ちについて
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」は、1498年にコロンブスによって発見され、1783年に英国植民地となり、1958年~1962年まで英領西インド諸島連邦に加盟しました。
1969年に英国自治領となり、1979年に独立、1984年に総選挙が実施され、新民主党(NDP)政権が成立、ミッチェル首相が就任しました。
2001年に総選挙が実施され、統一労働党(ULP)政権が成立、ゴンザルベス首相が就任しました。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の国民・宗教・言語について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の国民について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の人種割合は、アフリカ系が約66.5パーセント、混血が約19.0パーセント、印僑が約5.5パーセント、ヨーロッパ系が約3.5パーセント、その他が約5.5パーセントです。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の宗教について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の国家宗教は、聖公会が約47パーセント、メソジストが約28パーセント、ローマ・カトリックが約13パーセントで、そのほかにヒンドゥー教やセブンスデー・アドベンチスト教会などが信仰されています。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の言語について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の公用語は、英語です。
ただし、グレナディーン諸島の一部では、フランス語が混じったパトワと呼ばれるクレオール語が使用されています。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の経済状況について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の通貨は東カリブ・ドルで、GNIは約8.1億879万米ドルで、世界183位です。そして、一人当たりのGDPは約7,121.64米ドルで、世界82位です。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の貿易について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の貿易相手は主に、輸出が、ドミニカ国、バルバドス、アンティグア・バーブーダ、セントルシアで、輸入が、米国、トリニダード・トバゴ、EU、中国となっています。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の主な輸出品目は、農産品(バナナ、タロイモ)、くず粉、金属類で、輸入品目は、鉱物・燃料、輸送機械、食料品、一般機械です。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の政治・政策について
政治体制について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」は、立憲君主制で、議会は、一院制で選出議員15名と選任議員6名で構成されています。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の政策
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」は、独立直後、1979年12月の総選挙で、セントビンセント労働党のケイトー政権が成立しました。
1984年7月の総選挙で、野党新民主党(NDP)が9議席を獲得し、ミッチェル政権が誕生しました。
1989年、1994年、1998年の総選挙でもNDPが勝利し、ミッチェル首相が再任されました。
2001年3月の総選挙で1984年以降政権与党であったNDPが大敗し、統一労働党(ULP)のゴンザルベス党首が首相に任命されました。
2005年、2010年、2015年および2020年の総選挙でも、ULPが勝利し、ゴンザルベス政権は現在5期目に入っています。
ゴンザルベス首相は、度重なる自然災害からの復興、治安改善、観光部門の拡大による経済発展などの課題に取り組んでいる。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の元首・首相・外相について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の元首について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の元首は、エリザベス二世女王です。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の首相について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の首相は、外相と兼ねており、ラルフ・ゴンザルベスです。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の国防・軍事制度・兵役について
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」は、近隣の東カリブ諸国機構(OECS)諸国やバルバドスならびに歴史的に関係の深い英・米・加を中心とする欧米諸国との関係を重視しており、英連邦に加盟しています。
カリブ共同体(CARICOM)、カリブ諸国連合(ACS)及び東カリブ諸国機構(OECS)加盟国です。
また、台湾承認国で、北朝鮮との国交もあります。
軍事力は、1996年3月にOECS6か国およびバルバドスの7か国の間で域内安全保障システム(RSS)が設置され、独自の軍隊は持っていません。
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」と「日本」の関係は?
「セントビンセント及びグレナディーン諸島」と「日本」の政治関係は、1979年10月27日のセントビンセント独立と同時に、日本は同国を承認しました。
1980年4月15日に外交関係が開設、1981年より日本は、在トリニダード・トバゴ大使館が兼轄しており、セントビンセントは駐日大使館は未設置です。
経済関係は、対日貿易において、2019年現在、貿易額は対日輸出が約2.2億円、対日輸入が約5.1億円で、主要品目は、対日輸出が魚介類(まぐろ)で、対日輸入が自動車、原動機です。
在留邦人数は、2018年10月現在で3名、在日当該国人数は、2019年6月現在で7名となっています。
まとめ
以上、国特集「セントビンセント及びグレナディーン諸島」でした。
ちなみに、「セントビンセント及びグレナディーン諸島」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「167位」でした。
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