「ブラック霞が関」で官僚離れ深刻(2023年7月8日情報)

公務員総研の行政・社会ニュース紹介、今回は「「ブラック霞が関」で官僚離れ深刻」についてです。


「ブラック霞が関」で官僚離れ深刻

2023年6月29日、人事院が国家公務員の勤務環境を巡り、長時間労働が常態化していることに危機感を強めていて、国家公務員の志願者数が減少し、若手の退職者も増加傾向にあるというニュースがあり、競争に勝ち抜いた先がそんな仕事ばかりじゃ、嫌になるだろうと、ツイッターに投稿がありました。

人事院とは?

公務員は、憲法で「全体の奉仕者」と定められ、職務の遂行に当たっては中立・公正性が強く求められていて、このため、国家公務員法に基づき、人事行政に関する公正の確保及び国家公務員の利益の保護等に関する事務をつかさどる中立・第三者機関として、設けられたのが人事院です。

人事院の主な機能はこちらです。

○ 人事行政の公正が確保されるよう、採用試験、任免の基準設定、研修等を実施
○ 労働基本権制約の代償措置として、給与等勤務条件の改定等を国会及び内閣に勧告
○ 人事行政の専門機関として、内外の人事制度の調査研究を行い、時代の要請にこたえる人事施策を展開
出典)人事院のサイト:https://www.jinji.go.jp/syoukai/

人事院は、人事官3人をもって組織されていて、人事官は両議院の同意を経て内閣により任命され、その任免は天皇により認証されます。
総裁は、内閣により人事官の中から命ぜられます。

参考)人事院のサイト:https://www.jinji.go.jp/syoukai/

「ブラック霞が関」とは?

「ブラック霞が関」は、2020年11月に発売された元厚生労働省キャリア官僚・千正康裕さんの著書です。

朝7時、仕事開始。27時20分、退庁――。こんな常軌を逸した長時間労働が、今でも霞が関の中央官庁では蔓延しているそうです。
国会対応のための不毛な残業や相次ぐ休職や退職が官僚たちを追い詰めている実態を描き出した内容とのことです。

参考)新潮社のサイト:https://www.shinchosha.co.jp/book/610885/

官僚とは?

官僚とは、国家の政策決定に大きな影響力を持つ国家公務員のことで、「官僚」の語は、語義的には「役人」と同義語であるが、一定以上の高位の者ないしは高位になり得る者に限定して用いられることが多いそうです。

「官僚制度(官僚制)」は、ピラミッド型に整理された、権限の分担とその指揮系統に関する官僚の階層構造を意味し、これは統治構造の一種であり組織は問わないが、歴史的に政治統治組織が起源であるため「官僚制」と呼ばれることとなりました。

参考)「官僚」(2023年4月11日 (火) 13:11 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』


みんなの反応・SNSの反応

「ブラック霞が関」についてのTwitterでの反応をいくつかご紹介します。国会対応は政治家がやるべきではや与野党の真剣勝負がみたいなど、政治家に対する声が多くありました。

本記事は、2023年7月19日時点調査または公開された情報です。
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