「緊急避妊薬」一部薬局で夏ごろから試験販売へ
2023年6月26日、厚生労働省が「緊急避妊薬」医師の処方箋がなくても購入できるようにすることについて、一定の要件を満たす薬局で早ければ夏ごろから試験的に販売を行う調査研究を始める方針を示したというニュースがありました。
意図しない妊娠をふせぐ「緊急避妊薬」を医師の処方箋がなくても購入できるようにすることについて、厚生労働省は一定の要件を満たす薬局で早ければ夏ごろから試験的に販売を行う調査研究を始める方針を示しましたhttps://t.co/vjuHpwZyw8#nhk_video pic.twitter.com/bmtaDUI661
— NHKニュース (@nhk_news) June 26, 2023
緊急避妊薬とは?
緊急避妊薬は、緊急避妊ピル、アフターピルともよばれています。
避妊しないセックスをした、コンドームが破けた、ピルを飲み忘れたなど、「妊娠するかも」と思ったら、72 時間以内に緊急避妊薬を1回飲むだけで、80%は妊娠を避けることができるとのことで、副作用はほとんどなく軽い吐き気などがある人がいるそうです。
排卵を抑制する、排卵を遅らせる、受精を妨げる、子宮への受精卵の着床を阻止するなどの効果がありますが、中絶薬ではないので、着床が完了してからでは効力はなく、効果は100%ではないとのことです。
排卵を遅らせることもありますので、緊急避妊ピルを飲んだあとのセックスで妊娠することもあるそうです。
参考)日本産科婦人科学会のサイト:https://www.jaog.or.jp/qa/youth/jyosei200122/
緊急避妊薬がどのような薬なのかNHKのツイッターでは1分で紹介されています。
【意図しない妊娠を防ぐために】
医師の処方箋がなくても購入できるようにすることについて、厚生労働省は一定の要件を満たす薬局で早ければ夏ごろから試験的に販売を行う調査研究を始める方針です。
緊急避妊薬=アフターピルってどんな薬なのか?
👇1分で紹介します👇 pic.twitter.com/u2vphvgggt— NHK おはよう日本 公式 (@nhk_ohayou) June 29, 2023
緊急避妊に係る取組
緊急避妊に係る取組について、厚生労働省のサイトより施策をご紹介します。
緊急避妊薬は、性交後72時間以内に内服する必要性があり、迅速な対応が求められるものの、地方において産婦人科を受診しにくい状況や、デートレイプを含む犯罪などが関係する場合などにおいてもアクセスがしにくいという指摘があります。
一方で、緊急避妊薬を処方すべきかの判断は過去の月経などの情報を的確に聴取し判断する必要があるとされています。(日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針」)
出典)厚生労働省のサイト:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000186912_00002.html
厚生労働相のサイトには、緊急避妊を希望する方が医療機関を選択する際の参考となるよう、緊急避妊にかかる対面診療が可能な産婦人科医療機関等の一覧が掲載されています。
また、オンライン診療で緊急避妊に係る診療を行うことについて、一定の要件に加え、産婦人科医又は厚生労働省が指定する研修を受講した医師が、初診からオンライン診療を行うことは許容されうることとしているとのことです。
参考)厚生労働省のサイト:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000186912_00002.html
緊急避妊薬“処方箋なしで”一部薬局で試験的販売へ
「緊急避妊薬」は現在は“医師による処方”が必要です。
悪用や乱用されるおそれがあるなどとして、日本国内では医師による処方が必要で薬局では購入できないため、支援団体は夜間や休日ですぐに受診できなかったり、性被害に遭って受診をためらったりしているうちに妊娠し、中絶手術を余儀なくされる人も少なくないとして、薬局での販売解禁を求めているそうです。
厚生労働省は2023年6月26日に開かれた専門家の検討会で、一定の要件を満たす薬局で試験的に販売を行いながら、医師の処方箋がなくても適正に販売できるかを検証する調査研究を始める方針を示しました。
販売を行うのは緊急避妊薬を調剤した実績がある薬局を中心にする予定で、研修を修了した薬剤師が販売にあたることなどの条件を満たす薬局を地域ごとに選定する方針とのことです。
参考)厚生労働省のサイト:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198111_00023.html
NHKのサイト:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230626/k10014109421000.html
みんなの反応・SNSの反応
「緊急避妊薬」の試験販売についてのTwitterでの反応をいくつかご紹介します。自分の体のことを自分で決められる国になってほしいや、ついに日本でもや薬局が少ないなどの声がありました。
フランスでは全女性が緊急避妊薬が処方箋なしで無料、若者は薬局でコンドームも無料など、避妊自体無償化する動きがある中で、日本は前代未聞クラスのパブコメが届いた緊急避妊薬のOTC化は試験的運用でまだ検討が続く。
自分の体のことを自分で決められる国になってほしい。#緊急避妊薬を薬局で https://t.co/exZ9H9QZdk— 染矢明日香 (@asukasuca) June 26, 2023
日本で今夏から「#緊急避妊薬」の市販が一部薬局で試験導入される。世界の約90カ国では、医師の処方箋なしに緊急避妊薬を入手できる。
ついに日本でも #性と生殖の権利 にとって重要な動きが始まった。 pic.twitter.com/yzi9XD87wP
— アムネスティ日本 (@amnesty_or_jp) July 3, 2023
#緊急避妊薬を薬局で
少なすぎ「厚労省のイメージでは全国に52~335程度の薬局というイメージのようだ。しかし、現在薬局は全国にコンビニよりも多い約6万件存在するので、取り扱う薬局は全体の約0.08~0.5%でしかない。最悪の場合、各都道府県に1件程度ということになる」https://t.co/6kOsGuyWKS
— 福田和子🙋♀ (@kazukof12) July 4, 2023
【「#試験運用」できる薬局にかなり厳しい「条件」】
厚生労働省は6月26日、#緊急避妊薬のOTC化 の一部薬局における試験的運用することを決めた。しかし「試験運用」できる薬局の条件を見ると、できる薬局はあるの?と思う内容が…。#緊急避妊薬を薬局で@kazukof12 https://t.co/YTgYMheOzB— FRaU(フラウ) (@frau_tw) July 3, 2023
試験運用ではあるけど、やっと!!!やっと!!!!!
緊急避妊薬、処方箋不要に 厚労省、夏から試験運用 | 共同通信 https://t.co/MOzLhBy7hc
— 犬山紙子 (@inuningen) June 26, 2023
どうでもいいけど、これで1錠って、過剰梱包が過ぎるだろ。
緊急避妊薬、処方箋不要に 厚労省、夏から試験運用 pic.twitter.com/CwdlgeGutC
— お侍さん (@ZanEngineer) June 26, 2023
コメント