実は、熱中症より多い日本の凍死事情
「熱中症での死亡」と「凍死」はどちらが多いか、答えは凍死という2019年のツイートが改めて注目されています。
「熱中症での死亡」と「凍死」はどちらが多いか知ってる?
テレビでは熱中症に関してはよく報道されるけど、凍死に関してはあまりないよね
答えは凍死
男女で見ると圧倒的に男が多く、死亡時の状態は泥酔→凍死も少なくない
特に12月から2月に多いため、この事実は知っておいてほしい
マジ注意🍺
— おると🔨🐦整形外科医 (@Ortho_FL) December 14, 2019
昨日も街中で何名も泥酔して潰れている人を見かけました
凍死は思ったより簡単に起こります
今の気温なら屋外で潰れるのは相当危険ですこのツリーでは酔っ払った時の症状と介抱の仕方について触れています
是非併せてご参照くださいhttps://t.co/xSzq5wBlc8
— おると🔨🐦整形外科医 (@Ortho_FL) December 14, 2019
凍死とは?
低体温症による死が凍死です。
低体温症は、危険なほど体温が低くなった状態で、寒冷な環境にさらされることによって発生したり悪化したりするため、 寒冷障害と呼ばれることが多くあるそうです。
低体温症は、体から失われる熱量が、運動をすることで産生される熱量や外部から得られる熱(日光や暖炉などの熱)を上回った結果として起こるとのことです。
低体温症は寒い場所で起きるイメージがありますが、屋内で発症することが多く、ほとんどの場合、高齢者が発症しているそうです。
凍死死亡者数
凍死による死亡者は、ICD-10(国際疾病分類第10版)におけるX31(自然の過度の低温への曝露)を死因とするもので、熱中症がX30(自然の過度の高温への曝露)です。
日本国内の凍死による死亡者数は2010年以降1000人を超える年が多くあり、2021年は1245人でした。
1999~2014年のデータをもとに5歳階級ごと・男女別の低温死者数を示したグラフで、死者数のピークは80代前半にありますが、男性に限れば60代前半が最大です。
低温による死亡率を示したグラフで20代から90代までほぼ直線的に上昇していて、低温死亡率が年齢とともに指数関数的に高まることがうかがえます。
凍死は屋内でも起こる?
凍死は屋内でも起こります。
冬山での遭難による凍死はわずかで、大半が町の中で亡くなっているとのことで、その中でも多くが自宅内、あるいは詳細不明の場所だそうです。
日本救急医学会の熱中症および低体温症に関する委員会 本邦における低体温症の実際 -Hypothermia STUDY 2011 最終報告-での内容をご紹介します。
冬季は基本的に室温を含め気温そのものが低いため、屋内であっても加齢、栄養状態の悪化や脱水、持病の悪化、体調不良を誘因として簡単に低体温症に陥り、重症化を招きやすいことがわかる。そのため冬季においては、持病や日常生活動作に障害のある高齢者の場合、一人暮らしや老夫
婦での生活はもちろん、家族が同居していたとしても1日のうち一定時間単独になる場合、定期的に見守ることのできる環境整備が必要となってくる。住居環境の管理によって低体温症の危険性を減じることが可能である。
出典)日本救急医学会のサイト:https://www.jaam.jp/nettyu/teitaion_02.html
みんなの反応・SNSの反応
凍死についてのTwitterでの反応をいくつかご紹介します。今後は熱中症、凍死が増えそう、電気代の値上げについてや凍死者数を知りたいなどといった声がありました。
https://twitter.com/sakatori/status/1595729427740397568生活インフラの値上げに対処できないで防衛費のための増税とか狂っている。ミサイルで死ぬのではなく、餓死、凍死、熱中症死、戦争より大量に死ぬぞ。
— クズウジュンイチ (@kuzuoffice) November 24, 2022
来年熱中症か凍死する人が出てきそう
— ᴍᴏᴄᴏʏᴀɴ®︎ (@Mocoyan) November 24, 2022
電気代30%以上値上げとか凍死・熱中症死事件起こるわ。
お金持ちに薪をもらった時だけ火を焚ける時代が来るのか……— ひゔぃや (@hiviya) November 24, 2022
ニュースが凍死者の数をカバーしないで熱中症の死亡者だけ報道するのはどうしてですか?
凍死者のほうが遥かに多いのに。#気候危機は有りません— PCR診断は査読されていません (@OrangeBoxKitty) November 20, 2022
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