国際学習到達度調査(PISA)で日本の15歳、読解力は3位(2023年12月6日情報)

公務員総研の行政・社会ニュース紹介、今回は「国際学習到達度調査(PISA)で日本の15歳、読解力は3位」についてです。


国際学習到達度調査(PISA)で日本の15歳、読解力は3位

2023年12月5日、経済協力開発機構(OECD)は、2022年に81の国・地域で15歳の生徒らを対象に実施した「国際学習到達度調査」(PISA)の結果を公表し、日本は「読解力」が前回18年の15位から3位へと順位を上げ、「数学的リテラシー(応用力)」は6位から5位、「科学的リテラシー」は5位から2位へと上昇するなど、ともに世界トップレベルを維持したというニュースがありました。

経済協力開発機構(OECD)とは?

経済協力開発機構(OECD)はヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め38ヶ国の先進国が加盟する国際機関で、OECDは国際マクロ経済動向、貿易、開発援助といった分野に加え、最近では持続可能な開発、ガバナンスといった新たな分野についても加盟国間の分析・検討を行っています。

OECDとは、「Organisation for Economic Co-operation and Development」の略で、本部はフランスのパリに置かれていて、先進国間の自由な意見交換・情報交換を通じて、1)経済成長、2)貿易自由化、3)途上国支援(これを「OECDの三大目的」といいます)に貢献することを目的としています。

参考)経済産業省のサイト:https://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/oecd/index.html

国際学習到達度調査(PISA)とは?

国際学習到達度調査(PISA)とは、OECD加盟国を中心とした15歳の学習到達度を測る国際調査で、日本は2000年からPISAに参加しており、それ以降3年ごとに実施されています。

PISAは、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野の学習到達度を測定していて、この調査結果は、各国の教育政策の評価や、教育の国際比較に活用されているそうです。

OECD生徒の学習到達度調査(PISA2022)の日本の結果は?

OECD生徒の学習到達度調査(PISA2022)は、81か国・地域から約69万人が参加し、日本からは、全国の高等学校、中等教育学校後期課程、高等専門学校の1年生のうち、国際的な規定に基づき抽出された183校(学科)、約6,000人が参加しました。

中心分野は、数学的リテラシーで、新型コロナウイルス感染症の影響で、2021年に予定されていた調査を2022年に延期して実施されました。

日本の平均点は、読解力516点(前回比12点増)、数学536点(同9点増)、科学547点(同18点増)でいずれも上昇だったとのことです。

加盟国では、日本は数学、科学が1位、読解力はアイルランドに次ぐ2位でした。

出典)国立教育政策研究所のサイト:https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2022/01_point.pdf

みんなの反応・SNSの反応

国際学習到達度調査(PISA)で日本の15歳、読解力は3位についてのSNS(Twitter等)での反応をいくつかご紹介します。明るいニュースや読書が好きな子が増えるといいいった声がありました。


本記事は、2024年1月19日時点調査または公開された情報です。
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