2023年度の自治体経営力日本一の自治体は、千葉県印西市でした。
全国1741自治体の経営努力を見える化した「全国自治体経営力ランキング」が発表されました。
このランキングは株式会社コウダプロが発表したもので、各自治体の経済指標に基づいています。
自治体四季報とは?
総務省が公開している財政状況資料集および市町村税課税状況等の調を解析・数値化し、全国1741自治体の経営努力をランキング化したサイトです。
参考)自治体四季報のサイト:https://j-shikiho.com/
全国自治体経営力ランキングの結果発表
1位:千葉県 印西市(前年度3位)
千葉県北部にある印西市が、千葉ニュータウンの中心都市として1位に選ばれました。印西市は利根川や印旛沼に囲まれ、豊かな自然環境を持ち、台地と低地の地形が特徴的です。商業活動が盛んで、新興住宅地の開発により子育て世代に人気の住宅都市「ベッドタウン」として成長しています。また、東京都心や成田空港へのアクセスが良好であり、データセンターや商業施設が集積し、都市と自然が調和した発展を遂げています。
2位:北海道 千歳市(前年度405位)
北海道の道央圏に位置し、支笏洞爺国立公園などの自然に恵まれた環境と、優れた交通アクセスを兼ね備えた千歳市がランキング2位に選ばれました。千歳市は工業団地や農業地域が広がり、自然、産業、都市環境が調和しています。札幌市にも近く、アクセスが便利であり、新千歳空港は国内線羽田-新千歳間は世界一の乗降客数を誇る単一路線です。空港の活況や企業誘致による雇用の増加、子育て世代への支援などが人口増加に貢献しています。
3位:東京都 青ヶ島村(前年度5位)
青ヶ島村は複式火山で形成された島であり、大きなカルデラの中に小さな火山が存在する特徴的な場所です。外輪山から見ると、カルデラ内の壮大な自然と太平洋の美しい景色が広がります。空気が澄んでいるため、星空が特に美しく、季節ごとに異なる天体現象を観察することができます。また、アメリカの環境保護NGOから「死ぬまでに見るべき絶景13」に選ばれるなど、青ヶ島村は清らかな自然と人々の暮らしが共存する孤島として知られています。
「ジャンプアップランキング」を追加
今回より、昨年度から大きく順位を上げた自治体を「ジャンプアップランキング」として発表しています。
1位:北海道 八雲町(昨年度1570位→今年度460位)
2位:北海道 せたな町(昨年度1660位→今年度702位)
3位:広島県 竹原市(昨年度1429位→今年度540位)
自治体四季報のアルゴリズム
自治体スコアは、自治体の経営状態が数値化された指標であり、以下の5つのメイン指標を元に算出されます。
1.人口増減率:人が住みたくなる魅力度の指標
2.地方税収増減率:住民の豊かさや地域経済の伸び率の指標
3.人口一人当たり地方税収:住民や企業の豊かさの指標
4.人口一人当たり自治体純貯蓄額:自治体が保有している純貯蓄の総額が分かる指標
5.人口一人当たり職員人件費:自治体運営の合理化度の指標
これらの指標について、それぞれスコア化し、1位の場合は1742ポイント、最下位の場合は1ポイントを加算し、5つの合算値が自治体スコアとなります。自治体スコアは日本全国の自治体数をもとに算出されています。
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