「宮城県」の「救急室で働く行政看護師」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「宮城県」にある病院の「救急室」で働く行政看護師(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめ

現役もしくは元・公務員へのキャリアレポートです。

今回は、「宮城県」の「救急室」で働く看護師(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。

行政看護師レポート者のプロフィール
公務員としての職業・勤務先:看護師(公立病院の救急室勤務)
性別:女性
雇用体系:正規雇用
所有資格:自動車運転免許、看護師免許

「看護師」を目指した理由

人を救う仕事がしたいと小さい頃から思っていました。

高校を卒業し、看護助手として病院で勤務していた時、患者さんの急変に臨機応変に対応する姿に憧れて抱き看護師を目指しました。

「救急室で働く看護師」の仕事内容について

救急室で働く看護師の仕事内容は、主に救急車で搬送された患者さんの対応と、救急外来で訪れた患者さんの対応です。

救急車で搬送された患者さんの対応は、患者さんが搬送される前から始まります。これから搬送される患者さんの状態を確認し、必要になるであろう物品の準備を行います。

患者さんが搬送されると、まずは迅速に意識レベルの確認やバイタル測定、ルート確保などを行い、患者さんの状態に合わせて医師の指示のもと各処置の補助などを行います。病棟への入院依頼やMRIやレントゲンなどの輸送も看護師が行います。

救急外来では、来院した患者さんのトリアージを取り、トリアージに合わせて診察の準備を行います。患者さんの状態を確認し、診察時に医師が使用するであろう物品を準備し、必要であれば採血や心電図の準備を行います。

診察では、患者さんに付き添い、医師の説明に理解できているか確認し、必要であれば再度患者さんに説明することも看護師の役割の一つです。

「救急室で働く看護師」の1日の仕事の流れ

日勤の場合

7時30分:自宅を出て、徒歩で通勤
8時00分:到着 着替え
8時30分:夜勤者からの申し送り
8時45分:救急室の環境整備、患者対応開始 土曜日曜祝日は救急外来と救急車搬送対応を行う 患者さんの状態に合わせ、MRI、CT、レントゲン室への輸送、病棟への輸送、患者毎にシーツ交換実施
12時30分:お昼休憩(60分)
13時30分:患者対応開始
17時30:業務終了


夜勤の場合

15時30分:自宅を出て、徒歩で通勤
16時00分:到着 着替え
16時30分:日勤者からの申し送り
16時45分:救急室の環境整備、患者対応開始 救急外来、救急車搬送対応を行う 患者さんの状態に合わせ、MRI、CT、レントゲン室への輸送、病棟への輸送、患者毎シーツ交換実施
19時30分:夕食
20時30分:患者対応開始
8時30分:日勤者へ申し送り
9時00分:業務終了

「救急室で働く看護師」の給料・残業・有給休暇について

月給30万円(残業代、夜勤代込)、ボーナス80万円で380万円程でした。

残業はほとんどありませんが、急患が重なるときは1時間程の残業がありました。有給休暇は私は取りませんでしたが、取りやすい雰囲気でした。

この仕事で、働いているときに困ったこと

質問をした事に対して「私の時代なら見て覚えたし、先輩に質問なんてできる環境じゃなかった」という回答しか得られなかったときはとても困ってしまいました。

私が働いていた救急室は年齢層が高く、熟練の看護師ばかりでした。日々勉強していましたが、その病院ならではのやり方が多く、その病院で働いてきた人にしかわからない事も「自分で考えて」と言われることが多くありました。

教科書などを読み漁り、自分なりに根拠を考えて患者さんに実施していましたが、正解がわからずいつも不安な気持ちのままでした。自分なりに先輩看護師に教えてもらおうと他にも努力してきたつもりでしたが、最後まで教えてもらえることはありませんでした。

しかし、その甲斐あって、知識を磨くことができ、あの時の経験が役に立っています。

この仕事や職場でよかったこと

公務員のため、福利厚生がしっかりしており安定して働くことができました。一人暮らしでしたが、住宅手当も支給していただいたので、安定した生活を送ることができました。

また車を買う際、公務員であることから社会的信用があり、すぐにローンを組むことができました。

産休育休制度もしっかりしており、取得した看護師が多くいたため、産休育休制度を取得するときの不安はありませんでした。将来を見越した時に安心して結婚や育児の計画を立てることができたのはとても良かったです。

「救急室で働く看護師」の仕事エピソード

夜間救急外来を担当していたとき、0歳児とその母親が来院しました。

トリアージを取るためバイタル測定と症状の確認を行うと、0歳児の子が泣き止まないとのこと。バイタルも正常、その他の所見もありませんでした。

ただ、母親の落ち着きがなく、目の周りにはクマが目立ち、暗い表情を見せたと思いきや笑顔を見せたり、挙動に異変を感じました。一度母子から離れ、遠くから観察してみると、母親は暗い表情のまま子供を見つめていました。

何か少し嫌な予感がし、母子の元にいき小さな声で「お母さん、何か困っていませんか?」と声をかけました。すると母親が涙を流し、子供が何をしても泣き止まず、イライラして虐待をしてしまいそうだったので、人がいる病院に来たとの事でした。

母親の同意のもと行政へ連絡し対応すると、母親は安堵の表情を見せ、「助けてくれてありがとうございました」と声をかけてくれました。


この経験は大変だった経験と共に、「助けてくれてありがとうございました」という言葉に感動し、看護師になって良かったと心から思えた経験になりました。

「救急室で働く看護師」の職場恋愛について

私の職場は職場恋愛は少なく、警察官や自衛隊、救急救命士の方と結ばれることが多かったです。警察官や救急救命士とは仕事柄接する機会が多く、会話する機会もよくあるため多いのだと思います。

また、近くに自衛隊の駐屯地があり、本人や家族の方が入院受診される事で自衛隊の方と知り合うことが多かったです。警察官、自衛隊、救急救命士の方は優しく、思いやりや正義感がある方が多いので、看護師と相性が良く合うのだと思います。

まとめ ー「救急室で働く看護師」を目指す方へメッセージ

看護師は大変なことも多い仕事ですが、看護師の対応一つで患者さんを笑顔にできる素敵な職業です。一人でも多く看護師になりたいと思える人が増えたら嬉しいです。一緒に患者さんの笑顔のために頑張りましょう。

本記事は、2019年11月14日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

救急室で働く行政看護師
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