「いじめや人権、話し合おう、変えていこう。Changers(チェンジャーズ)」というプロジェクトが発足しました。
このプロジェクトは授業づくりの専門家と各界のクリエイターが共同で取り組むもので、学校や家庭、地域で活用できる無料教材を提供することを目的としており、プロジェクトの公式WEBサイトでは、マンガ教材や指導案などを無料でダウンロードできるようになっていますで、プレスリリースをご紹介いたします。
本記事は、下記プレスリリースに掲載された情報です。
プレスリリース元URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000019347.html
「いじめや人権、話し合おう、変えていこう。Changers(チェンジャーズ)」は、授業づくりの専門家と各界のクリエイターが共同し、学校や家庭、地域で活用できる無料教材を開発・公開するプロジェクトです。WEBサイトからマンガ教材や指導案などを無料でダウンロードできます。
- ウェブサイト
https://wearechangers.jp - YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCrP-zzSxh0NxgsLxDao-Tjg/ - X(旧Twitter)
https://x.com/wearechangersjp
このたび本プロジェクト第6弾として、千葉大学教育学部附属中学校と共同開発した、イラストレーター・梅雨さんによる新作2本を公開しました。
教材No.017 友だちと恋愛、どっちが大事?(作者:梅雨)
作者コメント
「学校では『輩と後輩』や、『先生と生徒』など様々な人間関係があると思います。
その中でも恋愛が関係する人間関係は、学校の授業では学ぶ機会が少ないかもしれません。
だからこそ、このストーリーを通じて『三人がどんな感情を持って悩んでいるのか』『どう行動したらよかったのか』を考えるきっかけになったら嬉しいです。
良い悪いで切り分けるのではなく、お互いに歩み寄って、お互いの気持ちに寄り添った話し合いをすることが、より良い結果を生み出すのではないかと思います。」
教材No.018 思いをこめたプレゼント(作者:梅雨)
作者コメント
「それぞれの育った環境の違いによって、『悪意がなくとも相手を悩ませてしまうことがある』ということがありますよね。そこでどんな話し合いをしたらお互い気持ち良い選択ができるのか、色んな視点から考えるきっかけになったら良いなと思います。
また、私自身も『自分の発言が知らないうちに誰かの悩みになっているかもしれない』、という意識を忘れないようにしようと思いました。
『何を言うか』と同じくらい『どうやって伝えるか』ということも考えさせられる深いストーリーでした。」
梅雨(Tsuyu)
神奈川県出身。2024年からイラストレーションワークを開始。ポップでシルエットの強いシンプルな人物イラストを中心に、書籍やメディアなど様々な媒体の挿絵などを制作しています。
原案者コメント:千葉大学教育学部附属中学校 中井康平先生
「『友だちと恋愛、どっちが大事?』では、強いきずなで結ばれていた三人の関係が、一人の恋愛をきっかけに少しずつ揺らいでいく様子を描いています。登場人物それぞれの繊細な気持ちの変化を通して、児童生徒が共感的に理解を深め、『あのときどうすればよかったのか』『これからどうすればよいのか』と考えながら議論をしていくことをねらいとしています。これにより、自分たちの身近な人間関係を自分の事として見つめなおすきっかけを作ることを目的としています。
『思いをこめたプレゼント』では、陸上部で同じ競技に取り組む三人が、お世話になった人にプレゼントをしたいという共通の思いを抱きながらも、何を贈るかを話し合う中で、次第に互いの金銭感覚の違いを感じていく様子を描いています。デリケートな問題であるため、主人公はその違和感をなかなか口に出せませんが、そのまま話が進んでしまいます。児童生徒がこの主人公の複雑な気持ちに寄り添って考えることで、金銭感覚の違いといった微妙な価値観の差が、人間関係にも影響を及ぼす可能性があることに気づくことをねらいとしています。
『友情と恋愛』と『金銭感覚』については、道徳などの授業で扱われることが少ない一方、実際の教育現場では児童生徒間のトラブルのきっかけになることもあります。児童生徒が身近に感じられるリアルな場面を通して、互いに考え議論を深めながら、自分たちの人間関係をよりよいものにしていってほしいと願っています。」
教材の特徴
本教材シリーズは、1作品が4〜8コマのマンガで構成されています。マンガの作者は作品ごとに異なります。学校や家庭、地域などさまざまな場所で活用いただけるよう、動画教材(YouTube)と静止画教材(パワーポイント)、PDF、イラスト画像(jpeg)、モデル指導案やマンガ台本を無料公開いたします。教材はダウンロードも可能なので、児童生徒の学校支給端末でも閲覧可能です。
またモデル指導案を掲載しておりますが、柔軟に授業を展開でき、クラスや子どもたちの実態に合わせ、話し合いが深められます。1つの教材の中に、複数の問題が描かれており、主人公以外の視点から議論をすることが可能です。道徳科、特別活動、総合的な学習の時間など、様々な教科・活動で活用できます。
第6弾公開の教材
≪教材No.017 友だちと恋愛、どっちが大事?(作者:梅雨)≫
動画URL: https://youtu.be/s10EFNlbKxk
教材詳細URL: https://wearechangers.jp/comic/17.php

中学生のアユ、カエデ、ミユキはいつも一緒の仲良し3人組。ところが、アユが「彼氏ができた」と告白したことをきっかけに、スマホでのメッセージやスクショが行き交い、不穏な空気が3人のあいだに流れ始める…
≪教材No.018 思いをこめたプレゼント(作者:梅雨)≫
動画URL: https://youtu.be/lS1jUk_ry6M
教材詳細URL: https://wearechangers.jp/comic/18.php

アサトたち陸上部のメンバーは、顧問の先生をとても慕っており、引退式のときに感謝の気持ちを込めたプレゼントを贈ろうという話になる。ところが、他のメンバーと金銭感覚が違うことを知ったアサトは、そのことを言い出せず困ってしまう…。
■なぜこの問題に取り組むのか
文部科学省の調査(*1)によると、令和6年度のいじめの重大事態の発生件数は1,405件となりました。社会全体でいじめ防止対策が推進されているとはいえ、まだまだ苦しむ子どもの数は後を絶ちません。いじめは、固定化された人間関係や集団の中で生じる独自のルールやノリから発生していると考えられています。学校のような閉ざされた人間関係の中では、相手が悪いからいじめてもいい、いじめても相手が苦痛を感じていないと考える等、いじめや差別が正当化されてしまうことがあります。
そこで私たちは、教育の専門家とクリエイターとともに無料で公開するマンガ教材を開発する本プロジェクトを立ち上げました。善悪がはっきりしない状況や、つい見落とされがちな繊細な問題を積極的に取り上げ、リアリティのある物語として描いたマンガ教材を開発し、無料で公開いたします。
本教材を通じて、さまざまな大人と子どもが関わり、話し合う機会が生まれることで、学校と社会との風通しがよくなると私たちは考えています。そして、固定化された集団や教室でつくられる理不尽な「当たり前」に、子どもたち自身が気づき、一人一人がチェンジャーズとなり、いじめや差別が起こる環境を変えていくことを願っています。
*1 令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/content/20251029-mxt_jidou02-100002753_2_5.pdf
授業づくりの専門家とはどんな人たちか
今回、既存の教育の形にこだわらず、先端的な授業のあり方を模索し研究を行っている千葉大学教育学部教授の藤川大祐先生と、敬愛大学教育学部准教授の阿部学先生に監修・作品制作に参加していただきました。藤川先生、阿部先生は、従来の教科教育の授業開発だけでなく、現状の学校教育では取り上げられにくいテーマや、取り上げたとしてもこれまで十分な教育効果が生まれていない分野に関する授業の開発にも取り組まれています。また、学校での、いじめ問題の解決にも長年取り組み、人権問題を考えるための教材開発、授業実践も積極的に行っています。
なぜクリエイターが参加しているのか
「いじめや人権、話し合おう、変えていこう。Changers(チェンジャーズ)」は、教育関係者だけでなく、子どもを大切に思うすべての方が参画し、社会を、世界を変えていくプロジェクトです。今回この取り組みに対し、マンガ作家やイラストレーター、編集者、映像ディレクター、デザイナーなど多くのクリエイターの方に賛同いただき、実現することができました。マンガと映像の制作には303BOOKS株式会社が全面的に協力しています。
なぜ新しい教材をつくるのか
本プロジェクトで開発する作品のテーマには、例えば以下のようなものがあります。
- いじめといじりはどう違うのか
- 自分のSNSなら何を書いてもいいのか
- 男女で遊んじゃいけないのか
- オンラインゲームでトラブルが起こるのは仕方ないのか
- 部活動では嫌なことも我慢しないといけないのか
上記のような学校生活の中で日々起こっている事柄について、私たちは現職の先生や当事者に取材をし、一つ一つストーリーをつくりました。
いじめや人権について深く話し合うためには、これまでの教材では描かれなかった善悪がはっきりしない状況や、つい見落とされがちな繊細な問題を取り上げたリアリティのある教材をつくる必要があります。これまでの教材ではリアリティあるテーマを扱ったものが少ないという学校現場の強い要望を受け、今回新たな教材を開発しました。
マンガ的な手法の教材が有効である
従来の道徳教育では、教科書を活用し、比較的長い文章を読解した後に、問いに答える形式が中心となっています。しかしこの形式では、児童生徒によって読み終えるスピードや理解力が異なるため、読解に時間がかかり対話や議論の時間を十分に確保できない傾向があります。
現在、文部科学省により「考え、議論する道徳」を行うことが推奨されている現状を踏まえ、私たちは2〜3分で内容や論点がすべての子どもに理解できるマンガ形式の教材を開発しました。そして内容の理解や作品への興味関心を高めるため、子ども向けのコンテンツをつくるプロフェッショナルであるマンガ作家やイラストレーター、編集者、映像ディレクター、デザイナーが参加し、人物の心情や人間関係がリアルな作品をつくりました。開発後、検証授業を複数の学校で行いましたが、ねらい通り、対話の時間がたっぷり確保でき、活発な議論が生まれる授業になっていました。
なぜ無料で提供するのか
本プロジェクトで開発された教材をきっかけに、子どもたちが学級や学校を越えて、さまざまな人たちといじめ、人権をテーマに対話を行ってほしいと考えています。そこで多くの方が活用しやすいよう無料で提供することにしました。学校の授業はもちろん、家庭での学習や様々なワークショップなど、これまでになかった場所でも議論が生まれることを願っています。
なぜデジタル教材を開発したのか
GIGAスクールの時代に対応した教育コンテンツとして、動画及び静止画のデジタル教材として開発しました。動画を使った教室での授業はもちろん、オンライン授業など動画を使いづらい状況でも、PDFやパワーポイントファイルなど問題なく授業の進行ができる教材を用意しました。
チェンジャーズメンバー
個人
- 青山 郁子 都留文科大学国際教育学科 教授
- 安部 孝志 303BOOKSディレクター
- 阿部 学 敬愛大学教育学部 准教授
- 上園 雄太 野田市公立小学校 教諭
- 岡野 健人 千葉大学大学院教育学研究科修士課程修了・NPO法人企業教育研究会 授業開発研究員・小熊 雅子 303BOOKS 編集者
- 郡司 日奈乃 千葉大学大学院人文公共学府博士後期課程
- 後藤 律子 浦安市立公立小学校
- 下大澤 翔吾 市原市立石塚小学校
- 谷山 大三郎 スタンドバイ株式会社 代表取締役
- 常松 心平 303BOOKS代表取締役・編集者
- 中村 理沙子 千葉県松戸市立馬橋小学校 教諭
- 橋本 佑樹 スタンドバイ株式会社
- 平山 靖 帝京科学大学 助教
- 藤川 大祐 千葉大学教育学部長・教授
- 古谷 成司 NPO法人企業教育研究会 授業開発研究員・千葉大学教育学部 非常勤講師
- 山崎 智子 千葉県旭市立干潟小学校教員
- 山本 理恵 千葉県東金市立東中学校
- 横山 紗衣莉 株式会社ポプラ社 IP事業グループ コンテンツビジネスユニット
- 和田 恵吾 元 柏市立土小学校 教諭
団体
- 303BOOKS
- アルバルク東京
- 柏市教育委員会
- 四日市市教育委員会



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