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幅広い職業観にふれられる「カードゲームで学ぶキャリア図鑑 -未来を拓く仕事と社会!自分の可能性を探求しよう-」(2024年5月情報)

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学校・企業・大学を結びつけ、誰もが教育に関わり貢献できる社会の実現を目指すNPO法人企業教育研究会は、株式会社マイナビと協力し、中学生向けのキャリア教育用教材「カードゲームで学ぶキャリア図鑑 -未来を拓く仕事と社会!自分の可能性を探求しよう-」を共同開発しました。

この教材は、2024年6月より全国の中学校に向けて無償で出張授業として展開される予定です。企業教育研究会とマイナビの協力により、中学生がカードゲームを通じて、未来の職業や社会について学び、自分の可能性を探求する機会を提供します。

両者は、この取り組みを通じて、若い世代が将来のキャリアについて考え、自己の成長と社会への貢献を促進することを目指しています。教育の新たな可能性を切り拓くこのプロジェクトに、今後も注目が集まります。

目次

「カードゲームで学ぶキャリア図鑑 -未来を拓く仕事と社会!自分の可能性を探求しよう-」とは

「カードゲームで学ぶキャリア図鑑 -未来を拓く仕事と社会!自分の可能性を探求しよう-」は、新しい時代のキャリア教育を支えるために開発されました。本教材は、子どもたちが楽しみながら多様な職業の知識を獲得できるように設計されており、授業の進行にはアニメーションも取り入れ、子どもたちがスムーズに授業の世界観に入り込める工夫が施されています。

アニメーションには複数のキャラクターが登場し、多様な価値観を持つ子どもたちが共感できるよう、ストーリーにも創意工夫が凝らされています。この授業は、カードゲーム教材を用いた学習活動を通じて、マイナビの社員の解説を交えながら多様な業種・職種について学び、社会参加の重要性を理解することを目的としています。

また、この教材を活用することで、生徒たちは仕事に関する知識を増やし、職業観や勤労観の視野を広げることが期待されています。これにより、今後のキャリア教育において生徒が主体的に取り組む姿勢を育むことを目指しています。

全国の中学校へ無償で提供されるこの「キャリア・カードゲーム教材」は、未来を担う子どもたちのキャリア教育に新たな風を吹き込み、多様な職業への理解と関心を深める一助となるでしょう。

「カードゲームで学ぶキャリア図鑑 -未来を拓く仕事と社会!自分の可能性を探求しよう-」の開発の背景

2020年度より、日本全国の小学校、中学校、高等学校において「キャリア・パスポート」の導入が始まり、キャリア教育の新たな展開が求められるようになりました。文部科学省によると、キャリア教育が従来の就業体験や進路指導に限定されがちな傾向に対し、「キャリア・パスポート」の導入は子どもたちの職業観を広げ、多様な可能性を模索する機会を提供することを目的としています。

この新たな方針に基づき、長年キャリア教育プログラムの提供に関わってきた団体は、子どもたちが職業についての視野を広げることができるよう、マイナビとの協力のもとオリジナルカードゲーム「未来を拓く職業探索ゲーム」を共同開発しました。このゲームは、マイナビの50周年を記念した事業の一環として、全国の中学校で無償で提供される予定です。

このカードゲームは、従来のキャリア教育に革新をもたらし、子どもたちにより多様な職業に関する知識と理解を深める機会を提供します。文部科学省が提唱する「キャリア・パスポート」とともに、子どもたちが自分自身の可能性を広げ、未来に向けて一歩を踏み出す支援をすることを目的としています。

教育の現場から新たな動きが始まり、子どもたちの未来に対する選択肢が一層広がることが期待されます。


出張授業の概要

◆授業形式:企業講師(マイナビの社員)と子どもが直接関わる出張授業形式

◆対象:中学2年生(1、3年生は要相談)

◆授業時間:2コマ(50分×2)

◆授業概要:

鉱山閉山後、少子高齢化と人口減少が進んだ“まいひな市”という架空の市を舞台にしたストーリー性のある授業です。この状況を打破するため、4人の市民が立ち上がり様々な業種を連携させてバーチャル鉱山を充実させていくという設定でゲームを進めていきます。

子どもたちはカードゲームを通して、世の中に17,000以上もの職種があり、100以上もの業種に分かれているということや、社会は様々な業種が連携して成り立っているという事を学びます。また、キャリア支援を事業の中核に据えるマイナビの社員の方の解説や実社会の事例紹介を通して、子どもたちはより現実に即した学びの機会を得ることができます。

◆授業構成

出張授業の効果

2024年3月15日、千葉県富里市立富里南中学校において、授業の本格導入に向けたテスト授業が行われました。授業を通じて、生徒たちが将来の職業に対する理解を深めることが目的です。

授業前後に行われたアンケート調査から、生徒たちの「将来の仕事に関する知識情報への興味」や「将来の仕事に対するポジティブな見方」が、授業を受けることで大幅に向上したことが明らかになりました。具体的には、肯定的な回答の割合が授業前に比べて授業後に9割を超える結果となりました。

さらに、授業後のアンケートでは、「仕事が業種に分かれていること」を約8割の生徒が、「様々な職種が存在すること」を約7割の生徒が学べたと回答しました。また、「授業が楽しかった」との肯定的な意見も9割を超え、授業の目的である「社会には様々な仕事が存在すること」を楽しく学んだことが伺えます。

このテスト授業は、生徒たちに将来のキャリアについて考えるきっかけを提供し、職業教育の新たな可能性を開く一歩となりました。

出張授業を受けた生徒のアンケート

・職業には、たくさんの種類があることを知りました。カードゲームなど、楽しんでできる授業でとても楽しかったです。

・最近進路のこともあって職業を調べることがありました、それでマイナビ授業あると聞いて楽しみにしていました。今日は、仕事を通して社会に参加できると聞いてとても興味を持ったのでもっと調べてみようと思います。今回は本当にありがとうございました。

・業種と職種の違いなど知らなかったことを知ることができたり、ゲームの中でいろいろな業種のことを聞けて、クイズなどもあり楽しくまなぶことができてよかったです。

・自分ではあまり調べられないことなどをマイナビの方から聞けて良かった。

授業プログラムについて》https://ace-npo.org/wp/archives/project/mynavi

NPO法人企業教育研究会(ACE)とは

NPO法人企業教育研究会は、千葉大学教育学部を中心に設立された、企業と連携した授業づくりを専門とするベンチャーNPOです。大学を基盤とし、企業と学校をつなぎ、企業のリソースを活かした授業プログラムや教材を全国の小学校、中学校、高等学校に提供しています。

このNPOは、企業のノウハウを活かした授業コンテンツの開発から、実施校の募集、授業の実施までを一貫してサポートしています。教育学部を基盤としているため、全国の学校との広範なネットワークを活用し、質の高い授業や教材を提供することが可能です。


企業教育研究会の取り組みは、企業と教育現場の橋渡し役として、次世代を担う子どもたちに実践的で豊かな学びの機会を提供し続けています。

【会社概要】

団体名:NPO法人企業教育研究会 NPO the Association of Corporation and Education (ACE)

所在地:千葉県千葉市中央区松波2-18-8 新葉ビル3F-A

理事長: 藤川大祐教授(千葉大学 教育学部 学部長)

HP:https://ace-npo.org/

本記事は、2024年7月24日時点調査または公開された情報です。
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この記事を書いた人

公務員総研チーム Maruです。主に公務員や行政関係のニュース記事をお届けします。

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