「整形外科の病棟」で働く「行政看護師」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「神奈川県」の「整形外科の病棟」で働く行政看護師(女性)に回答いただきました。仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

「神奈川県」の「整形外科の病棟」で働く行政看護師(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
公務員としての職業・勤務先:公立の病院の看護師(整形外科の病棟勤務)
性別:女性
雇用体系:正規雇用
所有資格:正看護師免許、自動車運転免許

「整形外科の病棟で働く看護師」を目指した理由

小学四年生の頃、父が頚髄の手術後、寝たきりになったことがありました。一人で寝がえりができない父に優しく声をかけ、援助する看護師さんを見て、看護師になりたいと思いました。

「整形外科の病棟で働く看護師」の仕事内容について

整形外科の病棟で働く看護師の業務は、主に医師の診療の補助、手術後の観察と処置、入院している患者の観察や処置、日常生活援助です。

診療の補助の内容は、手術後の傷の消毒やガーゼ交換の補助を行います。神経根ブロック注射などの処置の介助も行います。

また、医師の指示の下、内服や点滴薬を施行します。整形外科病棟では手術後の患者の看護も行いますので、患者の状態を観察し、異常があれば医師に報告し、点滴などの指示を仰ぎます。

入院患者さんの観察や処置は、病気や症状の程度の観察、医師の指示の下、総部の観察や処置、レントゲン撮影の介助を行います。

日常生活援助は、骨折等の骨や筋肉の異常で動けない方の、食事や排せつ、移動の介助を行います。腕の骨折をしている方は食事介助や口腔ケアを行い、できないところを援助します。脊髄損傷等で下半身の神経が麻痺した方や高齢者など、尿意や便意が分からず、排せつに介助が必要な方のおむつ交換を行います。

また、足の骨折で歩けない方、転倒の危険性あり、移動に見守りが必要な方を車いすに乗せ、リハビリやレントゲン撮影の移送を行います。

その他、患者さんやご家族の悩みを聞き、解決できるように他職種と連携してカンファレンスを開いて話し合うことも重要な仕事です。

「整形外科の病棟で働く看護師」の1日の仕事の流れ

日勤の場合

7時40分:自宅を出て、自転車で通勤する。
8時:到着、着替え次第、その日の受け持ち患者さんの情報収集、内服薬管理、点滴の準備
8時30分:始業
夜勤者からの申し送り
9時:受け持ち患者の検温、点滴の実施
9時半:オムツ交換、保清(陰部洗浄、清拭)・処置
リハビリテーションへの送迎、レントゲン撮影や他科受診患者の搬送
新規入院患者の話を聞く、カルテ整理
11時:お昼休憩(60分)
12時:食事介助、口腔ケア
13時:カンファレンス(勉強会や、異常がある患者の情報共有、他職種との退院に向けてのカンファレンスなど)
14時:検温、介助が必要な患者の入浴介助、適宜ナースコール対応
16時:オムツ交換、夜勤者へ申し送り
17時:終業

「整形外科の病棟で働く看護師」の給料・残業・有給休暇について

月給23万円(残業代込み)、ボーナスは60万円で、年収は320万円程度でした。


残業が多い日もありました。 有給休暇は比較的取りやすいですが、先輩方の勤務を見て、できるだけ希望のお休みは最小限にとどめていました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

困ったことは、長く勤務されている方が多く、横柄な態度をとる方が居てコミュニケーションをとることに苦労しました。

私は新人で、相手は先輩にあたるので、仲良くなりたいとは思わなかったのですが、必要な報告を行っても返事をしてくれない、話しかけても会話がなく、どうコミュニケーションをとって良いかわからず悩みました。一人で抱えていたので、どのようにコミュニケーションをとればよかったか、早く先輩に相談して解決しておけばよかったなと思います。

この仕事や職場でよかったこと

公務員のため福利厚生がしっかりしており、スタッフの人数も多く、有給休暇の取得率が高いように思います。

また、私が働いていた時は共済年金だったため、長く勤めていると、定年退職後、共済年金と国民年金の両方をもらえるので、老後のことを考えれば有利です。

これは銀行の担当者かた聞いた話ですが、住宅ローンを契約する際、公立病院勤務だったので、社会的にも信頼度が高く、ローン申請が許可される時間も早かったように思います。

「整形外科の病棟で働く看護師」の仕事エピソード

初めて看護学校を卒業して就職した病院でした。病棟に配属されたその日に、救急車で運ばれてきた頚髄損傷の方の入院の様子を見学させていただき、その後も、その方の看護に携わらせていただきました。

初めは胸から下の知覚が乏しく、手足も動かせず、社会復帰を絶望されていたのですが、賢明なリハビリや、排せつに対する訓練、食事の工夫などを先輩と共に患者さんに援助し、4か月後、自分で服を着替えることができ、歩いて退院されました。

退院の際、まだ何もできない私の笑顔がとても励みになったこと、リハビリで辛いとき「一緒に頑張りましょう」と声をかけていたのですが、それがとてもうれしく、勇気づけられたとお手紙を頂いたことがとても嬉しかったです。

「整形外科の病棟で働く看護師」の職場恋愛について

職場内の恋愛は多いと思います。医師と看護師よりも、看護師とリハビリスタッフや、看護師と事務職員との恋愛や結婚があります。患者さんには、個人情報保護の観点から連絡先を教えないので恋愛には発展することが少ないです。けれど、言い寄ってくる患者さんはいらっしゃいます。

職場以外では、看護学校の同期が働いている職場のスタッフと飲み会をして出会い、お付き合いに発展することがよくあります。夜勤もある特殊な仕事なので、同じ医療従事者の方がお互いのことをわかり、お付き合いしやすいので、結婚に至る方が多いです。

まとめ ー「整形外科の病棟で働く看護師」を目指す方へ

大変なことも多い分、喜びも多い仕事です。頑張ってくださいね。

本記事は、2019年11月30日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

行政看護師
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