【医系技官】医師免許を活かした国家公務員「医系技官」になるには?

医師免許や歯科医師免許を持っている人だけがなることができる「医系技官」という国家公務員の職種があります。

「医系技官」になるにはどのような方法があるのか、ご紹介します。

「医系技官」とは?

「医系技官」は、厚生労働省に所属する技術系行政官の「厚生労働技官」のうち、医師免許または歯科医師免許を持ち、医学の専門的知識を活かして医療政策に関わる国家公務員です。

「医系技官」は、ひとつの現場で医療に携わる臨床医師とは異なり、日本の医療体制の根本から課題を見つけ、解決するという広い視点で医療に携わることができるという点で、医師とはまったく違う職場でキャリアを積むこととなります。

医学部を卒業してすぐに「医系技官」の道を進む方もいますが、医師や歯科医としての経験を経てから「医系技官」に転職する方もいるようです。

具体的に「医系技官」になるためには、どうすればよいのかご紹介します。

【国家公務員】医師免許を持つ「医系技官」の仕事内容

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「医系技官」になるためには、まず医師免許・歯科医師免許を取得

「医系技官」になるには、厚生労働省が実施する「医系技官採用試験」に応募しなければなりませんが、応募する資格として「医師免許」あるいは「歯科医師免許」を取得している必要があります。

さらに、ただし2004年(平成16年)以降に医師免許を取得した場合、2006年(平成18年)以降に医師免許を取得した場合には、「臨床研修」といって、病院や診療所などで研修医として実際の現場での研修を終えている必要もあります。

「医系技官」を目指すためには、まず最初に医学部のある大学、歯学部のある大学を目指し、入試で合格して入学します。

そして免許取得のためのカリキュラムで確実に単位を取得し、毎年2月頃に行われる「医師免許国家試験」「歯科医師国家試験」に合格することが条件です。

厚生労働省「医系技官採用試験」を受験し、合格する

医師免許・歯科医師免許を取得し、一部の方は臨床研修を修了、または修了見込みであれば「医系技官採用試験」に応募することができます。

「医系技官採用試験」は基本的には毎年6月(前期)と11月(後期)の年に2回開催されるのですが、2020年度の歯科区分試験については後期のみ開催されるようです。

また、医科区分の試験については、後期試験を行わないこともあるようですので、最新の情報をホームページなどで確認することが必要です。2020年度の合格を目指す場合にはなるべく前期試験を受験することがおすすめです。

採用試験や試験についての最新情報は「医系技官採用情報」を確認

「医系技官」は厚生労働省の職員であり、「厚生労働省技官」の1職種です。そのため、採用情報や試験に関する最新情報は、厚生労働省のホームページで管理・発信されています。

2020年度の「医系技官採用情報」については、応募の締切日が公開されています。

また応募書類には「推薦状」が必要ですので、受験するためには早めに行動を開始した方が良いでしょう。

▼参考:厚生労働省「医系技官採用試験」
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/ikei/index.html

厚生労働省が実施する合同セミナーも利用しましょう

厚生労働省では、「医系技官」の医科区分を目指す方を対象に「医療政策セミナー」や「公開勉強会」「採用個別相談会」などを実施しています。

イベントは3月や8月に行われることが多く、その年の「医系技官採用試験」を受験する見込みの方でも、3月のセミナーに参加することができるようです。

ただし、2020年の「医療政策セミナー」や「採用個別相談会」については、新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から中止が決定しています。

今後のイベントについては、メールでお知らせしてくれる機能もありますので、活用してみてはいかがでしょうか。

▼参考:厚生労働省「医系技官採用情報:イベント情報」
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/ikei/pages/info02.html

医師から転職する場合も。セカンドキャリアとしての「医系技官」

「医系技官」になるためには、必ずしも新卒で目指す必要はありません。医師や歯科医師として、病院で経験を積んでから、「医系技官」に転職される方もいます。

その転職理由としては、「現場で医療体制そのものに限界を感じた」「もっと広い視点で医療政策を変えたいと思った」「グローバルな視点で医学に関わりたいと思った」というものから、「子育てのために、比較的家庭との両立ができそうな公務員の仕事に魅力を感じた」「時間が不規則な臨床医師として働き続けるのは難しいけれど、医師免許を活かせるセカンドキャリアとして、医療界に残れる道があると思った」など、仕事内容からワーク・ライフ・バランスに関連したものまで、幅広い理由があるようです。

また、「メスを置く」ことを諦めきれずに、土日は臨床医師として現場の仕事にも携わり、平日は「医系技官」として働くというパラレルキャリアを実践する方も一部にはいるようです。

まとめ

このページでは、医学や歯学の専門知識を持つ国家公務員「医系技官」になるには、どのような手順があるのかご紹介しました。

医師免許や歯科医師免許を持っている人はすべての人が医師になるというわけではなく、国家公務員として医療政策のエキスパート「医系技官」になる方もいらっしゃいます。

2017年には「医系技官」のトップに「医務技監」という事務次官クラスの官職が新設され、「医系技官」の国家公務員の中での地位や重要性は向上しているといえるでしょう。

現場の臨床医師として勤務することも尊いことですが、日本のため、その先の世界の医療のためにグローバルな視点で医療について考える「医系技官」の存在は、日本の医療界や現場の医師・歯科医師を支え、リードしているとも言えるでしょう。

「医系技官」になるには、医学部に入学し、医師免許の国家試験に合格し、さらに「医系技官採用試験」に合格するという何段階もの難関があります。しかし、それだけにやりがいのある仕事が待っていると言えると思います。

「医系技官」になりたいと思った方はこちらの記事もご覧ください。

【国家公務員】医師免許を持つ「医系技官」の仕事内容

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本記事は、2020年3月30日時点調査または公開された情報です。
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