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公務員志望者必見!地元以外の市役所の志望動機

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目次

はじめに

市役所の採用試験を受ける際、悩みの一つに「志望動機」があるのではないでしょうか?

自分の生まれ育った市、あるいは一度でも生活したことがある市であれば志望動機を考えるのは難しくないかもしれませんが、そうでない場合、しっかりとした志望動機を考えるのは、なかなか難しいものです。

やはり地元出身の方が採用に有利なのか。また、地元ではない市役所を受験するとき、志望動機はどう考えれば良いのか。

実際に地元以外の市役所で働いた経験を持つ、元市役所職員の井上さんに答えてもらいました。

質問)地元ではない市役所を受験するとき、志望動機はどう考えたら良いですか?

今年、市役所の採用試験を受けようと思っています。ただ、過去の採用実績などを見ていると、近隣市役所の倍率の方が低いので、地元の市役所とどちらを受験するか悩んでいます。

志望動機は地元の市役所の方が考えやすいし、正直縁もゆかりもない地元以外の市役所では、良い案が浮かびません。地元ではない市役所の採用試験を受けるとき、志望動機はどうやって考えたらいいのでしょうか?

回答)「なぜこの市なのか」を伝えられれば、地元出身かどうかは関係ありません。

市役所の職員は、「地域に貢献する人材」というイメージが強いので、どうしても地元出身の方が採用に有利な気がしますよね。確かに「地元に恩返しをしたい」という志望理由は、定番のフレーズとしてよく耳にします。

でも安心してください。実際に入庁してみると、地元出身かどうかは全く関係ないということがわかりますよ。

実際に私が働いていた市役所では、私を含め、約半数が市外出身・在住の方でした。

では、そんな地元出身以外の方が採用試験を受験する際、どんな志望理由を考えると良いのでしょうか?

まず、民間企業を志望する際と同じように、「なぜここを選んだのか」をしっかりと伝えることが重要です。


ただし、「市役所職員になる」ことだけを志望動機にしようとすると、少し難しいのが本音。地元以外の市役所を受験するときは、志望動機に「その市の特色を絡める」ことがポイントになります。

では、どうやって市の特色を絡めた志望動機を考えれば良いと思いますか?

その答えは「市の施策への理解を深める」という点にあります。

地元出身者以外は「施策への理解を深める」ことが合格の鍵

まず施策とは、簡単に言うと「市が行っている政策」です。

市役所職員は、政策の方針に沿って日々の業務に励んでいます。

もちろん住民票の発行や税金の支払いなどは全国的にほぼ同じ業務ですが、それぞれの市が独自で行っている取り組みもたくさんあります。
志望動機を考える際は各市の施策を理解して、この「市独自の取り組み」に目を向けることが重要なんです。

次に、施策への理解を深めるにはどんな方法があるのか、具体的に紹介していきますね。

施策への理解を深めるには?

市長の考え方、施政方針を読む

多くの市のホームページでは、「市長の部屋」や「市長からのごあいさつ」などのページが設けられ、市長のコメントを読むことができます。

また、同様に「施政方針」に目を通すことも重要です。施政方針とは、先ほど説明した「施策」の方向性を示したもので、毎年3月ごろに市長が次年度の施政方針を議会で発表します。

施政方針を読めば、最新の市の施策を知ることができるので、必ずチェックしておくようにしましょう。

インターネットで「○○市 施政方針」と検索すると、各市の施政方針が掲載されたページが出てくるので参考にしてみてください。

広報紙に目を通す

多くの市役所は、市の情報をお届けする「広報紙」を発行しています。市役所からのお知らせだけでなく、市のイベント情報や地域の活動などを取り上げているので、縁もゆかりもない市であったとしても、まちの雰囲気を知ることができます。

広報紙もホームページで見ることができる場合が多いので、確認しておきましょう。

市が運用しているSNSをフォローする

近年は、市役所でもSNSを活用しているところが多くなり、TwitterやFacebook、Instagramなど、多岐にわたるSNSが運用されています。SNSは、広報紙よりもリアルタイムな情報を手に入れられるので、できるだけフォローしておきましょう。

施策を絡めた志望動機の作り方の例

最後に今回説明した内容を参考にした志望動機の例を紹介します。


1.「施政方針を拝見して、御市は福祉の施策に力を入れられていると感じました。私は福祉関係の知識があり、その知識を御市でも活かせると感じ~」。

2.「広報紙を読んだ際に、来年度新しい公共施設が建設されることを知りました。私は現在建築関係の業務に携わっており~」。

このように施策を理解し、「自分の経験に市の特色を絡める」ことで、地元以外の市役所でもしっかりとした志望動機を考え出すことができるわけですね。

まとめ

地元ではない市役所を受験する場合でも、志望動機を考えることはそんなに難しいことではありません。重要なのは、「なぜこの市を受験するのか」をしっかり伝えること。

施策への理解を深めて、自分の経験を活かせるような志望動機を考えましょう!

本記事は、2021年4月20日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研のライター「井上 樹」です。市役所職員として7年間勤務した後、フリーライターとして独立しました。市役所職員や市役所職員に興味のある方に「面白い!」と思ってもらえるような記事を書けるよう頑張っています。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 自分が公務員を志望したとき、地元以外の役所を志望できなかったら選択肢が狭まって嫌だなと思い、読んでみたくなりました。実際のところは「なぜここを選んだのか」が大切で、そこは民間企業と一緒と知り、納得しました。半分が地元以外の人が働いているのは意外で、知れてよかったです。

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