【小論文】ついやってしまっていること・やっていないこと「ルール編」

公務員試験の小論文・作文対策「ついやってしまっていること・やっていないこと」シリーズ第2回目は、「方式・ルール編」です。 今回は、小論文・作文を書く上での決まり事(ルール)についてご紹介します。

はじめに

前回の小論文・作文対策「ついやってしまっていること・やっていないこと」シリーズの「方式・表記編」では、文字の表記の仕方や、間違えやすい漢字などについて説明しました。

小論文・作文対策2「ついやってしまっていること・やっていないこと」(方式・ルール編)では、小論文・作文を書く上での決まり事(ルール)をご紹介します。

小論文・作文の内容が良くても、このルールに沿って書いていない答案は、細かく減点されている可能性があります。小論文・作文を書く際はルールを守って書くことを心がけ、余計な減点をされないように書きましょう。

小論文・作文の採点「方式」(ルール)について

小論文・作文の採点「方式」その3:段落構成の数

小論文・作文の方式的な採点は、段落の数についての項目があります。

大抵の小論文・作文の書き方については、4段落構成と書かれています。これは、「起承転結」に分けて論じた方がわかりやすく、読みやすいからですが、実際には、3~5段落くらいまでの段落の分け方は許容範囲とされています。

しかし、600字または800字程度の小論文・作文の答案の中には、10段落に近いものや、全く段落分けの無いものがあります。このような答案は、方式の項目で採点のランクが下がりますので注意しましょう。

小論文・作文を実際に書き始める前に、各段落毎に何を書くのかを箇条書きでメモしておくと、段落が過剰になったり、全くないということを避けられると思います。

小論文・作文の採点「方式」その4:字数不足

小論文・作文の方式的な採点は、字数に関する項目があります。

小論文・作文は、600字または800字で書くことが多く、9割程度を書くことが求められています。つまり、600字であれば540字、800字であれば640字です。

小論文などの文章を書くことが苦手と言う人は、大抵、この要求を満たすことが出来ていません。先ずは、どのような内容であっても、字数だけはクリア出来るよう努力すべきです。

今までよりも、もう少し具体的に説明してみようと意識しながら、書いてみましょう。具体的なことは、内容の方で説明します。

なお、小論文・作文で字数をオーバーした場合は、現状では減点の扱いとはなっていませんが、指定字数を守るよう注意するコメントが入りますので、字数内におさめるようしましょう。

小論文・作文の採点「方式」その5:一文の長さ

小論文・作文の方式的な採点は、一つの文章の長さが採点に関わることもあります。400字詰めの原稿用紙であれば、3行までは許容範囲と言えます。

しかし、1つの文章が5行以上になっている場合には、「一文が長い」と指摘されます。もし、ずっと「。」が無ければ、小論文の読み手にダラダラとして分かりづらい印象を与えてしまうからです。

呼吸も、ずっと息を止めていると苦しくなりますよね?それと同じです。

一つの文章は、長くても3行までと覚えておきましょう。このことが、「簡潔・明瞭な表現」にも繋がります。

小論文・作文の採点「方式」その6:一人称

小論文・作文の方式的な採点は、一人称で「私」を使うかどうかで減点対象となります。

小論文・作文を書く際に、高校生以降になっても一人称を「僕」で書いている答案は多数あります。また、一人称を「自分」と表現している答案も多いです。

中学生の頃から、例えば、先生に何かを説明する時の一人称に「私」を使う場面も増えてくると思います。小論文・作文のように、あなた自身の客観的な意見を述べる場合の一人称は、「私」としましょう。

小論文・作文の採点「方式」その7:文体の統一

高校生以上になっても、ついやってしまっていることが、文体の混在です。「である。」「…だ。」などの常体と、「~です。」「ます。」などの敬体を混在させて書いている答案は多いです。

小論文では、概ね常体で書き、志望理由書・公務員作文試験はどちらでも良いとされていますが、常体・敬体は混在させず、いずれかに統一して書くようにしましょう。

小論文・作文の採点「方式」その8:口語表現

小論文・作文の方式的な採点は、口語表現を使っている場合には減点対象となります。

小論文・作文では、文章を書く際に「書き言葉」で書くことが原則です。つまり、「話し言葉」と分けて書く必要があります。カギカッコを使った会話文を除き、口語的表現や俗語による表現を文中に多用している答案の場合には、たとえ書いてある内容が良くても評価が下がることもあります。

小論文・作文での主な口語的表現・俗語には、以下のものがあります。

・各種の助詞

話し言葉 → 書き言葉のよくあるものをご紹介します。

(1)~だけど → ~だが
(2)~だって → ~さえ、~でも、~と言っても
(3)~なんか(なんて) → ~など

特に(1)を多用している答案は、多く見受けられます。

・形容詞・形容動詞・副詞

話し言葉 → 書き言葉

(1)すごく、すごい → すばらしい、非常に、立派な、大変
(2)わりと → 比較的
(3)いろんな → いろいろな
(4)ちゃんと → きちんと
(5)ちょっと → しばらく、わずか

形容詞・形容動詞の話し言葉的な表現は、どれも答案に多く使われていますので、あなた自身もやってしまっていないか、確認してみましょう。特に、(1)「すごく」や、(3)「いろいろな」を多用すると、「明瞭」な表現から離れてしまうので注意しましょう。

・動詞

話し言葉 → 書き言葉

(1)びっくりする → 驚く
(2)さぼる → なまける
(3)しゃべる → 話す

特に、女子学生の答案には「しゃべる」がよく使われているようです。

・接続詞

話し言葉 → 書き言葉

(1)けど、でも、けれど → しかし、だが
(2)それと、あと → さらに、また
(3)なので → したがって

小論文・作文では接続詞をよく使うことがあると思いますが、パターンが限られているため、「でも」「それと」「なので」を多用する答案が目立ちますので注意しましょう。

・接尾語、その他表現として適切でないもの

話し言葉 → 書き言葉

(1)つまんない → つまらない
(2)~なんです → ~なのです
(3)~よりか → ~よりも
(4)~とか~とか → ~や、~など
(5)~みたい(く) → ~のように

この中では、特に、(4)を多用している答案が多い見受けられます。

このほか、小論文・作文では、「○○だったらいいな」の「な」の部分も話し言葉的な表現となるので、使わないようにしましょう。「~なと思いました。」のように使用している答案は非常に多くあります。

小論文・作文対策2の注意点

小論文・作文対策1「方式・表記編」も含みますが、「方式・ルール編」は、「やっていない」ことよりも、「やってしまっている」ことの方が多いと思います。方式的なことは、内容と比較すると配点も少なく、小論文・作文を書く上で軽視しがちですが、特に小論文・作文の内容に自信のない人は、方式で取りこぼしがないよう意識して書きましょう。

まとめ

いかがでしたか?

段落の数を数えたり、一人称を「私」にすることを意識して書いていましたか?敬体と常体を混在させていたり、「~とか」「でも」などを使っていませんでしたか?

小論文・作文対策2「方式・ルール編」は、ルールを守っていないと言う意味で「やっていない」、しかし、ルールとしてすべきでないことを「ついやってしまう」ことが多いと思います。

小論文・作文を書く上で、「方式・ルール編」は、スタートして必要なアイテムを揃える場面です。順調にスタートしたら、これからの道のりの備えて必要な道具をしっかり揃えておきましょう。

逆に言えば、小論文・作文対策1「方式・表記編」と同様に、先のルールを意識して書くだけで直ぐに成果も出ますので、気をつけて書きましょう。

次回は、小論文・作文対策3「ついやってしまっていること・やっていないこと」(内容・テーマ型編)です。

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本記事は、2019年1月18日時点調査または公開された情報です。
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