国会の図書館を運営する公務員「国立国会図書館職員」の給料や初任給、年収

立法府である国会の運営する日本唯一の国営の図書館「国会図書館」。今回はその国家公務員である「国立国会図書館職員」の平均の月給料や年収モデル、参考初任給について解説します。「国立国会図書館職員」の平均給与月額や、平均年齢や手当内訳についての情報も掲載しています。


国立国会図書館職員の給料について

「国立国会図書館職員」は、国会の所属する特別職の国家公務員です。特別職ではありますが、給与は、国家公務員行政職俸給表(一)が基準です。

月の給与は、給料(基本月給=俸給表の俸給月額)と各種手当(地域手当や扶養手当など)の合計値です。
毎月「税金」と「社会保険」は、民間企業と同じく、給与から差し引かれます。

国立国会図書館職員の初任給例(平成27年度実績)

国立国会図書館職員の初任給は、大卒程度試験で採用された場合、月209,156円です。月の給与の内訳は、俸給 174,200円、本府省業務調整手当 3,600円、地域手当 31,356円で合計 209,156円です。

行政職俸給表(-)の平均給与データと年収例

国立国会図書館職員が該当する行政職俸給表(-)の職員は、平均年齢 43.6 歳で、平均経験年数 22年、平均給与月額410,984円、平均年収は、約657万円(※1)です。

平均給与月額の内訳(平均金額)は、下記の通りです。
・俸給 331,816 円
・地域手当等 41,583 円
・俸給の特別調整額 12,316 円
・扶養手当 11,387 円
・住居手当 5,471 円
・その他の手当 8,411 円

※1:平均年収は、公務員総研の予測概算値です。月給与の12ヶ月分とボーナスは、おおよそ月給与4ヶ月分を仮に計算して、算入しています。

国立国会図書館職員の手当制度や福利厚生について

国立国会図書館職員の手当は、通勤手当、扶養手当、住居手当、超過勤務手当等が支給され、民間のボーナスに当たる、期末・勤勉手当が6月期、12月期に支給されます。 またその他福利厚生については下記の通りです。

▼就業時間
本則は午前9時から午後5時45分まで(休憩60分を含む)。 また、ワーク・ライフ・バランスに配慮して、育児短時間勤務、保育時間、育児時間、早出遅出勤務、休憩時間変更措置、フレックスタイム制等の制度を導入しています。

▼休日
土曜日、日曜日及び祝日等の休日は休みです。

▼休暇
休暇には、年20日の年次休暇(4月1日採用の場合、採用の年は15日)のほか、病気休暇、特別休暇(夏季、結婚、出産、忌引、ボランティア等)及び介護休暇があります。また、ワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭生活の両立)支援制度として、育児休業制度等があります。

▼勤務地
〈東京〉国立国会図書館東京本館(東京都千代田区永田町)、国立国会図書館国際子ども図書館(東京都台東区上野公園)
〈京都〉国立国会図書館関西館(京都府相楽郡精華町)
※官署間の異動、東京と京都間の転勤があります


▼寮・宿舎
東京勤務者のために、東京都渋谷区に代々木上原寮(独身者用)があり、京都勤務者のために京都府相楽郡精華町に京都宿舎があります。

注釈 平均給与データと年収例について

※全俸給表の平均経験年数には、特定任期付職員及び任期付研究員は含まれていません。
※平均給与月額の内訳のその他の手当は、本府省業務調整手当、単身赴任手当(基礎額)、寒冷地手当、特地勤務手当等が該当します。

本記事は、2017年5月16日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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