大学教授アシスタントとは?
大学教授のアシスタントの業務内容を紹介いたします。
一般企業では、役職が高くなるほど事務手続きは煩雑になり、本来の業務に支障が出できてしまいます。そのため、秘書というサポート役をつけることが多々あります。
これと同じように大学教授も、研究に集中できるよう、事務手続きや雑務を補助する役割をするのが、大学教授のアシスタントになります。大学教授のアシスタントの業務内容としての主な作業は、電話や来客の対応、スケジュール管理、また、私が担当していた教授は法医学教室の教授でしたので、遺体の死亡解剖をしていたので、検死レポートとして遺体検案書の作成を担当しておりました。他にもアシスタントがおりましたが、その方は、遺体検案書に添付する写真の撮影を担当しておりました。
また、遺体の死亡原因特定の為血液検査により、血中の薬物反応の有無を調査することや、
DNA鑑定を行うこともありました。
当時、担当していた教授はある事件のDNA鑑定を行っていたので、その際は、検査を教授が担当し、私はマスコミの対応に追われておりました。
他の作業としましては、法医学教室内の経理も担当しておりました。
大学教授アシスタントの1日
大学教授のアシスタントは、教授より先に来ていなくてはいけないという場合もあるようですが、そこは担当の教授にもよります。
一般的には教授のスケジュールに合わせるので、決まった時間はありません。
1日のスケジュールとして、とある1日の業務を紹介します。
8:30 出勤、スケジュール確認
9:00 マスコミ対応(主に電話応対)・教授への郵便物チェック
12:00 9:00から続いてマスコミ対応・教授とのスケジュール確認
12:00 昼食休憩(休憩中も電話応対有)
13:00 昨日までに上がってきたデータより、遺体検案書の作成
(この間もマスコミ対応あり)
16:00 経理業務・教授への郵便物チェック・教授とのスケジュール確認
17:00 大学本部に経理処理をした伝票及び資料の提出・許可を受ける
18:00 教授に明日のスケジュール確認をして退社
大学教授アシスタントの課題や展望・ポイント
大学教授アシスタントの課題としては、どの研究室のアシスタントになるかによって業務内容が大きく変化してきます。
今回紹介した研究室は法医学教室でしたので、様々な状態の遺体を至近距離で見る機会が多いので、視覚的にも嗅覚的にも慣れるまで時間がかかるかもしれません。ここが第一関門となるわけです。
他にも様々な教室があるので、大学から求人が出ている場合はその教室内でどの様な研究がされているのか、事前に調査をしてからアシスタントとして業務につく方が良いと思います。今後も、大学教授の多忙さは変わらないので、教授のアシスタントを応募している大学は多いでしょう。大学教授のアシスタントになるためには、派遣会社を通じて紹介してもらうことが一番の近道だといえます。
どの教室のアシスタントになるかにもよりますが、文系が強い派遣会社と理系が強い派遣会社とありますので、自分がなりたい教室が文系なのか、理系なのかによって、派遣会社を選択することから始めます。
大学教授のアシスタントは教授の多忙さが軽減されることはないと考えられますので、今後も需要があることでしょう。教授のアシスタントとして研究室内の金銭の動きを把握することも重要なので、経理の知識もあるとなお良いと考えられます。そのため、経理の勉強もしておくと有利となるでしょう。
まとめ
大学教授のアシスタントと一口に言っても教授がどのような研究をしているかによって
その作業内容も変化していきます。
教授が何をしてほしいのか、どのような補助が必要なのか、アシスタントが自分で考え行動しなければ、教授は多忙なので、業務内容の指図はありません。自分で業務を見つけ出し教授の手足となって手助けをすることが大学教授のアシスタントとして最も求められている作業です。
その理由として主なものが、教授の研究内容によってその業務内容が変わってくるからです。教授がどのような研究をしているのか、しっかりと勉強して教授のお手伝いができるようにしておくと、業務内容が大きく広がってきます。
お茶くみや外部対応といった簡単なものから教授の研究の補助といった専門的な作業まで様々な業務があります。また、上述したように経理業務も入ってくると経理の業務内容も把握しなければなりません。事務職に分類される教授アシスタントですが、研究補助といった理系の作業も入ってくることがあるので、理系事務といった文理伴わせたジャンルに匹敵する業務となります。
大学教授のアシスタントになりたい場合、大学に直接求人の有無を聞くか、派遣会社で紹介してもらうかのいずれかの方法で、就くことができます。
派遣会社を介して紹介してもらう場合、その会社の得意な分野をじっくりと研究してから派遣会社を選択するようにしてください。教授の研究内容が理系に分類されるのか文系に分類されるのかによって紹介できる派遣会社が変わってきます。
ただし、大学教授のアシスタントになるためには、理系にも文系にも対応できる柔軟さがあると一番理想的といえるでしょう。どちらかしか選択できない場合は、教授の研究内容によっては、対応しきれない場合も考えられます。
できることなら、理系も文系も対応可能な状態で大学教授のアシスタントを目指した方が良いと考えられます。
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