俳優・佐藤健さんが『るろうにほん 熊本へ』で綴った熊本への思いとは

映画『るろうに剣心』緋村剣心役やドラマ『ROOKIES』岡田優也役などで知られる俳優の佐藤健さんが、熊本県・熊本市とコラボし熊本の「今」を伝える広報活動を行っていることをご存知ですか? 今回の公務員総研ニュースでは、佐藤健さんが行っている「熊本」を伝える活動についてご紹介します。


佐藤健さんが熊本県を巡り、制作した『るろうにほん 熊本へ』

佐藤健さんと言えば、映画やドラマ様々な舞台で活躍しており、2018年にはNHK連続テレビ小説『半分、青い』でヒロインの幼馴染役が決定しているなど、その姿を目にしない日はないほどの人気俳優です。

そんな佐藤健さんは、2017年4月14日に自ら企画・制作した書籍『るろうにほん 熊本へ(ワニブックス)』を発売しています。同書は、2016年4月14日に発生した熊本地震により甚大な被害を負った熊本県の復興を応援するため、熊本県内各所を回って撮影したものです。熊本県内での人々の出会いや素敵なお店、風景、名所が楽しめるガイドブックでありながら、熊本県内の文化や伝統、未来を考えさせられる“ロードムービー的BOOK”でもあります。また、震災直後の熊本城や阿蘇神社の写真も収められており、熊本地震による震災の記録を記した貴重な資料でもあります。

この『るろうにほん 熊本へ』の発売を受けて、熊本県は同書を活用して熊本県の今を伝える広報活動を始めました。熊本県のゆるキャラ「くまもん」が『るろうにほん 熊本へ』を活用し、佐藤健さんが巡って知った熊本の魅力を紹介しています。また、同書に登場するスポットを巡る「聖地巡礼」も行っており、公式サイトでは各スポットを「産山・阿蘇神社コース」「南阿蘇コース」「熊本市内コース」「上天草コース」の4つのコースに分け、各スポットの紹介動画やアクセス方法を詳細に掲載しています。Twitterではハッシュタグをつけて「#るろうにほん熊本へ」「#聖地巡礼」と検索すると、実際に佐藤健さんが巡った場所を聖地巡礼するファンの方の姿を見ることもできます。

▼「るろうにほん」コラボページ
http://rurounihon.com/

佐藤健さんと熊本県を繋いだきっかけは『るろうに剣心』

なぜ佐藤健さんが熊本県を題材に『るろうにほん 熊本へ』を企画・制作したのかというと、映画『るろうに剣心』の撮影で熊本県にたびたび訪れており、熊本自身の直後には現地で炊き出しを行うなど熊本には思い入れがある場所であったそう。佐藤健さんは、熊本の風景の美しさや人々の温かさに触れたことで、震災をきっかけに観光客が減っている熊本県を応援したいと思い同書を発売したそうです。

「るろうに」に込められた意味とは

『るろうに剣心』は、和月伸宏先生が集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画で、2012年には佐藤健さんを主演に映画化されました。佐藤健さんが演じた主人公の緋村剣心は、幕末に「人斬り抜刀斎」と恐れられた伝説の剣豪でしたが、明治維新後は人斬りを辞め「不殺(ころさず)」の流浪人として全国を旅しながら、新たな時代で自分なりの生き方を探し求める人物です。

ちなみに、『るろうに剣心』の「るろうに」とは、流浪人や放浪者を意味する本作の俗語です。『るろうにほん 熊本へ』で佐藤健さんは、熊本県内を剣心のように放浪しつつも、その魅力を探し出しています。ひょっとすると『るろうにほん 熊本へ』というタイトルは『るろうに剣心』にあやかって名付けているのかもしれませんね。

12月16日には「くまもん」が来場するイベントも開催

『るろうにほん 熊本へ』と熊本県のコラボを記念して、12月16日(土)には三省堂書店有楽町店にてコラボイベントが開催されます。同イベントでは、『るろうにほん 熊本へ』の写真展が行われるほか、熊本に関する本を集めた「くまもとフェア」の開催、熊本県のゆるキャラ・くまもんが来場します。また、対象書籍を購入するとくまもんのオリジナルグッズを手に入れることができます。

なお、イベントは事前予約制となっており、三省堂書店有楽町店頭にて『るろうにほん熊本へ』を購入すると先着100名に参加券が配布されます。電話予約も可能ですが、当日は混雑が予想されるため予約の際は前日までに参加券を引き取りに行きましょう。

まとめ

佐藤健さんは、熊本県の魅力を伝えたいという思いと同時に、熊本地震を風化させてはいけないという思いから『るろうにほん 熊本へ』を制作しました。地域活性と震災復興という大きな目標に向けて活動している佐藤健さんの活動には見習わなければならないことがたくさんありますね。なお、『るろうにほん 熊本へ』の売り上げは熊本の地元自治体に寄付され、震災復興に利用されるそうです。

本記事は、2017年12月19日時点調査または公開された情報です。
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