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空の安全を守る国家公務員「航空管制官」になるには?

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「航空管制官」は、国土交通省航空局に属する国家公務員です。空の安全を守り、顔の見えないパイロットに安心を与える仕事です。

本記事では、その「航空管制官」になる方法についてまとめています。試験内容や航空管制官になるために求められるものについて解説します。

目次

航空管制官になるには?

航空管制官 試験の流れ イメージ画像
公務員総研作成

「航空管制官」になるには、国家公務員採用試験である航空管制官採用試験に合格し、採用され、その後必要な試験に合格することでなることができます。

採用試験に合格し、採用されると、国土交通省に所属する国家公務員として、航空管制官になるための基礎研修(1年間)を受けるために「航空保安大学校」に入学します。その後、実施試験や専門研修、技能試験に合格・終了すると「航空管制官」に任命されます。

なお、「航空管制官」は、国土交通省に所属する国家公務員専門職です。

航空管制官採用試験について

航空管制官採用試験は、21歳~30歳になる年度まで受験が可能です。また、大学、短大、高専のうちどれかを卒業または卒業見込みであることも受験の必須条件です。

業務の上で必要となる語学力や記憶力が試される試験が出題され、平成25年の倍率はおよそ20倍近くにもなった難関試験です。試験レベルは大学卒業程度で、8割程度の点数を取ことが合格の目安です。

試験内容は、一般的な基礎能力試験のほかに、適性試験と外国語試験があるのが特徴です。航空管制官は、業務のやり取りを英語で行うことから英語に関する知識は必要不可欠であり、十分な対策が必要です。また、平成27年度の採用試験から、適性試験(記憶力・空間把握力)に航空管制業務シミュレーションによる検査が追加され、併せて人物試験も拡充されました。

航空管制業務シミュレーションによる検査について

航空管制業務シミュレーションによる検査は、採用されたのにも関わらず、研修についていけず離職してしまうケースを防ぐためのものとし平成27年に導入されました。実務に近い環境での能力を検査します。

航空管制官採用試験の人物試験について

航空管制官採用試験の人物試験では、航空管制官として求められる人柄や対人的能力などについてきめ細かく評価され、職務への適格性が判定されます。身体検査は主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む)、血圧、尿、その他一般内科系の検査が実施されます。視力は固めで0.7に両目で1.0に満たないもの、色覚に異常があるもの、片耳でも失聴があるものは不合格となります。

航空管制官に求められるもの

航空管制官に求められるものその1:英語力

航空管制官は、パイロットとのコミュニケーションは基本的に英語なので、英語を話せる・理解できることは必須です。スラスラと話せるほどの英語力を最初から求められることはないものの、TOEICを目安にするなら、スコアが600以上あると仕事をスムーズにこなせるでしょう。


航空管制官に求められるものその2:判断力と自信

空の安全を守る役割がある航空管制官は、あなたの判断1つが多きの乗客とパイロットを守ることになります。レーダーを用いて飛行機の位置を確認して、その位置情報から正しい指示をパイロットに出さなければなりません。時にはあなたが決断を下し、最適なルートに導く必要があるため冷静かつ的確な判断力と自信が求められます。

航空管制官に求められるものその3:チームワーク

このように個人としての高い能力が求められる一方、チームワークも非常に重要な仕事です。多くの命を預かるという使命感と責任感を持ち、トラブルの際にはパイロットや技術官、運行管理者と一致団結して働くことのできる人物が求められます。

航空管制官に求められるものその4:楽しむ気持ち

航空管制官は、全国各地への移動を命じられることも多く、その度に生活環境の変化や身の回りの人間の変化があります。どこに行っても自分のモチベーションを高めることができ、変化を楽しめる気持ちを持つことが仕事を続ける上で大切になります。どんな状況でも自分の気持ちを良い状態で維持できると、自然と仕事も良い状態で挑めるはずです。

まとめ

以上、航空管制官になる方法についてご紹介させていただきました。

空の安全を守る「航空管制官」は、航空機に乗る乗客やパイロットなど多くの命を預かり、安全な飛行ができるようにサポートする重要な職種です。そのため、空の状況を見極めるための判断力や集中力が必要です。

また、パイロットとのコミュニケーションで欠かせない英語力が必須であるとともに、視力・聴力ともに健康でなければなりません。航空管制官として働くためには、まずは自分自身を高めることが重要です。

日々の生活から判断力や集中力、英語力を身につけ、健康に気を配ることが必要そうです。

本記事は、2017年4月15日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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