平成30年度 国家公務員採用試験「航空管制官」の試験日程

平成30年度 国家公務員採用試験の「国家公務員専門職 航空管制官」の試験日程のお知らせです。

航空管制官は、全国各地の空港などに勤務し、パイロットから信頼される決断力とチームワークで、空の安全を支えます。


国家公務員・地方公務員ともにさまざまな職に応じて、採用試験が用意されています。

本ページでは、全国の航空交通管制部・空港にて、航空機の安全な発着陸・航行のために必要な、指示や情報をパイロットに与える、国家公務員「航空管制官」専門職について解説します。

国家専門職「航空管制官」の採用試験について

航空管制官採用試験は国家公務員専門職で大卒程度試験があります。この専門職に、高卒者および社会人の採用はありません。

なお、大卒程度とは、大学卒業(見込)を要件としているのではなく、人事院が同等の資格があると認める者も含まれ、受験者に要求する能力や試験問題のレベルを示しています。

航空管制官の受験資格について

受験資格には、日本国籍を有する者で「21歳以上30歳未満」の年齢制限があります。

また、次のような身体条件があります。

まず、視力条件についてです。どちらも一眼で0.7以上、両眼では1.0以上視力があるということです。また、近距離視力表について、どちらも一眼で0.8メートルの距離からは0.2視標を判読でき、0.3~0.5メートルの距離からは0.5視標を判読できることです。全てにおいて、裸眼だけでなく、メガネやコンタクトレンズを使用した矯正視力でも大丈夫です。

次は色覚条件についてですが、特定の色に対し識別できない等の異常がないことが条件となります。

最後に聴覚条件についてです。3,000ヘルツで50デシベル以上、2,000ヘルツで35デシベル以上、1,000ヘルツで35デシベル以上、500ヘルツで35デシベル以上可聴できることが条件となっています。

国家専門職「航空管制官」採用試験の日程・内容について

<応募受付期間>

受付期間は、2018年3月30日(金)9:00~4月11日(水)です。当日の受信有効です。

<第一次試験の日程・内容>

▼試験種目:
>「基礎能力試験(多肢選択式)」
公務員が必要とされる基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験です。問題数は40題で、知能分野から27題、知識分野から13題が出題されます。


>「適性試験Ⅰ部(多肢選択式)」
航空管制官が必要とされる記憶力、空間把握力についての多肢選択式筆記試験です。問題は、記憶に関する検査から15題、空間関係に関する検査から45題、合計40題解出題されます。

>「外国語試験(聞き取り)」
英語のヒアリング試験です。問題は10題出題されます。

>「外国語試験(多肢選択式)」
英文解釈、和文英訳、英文法などについての多肢選択式筆記試験です。問題は30題出題されます。

▼試験日:2018年6月10日(日)

▼合格発表日:2018年7月3日(火)9:00

<第二次試験の日程・内容>

▼試験種目:
>「外国語試験(面接)」
英会話による面接です。

>「人物試験」
人柄や対人関係の能力などについての個別面接です。

▼試験日:2018年7月11日(水)

▼合格者発表日:2018年8月21日(火)9:00

<第三次試験の日程・内容>

▼試験種目:
>「適性試験Ⅱ部」
航空管制官が必要とされる記憶力、空間把握力についての航空管制業務シミュレーション試験です。結果は合否の判定のみです。

>「身体検査」
胸部疾患(エックス線撮影含む)、血圧、尿、その他一般内科系検査を実施します。

>「身体測定」
視力、色覚、聴力の測定を実施します。

▼試験日:2018年8月30日(木)・8月31日(金)

▼最終合格者発表日:2018年10月2日(火)9:00

※航空管制官採用試験は、平成27年度から、航空管制業務シミュレーションによる検査と人物試験が追加されています。


国交省管制官公式サイトが開設されています

国土交通省ホームページに、航空管制官公式サイト開設されていて、下記のようなページがあります。採用に関して、参考になる情報が掲載されていますので、是非ご覧ください。

おすすめコンテンツその1「管制官ってなに?」

空港の主な施設や滑走路や空を飛ぶルールなどの説明や、そのルールに基づき航空機の安全を支える航空管制官の仕事が、絵や動画などを用いて詳しく解説されています。

おすすめコンテンツその2「管制官の一日」

航空交通管制部や空港の管制塔で働く2名の航空管制官について、一日のスケジュール形式で業務内容が詳しく紹介されています。

おすすめコンテンツその3「管制塔バーチャルツアー」

いつも外見しがみられない高い塔、羽田空港の管制塔の内部について、各部屋や階段の写真や絵を用いて、詳しく説明されています。管制官の仕事説明もあり、まるで見学ツアーに参加したようです。

おすすめコンテンツその4「これがレーダーだ!」

管制官が管制を行うのに実際使用しているシステムの、各画面やその見方などが詳しく説明されています。実際の訓練で使用する情報となっていて、システムの操作や機能などは動画説明があります。

おすすめコンテンツその5「職場紹介MAP」

管制官が活躍する全国各地の空港や監視レーダー事務所について、それぞれの仕事や規模・特徴を紹介するページがあります。また、その地域のプライベートの楽しみ方も紹介されています。

おすすめコンテンツその6「めざせ!管制官」

管制官として求められる人材や組織理念、採用後の研修等について紹介されています。管制官になったつもりで回答する選択問題や先輩のインタビューもあります。

> 航空管制官公式サイト
http://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr14_000003.html

まとめ – 採用予定人数

いかがでしたか?

最後に、平成30年度 専門職航空管制官 採用予定数についてご案内します。

採用予定数は、約120名と発表されています。ただし、採用予定数は変動することがありますので、留意ください。変動があった場合には、3月下旬に別途発表されます。

関連ページ:空の安全を守る国家公務員「航空管制官」になるには

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本記事は、2018年3月30日時点調査または公開された情報です。
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