気象庁が「顕著な大雨に関する気象情報」の発表を最大30分前倒し(2023年6月20日情報)

公務員総研の行政・社会ニュース紹介、今回は「気象庁が「顕著な大雨に関する気象情報」の発表を最大30分前倒し」についてです。


気象庁が「顕著な大雨に関する気象情報」の発表を最大30分前倒し

2023年5月12日、顕著な大雨に関する気象情報の発表を最大30分前倒しすると、気象庁防災情報のツイッターより投稿がありました。

気象庁とは?

気象庁は、日本の行政機関のひとつで、国土交通省の外局です。

明治8年(1875年)に東京気象台として発足以来、約1世紀半にわたって、気象庁は自然を監視・予測し、国民の生命・財産が災害から守られるよう、適切な情報提供に努めているとのことです。

気象庁の使命は、“気象庁に与えられた任務”で、国土交通省設置法に「気象庁は、気象業務の健全な発達を図ることを任務とする。」とされているそうです。

参考)気象庁のサイト:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/intro/gyomu/index1.html

「顕著な大雨に関する気象情報」とは?

顕著な大雨に関する気象情報は、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で実際に降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報で、この情報は警戒レベル相当情報を補足する情報です。
警戒レベル4相当以上の状況で発表するとのことです。

顕著な大雨に関する気象情報の発表基準について、気象庁のサイトよりご紹介します。

現在、10分先、20分先、30分先のいずれかにおいて、以下の基準をすべて満たす場合に発表。
1.前3時間積算降水量(5kmメッシュ)が100mm以上の分布域の面積が500km2以上
2.1.の形状が線状(長軸・短軸比2.5以上)
3.1.の領域内の前3時間積算降水量最大値が150mm以上
4.1.の領域内の土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)において土砂災害警戒情報の基準を超過(かつ大雨特別警報の土壌雨量指数基準値への到達割合8割以上)又は洪水キキクル(洪水警報の危険度分布)において警報基準を大きく超過した基準を超過
出典)気象庁のサイト:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/kishojoho_senjoukousuitai.html#b

線状降水帯とは?

線状降水帯は、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域をいいます。

出典)気象庁のサイト

キキクルとは?

キキクルは、気象庁の大雨による災害発生の危険度の高まりを地図上で確認できる「危険度分布」の愛称です。

なお、大雨警報(土砂災害)の危険度分布は土砂キキクル、大雨警報(浸水害)の危険度分布は浸水キキクル、洪水警報の危険度分布は洪水キキクルといいます。

気象庁のサイト:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/event/kikendobunpu2021.html


顕著な大雨に関する気象情報の発表例

顕著な大雨に関する気象情報の発表例について、気象庁のサイトよりご紹介します。

全般気象情報、地方気象情報、府県気象情報を同時的に発表します。下に示すのは、府県気象情報の発表イメージです。一次細分区域(府県天気予報を定常的に細分して行う区域)毎に、「○○地方」といった表現で対象となる区域を記述します。なお、全般気象情報と地方気象情報では府県予報区名を記述します。

出典)気象庁のサイト

線状降水帯の大雨の様子など

線状降水帯の大雨の被害の様子などをツイッターよりご紹介します。

本記事は、2023年7月6日時点調査または公開された情報です。
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