着実に攻撃力があがっている北朝鮮の弾道ミサイル発射とレポート(2022年10月1日情報)

公務員総研の行政・社会ニュース紹介、今回は「北朝鮮の弾道ミサイル発射の動向について」についてです。


北朝鮮の弾道ミサイル発射の動向について

北朝鮮の弾道ミサイル発射が、攻撃能力の向上を着実に進んでるといった内容について、防衛省・自衛隊のツイッターより投稿がありました。

そもそも、弾道ミサイルとは?

弾道ミサイルとは、ロケットエンジンにより発射された後、弾道軌道、すなわち放物線軌道を描いて飛翔するものを指します。

北朝鮮は、核兵器の小型化・弾頭化を実現しているとみられるとともに、我が国を射程におさめる弾道ミサイルを数百発保有しています。

昨今では、ミサイルの長射程化、多数のミサイルを同時に発射する能力、正確に目標を狙う能力、奇襲攻撃能力、低空を飛翔して探知を遅らせる新型ミサイルなど、ミサイル技術と攻撃能力の向上を図っています。

また、昨今では、ミサイル防衛網の突破を企図した極超音速兵器をはじめとする新たな脅威が出現しています。例えば、一部の国で導入が進められているHGV(Hypersonic Glide Vehicle)は、弾道ミサイルによって打ち上げられた後、超高速で低高度を飛行し、高い機動性を有することから、一般論として、ミサイル防衛システムによる迎撃がより困難とされています。

出典)防衛省のサイト:https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/bmd/

北朝鮮のミサイル能力について

北朝鮮のミサイル能力は強化され続けているそうです。防衛省のサイトで以下のような内容の旨がありました。

・米国本土を狙える長距離ミサイル(ICBM(大陸間弾道ミサイル) 級)
・多数のミサイルを発射する能力(飽和攻撃)
・いつ、どこから撃ってくるか分からない奇襲攻擊能力(潜水艦や発射台付き車両(TEL))
・低空を飛翔して探知を遅らせる新型ミサイル

参考)防衛省のサイト:https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/bmd/

ミサイル防衛(MD)について

日本では、ミサイル攻撃などへの対応に万全を期すため、2004(平成16)年度からミサイル防衛(MD)システムの整備を開始しました。

イージス艦への弾道ミサイル対処能力の付与やペトリオット(PAC-3)の配備など、弾道ミサイル攻撃に対する日本独自の体制整備を着実に進めています。

自衛隊は、レーダー、人工衛星、航空機、艦艇などによって、今この瞬間も、日本周辺の警戒監視にあたっています。

日本に飛来する弾道ミサイルに遅滞なく対応するため、JADGE(ジャッジ)と呼ばれる自動警戒管制システムが、全国各地のレーダーがとらえた情報を集約・処理しています。

これにより、着弾地点の計算などを自動的に行い、はるか洋上のイージス艦などに瞬時に迎撃を命令することができます。

出典)防衛省のサイト:https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/bmd/

令和4年版防衛白書

令和4年版防衛白書では、第Ⅰ部 わが国を取り巻く安全保障環境・第4節 朝鮮半島の中で、北朝鮮について記載されています。

令和4年度防衛白書:https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2022/pdf/R04010304.pdf

みんなの反応・SNSの反応


参考情報

北朝鮮のミサイル等関連情報
令和4年版防衛白書

本記事は、2022年10月2日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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