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【目指せ!外交官】紅茶と伝統の国「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の基本知識(2018年12月調査情報)

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目次

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」ってどんな国?

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」正式名称は、英語では「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」であり、略称は「United Kingdom」もしくは「UK」です。

日本語での正式名称は、「グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国」を用いる場合と、「グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国」を用いる場合があります。略称は「イギリス」、もしくは「英国」です。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」は、「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」「北アイルランド」の4つの地域で構成されています。これら4つの地域は、非独立国であり、主権国家ではありませんが、「カントリー(国)」と呼ばれることもあります。

面積・場所について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の領土は、「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」があるグレートブリテン島と、「北アイルランド」があるアイルランド島北東部と、ブリテン諸島と呼ばれるいくつかの島々で構成されています。それらを足した国土の広さは、約24万平方キロメートルであり、これは日本領土の約3分の2程度の大きさです。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の場所は、ヨーロッパ大陸の北西岸にあります。「イギリス」の構成国のうち、「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」があるグレートブリテン島は、大西洋に囲まれており、東には北海が、南にはイギリス海峡があります。

アイルランド島北東部にある「北アイルランド」は、「アイルランド共和国」と国境を接しています。

都市について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の首都は「ロンドン」です。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」を構成する4国は非独立国ですが、それぞれの国に首都があります。「イングランド」の首都は「ロンドン」、スコットランドの首都は「エディンバラ」、「ウェールズ」の首都は「カーディフ」、「北アイルランド」の首都は「ベルファスト」です。

「ロンドン」は、「イングランド」の首都であると同時に、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」という国全体の首都でもあります。

「ロンドン」の人口は約880万人で、ヨーロッパの中でも最大の都市の一つです。芸術や商業など、様々な分野で各国に対して大きな影響力を持っており、「アメリカ合衆国」のニューヨークと共に、世界をリードする金融センターの役割も担っています。

「ロンドン」には世界遺産もあり、「ロンドン塔」や「ウェストミンスター寺院」などが有名です。


人口について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の人口は、約6,600万人であり、日本の人口の約半分程度です。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の都市の中で、もっとも人口が多いのは首都「ロンドン」です。

成り立ちについて

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の構成国のうちの3国があるグレートブリテン島には、紀元前9世紀~紀元前5世紀にかけて、ケルト系民族が移住してきました。

中世にはいると、アングロ・サクソン人が「イングランド」を、グウィネッズ王が「ウェールズ」を、統一アルバ王国が「スコットランド」を、ノルマン人が「アイルランド」を成立させました。

1066年、ノルマンディ公ウィリアムが「イングランド」を征服しました。

1707年 、スコットランド王国とイングランド王国が合併して、グレートブリテン連合王国になりました。

1801年、グレートブリテン連合王国はアイルランド王国と合併して、グレートブリテン及びアイルランド連合王国が成立しました。

1919年から1921年にかけて、アイルランド王国が独立戦争をおこし、「グレートブリテン及びアイルランド連合王国」は、北アイルランドのみを自国に残留させ、南アイルランドは「アイルランド自由国」として独立する事になりました。この南アイルランドの分離によって、1922年、現在の「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」へと名称が変わりました。

1973年、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」はEUの前身であるECに加盟し、1993年、そのECを基盤にEUが発足し、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」はEUに加盟することになりました。

2016年、国民投票によって、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」のEU脱退が、正式に決定しました。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の国民・宗教・言語について

国民について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の国民は、ゲルマン民族系のイングランド人、ケルト系のスコットランド人、アイルランド人、ウェールズ人です。しかし、この他にも、インド系、アフリカ系、カリブ系、アラブ系など、多くの民族の住む多民族国家です。

宗教について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の宗教は、政府の国勢調査によれば、キリスト教徒が最も多く、約72%で、その他少数のイスラム教徒やヒンドゥー教徒が存在します。

キリスト教の中では、英国国教会が約62%、カトリックが約13%、長老派が約6%、メソジストが約3%程度となっています。

言語について英語(ウェールズ語、ゲール語等使用地域あり)

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の公用語はイギリス英語であり、もっとも使用されていますが、コーンウォール語、ウェールズ語、スコットランド語、スコットランド・ゲール語、アルスター・スコットランド語、アイルランド語なども話されています。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の経済状況について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の、GDPは約27,000億ドル、世界第5位です。これは、ヨーロッパではドイツに次いで2位です。一人当たりのGDPは約39,800ドルで、世界で24位です。


18世紀に興った産業革命以降、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」は工業国として発展してきました。現在の主要な産業は主要産業は、自動車、航空機、電気機器、エレクトロニクス、化学、石油、ガス、金融などです。

なお、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」はEU加盟国でしたが、通貨はユーロではなく、スターリング・ポンドを使用しています。

2008年に、「アメリカ合衆国」で起こったサブプライムローン問題を背景に、失業率が悪化しましたが、その後は緩やかに回復していきました。しかし、2016年に決定したEU離脱の影響で、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の経済の見通しは、不透明になっています。

貿易について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の主要な貿易相手国は、輸出入ともに「ドイツ、アメリカ合衆国、中国、オランダ、フランス」です。

主な貿易品目は、輸出が金、乗用自動車、原油、医薬品、ガスタービン等で、輸入は、乗用自動車、原油、石油及び石油調製品、医薬品、金等です。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」は産業革命以降、自由貿易によって大きな利益をあげてきました。しかし、近年では貿易依存度は低くなってきており、国内総生産に対する輸出入額の割合は、ヨーロッパ諸国内でも最も低い水準となっています。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の政治・政策について

政治体制について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」は立憲君主制の国家であり、国家元首は国王です。行政の長である首相職も設置されています。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」では三権分立が成立しており、議会が立法権を、内閣が行政権を、裁判所が司法権を有しています。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の議会は、二院制であり、貴族院である上院と、庶民院である下制で構成されています。

下院の議席数は、定数650議席で、任期は5年、解散制度があります。下院議員は、単純小選挙区制による直接選挙によって選出されます。

一方、上院は一代貴族、一部の世襲貴族、聖職者によって構成されており、公選制は導入されておらず、任命制です。議席数の定数や任期はなく、原則として終身制です。ただし聖職者の場合は、職にある期間が任期となっています。

選挙制度について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の下院は、国民による直接選挙によって選出されます。全国で650の選挙区があります。

有権者は、18歳以上の英国民及び英連邦諸国民又はアイルランド共和国民で英国居住者と規定されており、投票方法は、一人一票の秘密投票です。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の国王・首相について

国王について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の国王は、政治権力を持っていません。形式上は、立法権、行政権、司法権の源とされていますが、実際には象徴的および儀礼的な役割を担うのみです。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の現在の国王は、女王エリザベス2世です。

首相について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の首相は、行政府の長であり、連合王国内閣総理大臣です。同国における実質的な行政権を保持しています。なお、現在の内閣は保守党内閣であり、首相はテリーザ・メイ氏です。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の国防制度・軍事制度・兵役について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の軍隊の正式名称は「アームド・フォーシズ・オブ・ザ・クラウン」とですが、「イギリス軍(British Armed Forces)」もしくは「国王/女王陛下の軍 (His/Her Majesty’s Armed Forces)」と表記されることもあります。

陸軍・空軍・海軍の三軍種の他、イギリス海兵隊が海軍の管理下に置かれています。海軍との違いは、水陸両用作戦に対応できる軽歩兵部隊であるということです。

軍は、形式上は国王が最高指揮権を持ちますが、事実上の総指揮権は首相が有しています。


兵力は、陸軍約9万人、海軍約3.万人、空軍約3万人、予備役約8万人であり、兵役は志願制です。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」と「日本」の関係について

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」と「日本」との関係は、非常に良好です。

1600年に、英国人航海士ウィリアム・アダムスが「日本」に漂着して以来、約400年にわたって交流が行われてきました。

1858年、日英修好通商条約を締結し、外交関係を樹立、1902年には日英同盟が結ばれました。第二次世界大戦前後は一時期敵国同士でしたが、現在に至るまで、両国は非常に友好的な関係を維持しています。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の王室と、「日本」の皇室も友好な関係を維持してきました。2012年には、女王エリザベス二世陛下からの招請を受けて、天皇皇后両陛下は女王陛下御即位60周年記念行事に出席しました。また、2015年月には、王室のウィリアム王子が、「日本」を訪問しています。

経済面では、「日本」と「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」は、お互いに重要な貿易相手国であり、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」に進出している「日本」の企業は約1,000社にのぼります。

文化面での交流も盛んです。日英両国はともに、相手国に対してワーキング・ホリデー制度を導入したり、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」にて日本文化を広める行事も多数開催されています。

なお、2016年の調査によれば、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」に住む日本人は約65,000人、「日本」に住むイギリス人は約15,600人です。

まとめ

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」、通称「イタリア」は、長い歴史と、魅力的な文化を持つ、日本とも仲のいい国です。紅茶やフッシュアンドチップスといった食べ物が有名で、世界遺産も、「ウェストミンスター寺院」や「ストーンヘンジ」など、文化遺産が21件、自然遺産が5件と、多くの歴史的遺産を持っています。

なお、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」は、構成国4つがそれぞれに代表チームを有しており、男子サッカーのFIFAランキングは、2018年12月では、「イングランド」が「5位」、「スコットランド」が「38位」、「ウェールズ」が「19位」、「北アイルランド」が「35位」です。

本記事は、2022年10月3日時点調査または公開された情報です。
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この記事を書いた人

2021年に公務員総合研究所に入所した新人研究員。

好きな言葉は、「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」

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