防衛省「弾がなくて防衛ができん財務省は予算クレクレ」(2022年10月31日)

公務員総研の行政・社会ニュース紹介、今回は「防衛省、迎撃弾保有は必要数の6割」についてです。


防衛省「弾がなくて防衛ができん財務省は予算クレクレ」

2022年10月31日、防衛省のミサイルを含む弾薬が不足していて予算の増額を求めているとツイッターに投稿がありました。

防衛省の迎撃弾保有数は?

防衛省は2022年10月21日、弾道ミサイル防衛(BMD)で用いる迎撃ミサイルなどの保有数が、必要な数の6割程度にとどまるとの試算を明らかにしたとのことで、弾薬の充足率を公表するのは異例だそうです。

弾薬などの不足は有事の際に戦闘を続ける継戦能力の低下につながる恐れがあり、防衛省は問題解決のため予算増額を求めているとのことです。

ミサイル防衛とは?

日本のミサイル防衛は、海上自衛隊のイージス艦や航空自衛隊のペトリオット(PAC―3)が、それぞれの段階に応じてミサイルを撃墜する、多層防衛で構成されているそうです。

もし日本の領域に対しミサイルが発射された場合、海上に配備されているイージス艦は弾道ミサイルが大気圏外を飛行している段階で迎撃する一方、陸地に配備されたPAC―3は大気圏に再突入した後の最終段階で迎撃し、ミサイルを破壊するとのことです。

日本に飛来する弾道ミサイルに遅滞なく対応するためには、一秒でも早く、発射を検知し伝達する必要があり、そのため自衛隊では、レーダー等によって、24時間365日切れ目なく、日本周辺の警戒監視にあたっているそうです。

これらミサイル防衛に係る設備は、日本各地に配備されており、自動警戒管制システム(JADGE・ジャッジ)によって一体的に運用する体制が確立されているとのことです。

これにより、全国各地のレーダーが弾道ミサイルの発射を検知した場合、その情報を集約・処理し、着弾地点の計算等が自動で行われることから、瞬時に、指揮系を通じて海上のイージス艦等へ迎撃を命令でき、効果的な迎撃を行えるようになっているそうです。

防衛省・自衛隊のサイト:https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/bmd/
出典)防衛省・自衛隊のサイト:https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/bmd/

防衛省・自衛隊のサイトもご紹介します。

我が国では、ミサイル攻撃などへの対応に万全を期すため、2004(平成16)年度からミサイル防衛(MD)システムの整備を開始しました。
イージス艦への弾道ミサイル対処能力の付与やペトリオット(PAC-3)の配備など、弾道ミサイル攻撃に対するわが国独自の体制整備を着実に進めています。
自衛隊は、レーダー、人工衛星、航空機、艦艇などによって、今この瞬間も、我が国周辺の警戒監視にあたっています。
我が国に飛来する弾道ミサイルに遅滞なく対応するため、JADGE(ジャッジ)と呼ばれる自動警戒管制システムが、全国各地のレーダーがとらえた情報を集約・処理しています。これにより、着弾地点の計算などを自動的に行い、はるか洋上のイージス艦などに瞬時に迎撃を命令することができます。

出典)防衛省・自衛隊のサイト:https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/bmd/

迎撃ミサイルについて

弾道ミサイル防衛(BMD)で用いる迎撃ミサイルは、海上自衛隊のイージス艦に配備する迎撃ミサイル(SM3)と、地上で運用する地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の二段構えだそうです。


参考)防衛省・自衛隊のサイト:https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/bmd/

みんなの反応・SNSの反応

防衛省の弾薬不足についてのTwitterでの反応をいくつかご紹介します。財務省の予算を増やすよう求める声や国家機密では?などといった声がありました。

本記事は、2022年11月21日時点調査または公開された情報です。
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