輸入される食の検疫を行い日本を守る国家専門職「食品衛生監視員」の平均の月給料や年収モデル、参考初任給や定められている福利厚生についてご紹介します。食品衛生監視員は、厚生労働省に所属する専門行政職です。
国家公務員の食品衛生監視員の給料について
国家公務員の食品衛生監視員の給与は、国家公務員 専門行政職俸給表(一)に基づいて計算されます。全国にある主要な海・空港の検疫所で世界から運ばれる食の検閲を行います。
月の給与は、給料(基本月給=俸給表の俸給月額)と各種手当(地域手当や扶養手当など)の合計値で、毎月「税金」と「社会保険」は、民間企業と同じく、給与から差し引かれます。
食品衛生監視員の初任給例(※平成28年4月1日勤務の例)
食品衛生監視員の初任給は、177,300 円で、東京都特別区勤務の場合は212,760 円です。なお、東京都特別区というのは、中央区や港区などの東京23区のことをいいます。諸手当として通勤手当や住居手当、ボーナスなどが別で支給されます。
該当する専門行政職(一)の平均給与データと年収例
食品衛生監視員が該当する専門行政職俸給表(一)の職員は、平均年齢 42.0 歳で、平均経験年数 19.7 年、平均給与月額 442,036 円、平均年収は、約707万円(※1)です。
平均給与月額の内訳(平均金額)は、下記の通りです。
- 俸給(基本給) 349,008 円
- 地域手当等 51,251 円
- 俸給の特別調整額 12,591 円
- 扶養手当 10,867 円
- 住居手当 7,998 円
- その他の手当 10,321 円
※1:平均年収は、公務員総研の予測概算値です。月給与の12ヶ月分ボーナスは、おおよそ月給与4ヶ月分を仮に計算して、算入しています。
食品衛生監視員の福利厚生
食品衛生監視員の福利厚生は下記の通りで、案内されています。
▼諸手当
地域手当のほか次のような諸手当が支給されます。
扶養手当…扶養親族のあるものに、配偶者月額13,000円等
住居手当…借家(賃貸アパート等)に住んでいるもの等に、月額最高27,000円
通勤手当…交通機関を利用しているもの等に、一箇月あたり最高55,000円
期末手当・勤勉手当(いわゆるボーナス)…一年間に俸給等の約4.2か月分
▼就業時間
原則として一日7時間45分
▼休日
土曜日、日曜日及び祝日等の休日は休みです。
勤務地によっては、交替制(シフト)勤務の場合があります。
▼休暇
年20日の年次休暇(採用の年は年15日。残日数は20日を限度として翌年に繰越し)、病気休暇、特別休暇(夏季・結婚・出産・忌引・ボランティア等)、介護休暇
▼勤務地
検疫所は、北海道から沖縄まで全国に配置されていることから、異動も全国規模で、概ね約2年から3年毎に異動があります。また、厚生労働本省や地方厚生局などの部署にも、検疫所から出向して勤務することがあります。
注釈)平均給与データと年収例について
※全俸給表の平均経験年数には、特定任期付職員及び任期付研究員は含まれていません。
※平均給与月額の内訳のその他の手当は、本府省業務調整手当、単身赴任手当(基礎額)、寒冷地手当、特地勤務手当等が該当します。
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